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歴史を刻んだ、92年ぶりのメダル獲得!総合馬術団体~プレイバックパリ五輪2024~

パリオリンピックの総合馬術の団体では、大岩義明選手、北島隆三選手、戸本一真選手の3人の代表にリザーブの田中利幸選手を加えた日本チームが銅メダルを獲得した。日本が馬術でメダルを獲得したのは、1932年のロサンゼルス大会以来92年ぶり、団体でメダルを獲得したのは初めてのこと。※メイン画像出典/Getty Images

Icon kinggear icon KING GEAR編集部 | 2024/12/21

パリ五輪“総合馬術団体”をおさらい

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出典/Getty Images

馬術競技は、馬場馬術、障害馬術、総合馬術の3種目で構成される。最低方式は減点式。馬場馬術は、20×60mのアリーナで馬と選手が一体となって芸術的な動きを連続して表現する競技。規定演技と音楽に合わせる自由演技があり、選手と馬が生み出す演技の軽快さやなめらかさが審査される。障害馬術は、選手と馬が決められた順番に障害を跳び越え、規定時間内にコースをフィニッシュしなくてはならない種目。高さ1.65mの障害のバーを落下させた場合は減点となる。総合馬術は、馬場馬術と障害、さらにクロスカントリーの3つで構成されており、クロスカントリーは、水濠や池など自然に近い障害物や丸太などの天然素材の設置されたロングコースで行われ、選手と馬の持久力と経験が試される。これらの競技はすべて、個人と団体を兼ねて3日間にわけて行われる。男女の区別なく同じ条件で行われること、オリンピックで唯一動物とともに行う競技であることも特徴。

プレイバックパリ五輪2024ホットな瞬間

2012年のロンドン大会から馬術種目でメダルを獲得し続けているイギリス馬術界の女王シャーロット・ドュジャルダン選手が、馬への虐待の告発を受けて大会直前に出場を辞退するなど、大会前からネガティブな話題が先行したイギリスチーム。その影響を心配する声が多く上がる中で、総合馬術団体では、前回大会優勝チームの一員だったトム・マキューアン選手とローラ・コレット選手の2人に、新たにロス・キャンター選手を加えた3人で、終始首位を維持。一時はフランスに差を詰められるものの振り切って、2大会連続の金メダルを掲げた。

プレイバックパリ五輪2024【日本選手メダル獲得の瞬間】

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出典/Getty Images

約1世紀ぶりのメダル獲得がかかった日本チーム。28日に2種目目のクロスカントリーを終えてメダル圏内の3位につけたものの、29日の馬体検査で北島選手の馬がクリアできず20点減点され、5位スタートで最後の障害馬術に臨んだ。北島選手に代わって1番手で出場したリザーブの田中選手が安定した騎馬でわずかな減点に抑えると、続く戸本選手、大岩選手も美しい騎乗で3位まで順位を伸ばし、ヴェルサイユ宮殿に歓喜の声を響せた。

パリ五輪2024キングギア編集部が注目した選手

総合馬術団体で注目度が高いのは、前大会チャンピオンのイギリスチーム。前回大会優勝チームのメンバーであるトム・マキューアン選手とローラ・コレット選手に、ロス・キャンター選手を加えた3人で2大会連続の金メダル獲得を成し遂げた。なお個人で活躍が期待されたのは、何と言ってもドイツ馬場馬術の女王と呼ばれるイザベル・ワース選手。1992年のバルセロナ大会からオリンピックに出場しており、東京大会までの6回のオリンピックで12個のメダルを獲得し、うち7つが金メダルという圧倒的な戦績で知られている。パリ大会も優勝候補として臨み、馬場馬術団体で金、個人で銀という結果を残した。

【総合馬術団体】パリ五輪の戦績

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出典/Getty Images

馬場馬術/ペナルティー合計87.40点(5位)
クロスカントリー/ペナルティー合計93.80点(3位)
障害馬術/ペナルティー合計115.80点(3位)

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【解説】92年ぶりの快挙! “総合馬術団体”銅メダル

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