“選手権準優勝”前橋育英の選手がスパイクへのこだわりを語りつくす! Vol.3 FW宮崎鴻、GK松本瞬、GK湯沢拓也 編
高校サッカー強豪校の選手は、どんなスパイクを、どんな理由で履いているのか? スパイク選びの参考になる、キングギアならではの連続インタビュー。好評企画の二回目は、昨年度の高校選手権で準優勝に輝いた、前橋育英の登場です。
安藤隆人
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2017/08/03
<vol.1はこちらから>
<vol.2はこちらから>
⑦宮崎鴻(3年、FW、アディダス・エックスORプーマ・エヴォタッチ)
昨年はメンバーに絡めなかったが、今年は屈強な前線のターゲットマンとして君臨するパワーストライカー。
野球をやっていた日本人の父と、バレーボールをやっていたオーストラリア人の母を持つ彼は、185cmの高さとずば抜けた身体能力とパワー持ち、ロングボールやクロスを高い打点のヘッドと胸トラップで制し、周りの技術に秀でた1.5列目以降のアタッカー陣の攻撃力を最大限に引き出す。足のサイズもまさに規格外で、それ故の悩みもあるという。
<宮崎選手が語るスパイクの動画をご覧ください>
―足はかなりでかいですよね?
宮崎:はい、かなりの物だと思います(笑)。サイズは31cmです。もうこれはほぼオーダーメイドで作ってもらっています。
―もうこのサイズが市販では売っていないんですか?
宮崎:そうですね、30cmまではナイキが市販で売っていたのですが、高校入ってからさらに足が大きくなってしまって、もう履けなくなってしまったんです。
―もうこのアディダスのエックスの一択ということですね?
宮崎:でも、プーマの方が外国人専用の31cmのエヴォタッチをくれたのですが、それが壊れてしまって、履けなくなってしまったんです…。
―では、エヴォタッチとエックスの共通点はどういうところですか?
宮崎:軽いですね。スパイクを履いているという感覚が無いくらい軽いです。 ―人工皮のスパイクですが、皮にこだわりはあるのですか? 実は天然皮の方がいいのですが、さすがにこのサイズは無くて…。でもエヴォタッチもエックスも比較的伸びやすいので、僕には合っています。
―他にこだわりは?
宮崎:色は黒が好きですね。
―これだけ足がでかいといい面と悪い面がありますよね。
宮崎:はい、先にボールに触れるというメリットはありますが、よく「シュートを打ちやすいんじゃないか」と言われるのですが、足がボールよりでかいので、逆に難しいところはあります。あと、スパイクが良く壊れます(笑)。もって2ヶ月くらいですかね。
―もうオーストラリアで大量に買ってくるしか無いね。
宮崎:そうなんですよ。オーストラリアは35cmまで売っていますからね(笑)。向こうに行ったらもう選び放題ですよ(笑)。
⑧松本瞬(3年、GK、スパイク:アディダス・エース、GKグローブ:アディダス・エース)
屈強なフィジカルを誇り、シュートストップと空中戦の強さに非凡さを見せるGK。キャッチングにこだわりを持っており、ハイボール、横っ飛びキャッチに磨きをかけて自分の武器にしている。
昨年はインターハイ予選までレギュラーだったが、怪我で離脱後に3年生GKにポジションを奪われ、選手権出場は叶わなかった。
今年も同い年のライバル・湯沢拓也と激しいポジション争いを繰り広げており、現在は湯沢の控えに回っているが、「夏までにはポジションを取り返したい」と意欲十分。
松本:エースはベロが無くて、足首ががっちりフィットされているので凄く良い感触でプレーが出来ます。
―以前からアディダスを愛用しているのですか?
松本:前のエースも使っていたのですが、モデルチェンジしたエースはより僕の足に合っています。僕の足の甲の横幅はあまりないので、今回のエースはかなりシュッとした感じになって、僕の足の甲に凄くフィットしたんです。
履いた瞬間に足全体にスパイクが密着する感じで、一体感を覚えるのが良いんです。
あと、プレーをしていても、かかとのポイントが長めなので、しっかりと踏ん張れるし、キックのときも軸足が固定されるので凄く蹴りやすいです。
あと、『履き慣れ』がないのがいいですよね。形がこのままなので、変に伸びたり、足首の部分も緩くならないので、ヒモも緩くならないし、凄くお気に入りです。
―キーパーグローブもアディダスですね。
松本:はい、これもアディダスのエースです。手首の部分が細いので、一度はめてしまうとズレないので、凄く使いやすいんです。指もジャストフィットで凄くキャッチをしやすいです。
―キーパーグローブには何を求めている?
松本:キャッチするときにナイキのだと、指を曲げたときに手のひらに弛みが出るのですが、これだと掴みに行ったときに弛みが出ない。なのでボールをキャッチしやすいんです。
僕はキャッチをするときに、手のひらで掴んでから指でグリップするタイプなので、ここが緩むか緩まないかが凄く大きなポイントなんです。真っ平らの方が凄くキャッチしやすいので。
⑨湯沢拓也(3年、GK、スパイク:アディダス・アディゼロ、GKグローブ:プーマ)
185cmの高さを誇り、冷静沈着に戦況を見て、それに応じたポジショニングを取るGK。足下の技術もあり、高いディフェンスラインをカバーしながら、的確なコーチングで周りを動かす。
キックにも自信があり、攻撃の起点もなる。松本との激しい守護神争いでさらなる成長を遂げている。
<湯沢選手が語るスパイク、グローブの動画をご覧ください。>
湯沢:アディゼロをずっと使っていたので、履きやすさというか馴染みがあります。
―こだわりはありますか?
湯沢:アディダス以外は基本履かないです。アディダスのスパイクは僕の足に合っていて、プレーしているときに、アディゼロは自分の足のような感覚でプレー出来るんです。あと、軽さがあるし、皮が人工なので最初はなれないところはありますが、慣れたら自分の足のように動いてくれるので気に行っています。
―プレースタイル的にキックを蹴りやすかったり、DFラインの裏をカバーするために動きやすい方が合っていますよね。
湯沢:はい、良く動くので重さを感じてしまうと、どうしても気になってしまうので、軽さは重要です。
GKグローブはプーマ 素材の柔らかさが大事で、指や手のひらの複雑な動きが柔らかいとスムーズに行くんです。指に凄くフィットしますし、このグローブはラダーの厚さがある分、シュートの威力を少し吸収してくれますし、キャッチをしたときに指を守ってくれている感じがするんです。
―スパイクとGKグローブは合わせないんですね?
湯沢:はい、それぞれ自分にフィットした物を使いたいので。GKグローブはプーマが一番良いです。
Vol.4に続く。 FW飯島陸、DF渡邊泰基、FW高橋尚紀 編
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⑦宮崎鴻(3年、FW、アディダス・エックスORプーマ・エヴォタッチ)
昨年はメンバーに絡めなかったが、今年は屈強な前線のターゲットマンとして君臨するパワーストライカー。
野球をやっていた日本人の父と、バレーボールをやっていたオーストラリア人の母を持つ彼は、185cmの高さとずば抜けた身体能力とパワー持ち、ロングボールやクロスを高い打点のヘッドと胸トラップで制し、周りの技術に秀でた1.5列目以降のアタッカー陣の攻撃力を最大限に引き出す。足のサイズもまさに規格外で、それ故の悩みもあるという。
<宮崎選手が語るスパイクの動画をご覧ください>
―足はかなりでかいですよね?
宮崎:はい、かなりの物だと思います(笑)。サイズは31cmです。もうこれはほぼオーダーメイドで作ってもらっています。
―もうこのサイズが市販では売っていないんですか?
宮崎:そうですね、30cmまではナイキが市販で売っていたのですが、高校入ってからさらに足が大きくなってしまって、もう履けなくなってしまったんです。
―もうこのアディダスのエックスの一択ということですね?
宮崎:でも、プーマの方が外国人専用の31cmのエヴォタッチをくれたのですが、それが壊れてしまって、履けなくなってしまったんです…。
―では、エヴォタッチとエックスの共通点はどういうところですか?
宮崎:軽いですね。スパイクを履いているという感覚が無いくらい軽いです。 ―人工皮のスパイクですが、皮にこだわりはあるのですか? 実は天然皮の方がいいのですが、さすがにこのサイズは無くて…。でもエヴォタッチもエックスも比較的伸びやすいので、僕には合っています。
―他にこだわりは?
宮崎:色は黒が好きですね。
―これだけ足がでかいといい面と悪い面がありますよね。
宮崎:はい、先にボールに触れるというメリットはありますが、よく「シュートを打ちやすいんじゃないか」と言われるのですが、足がボールよりでかいので、逆に難しいところはあります。あと、スパイクが良く壊れます(笑)。もって2ヶ月くらいですかね。
―もうオーストラリアで大量に買ってくるしか無いね。
宮崎:そうなんですよ。オーストラリアは35cmまで売っていますからね(笑)。向こうに行ったらもう選び放題ですよ(笑)。
⑧松本瞬(3年、GK、スパイク:アディダス・エース、GKグローブ:アディダス・エース)
屈強なフィジカルを誇り、シュートストップと空中戦の強さに非凡さを見せるGK。キャッチングにこだわりを持っており、ハイボール、横っ飛びキャッチに磨きをかけて自分の武器にしている。
昨年はインターハイ予選までレギュラーだったが、怪我で離脱後に3年生GKにポジションを奪われ、選手権出場は叶わなかった。
今年も同い年のライバル・湯沢拓也と激しいポジション争いを繰り広げており、現在は湯沢の控えに回っているが、「夏までにはポジションを取り返したい」と意欲十分。
松本:エースはベロが無くて、足首ががっちりフィットされているので凄く良い感触でプレーが出来ます。
―以前からアディダスを愛用しているのですか?
松本:前のエースも使っていたのですが、モデルチェンジしたエースはより僕の足に合っています。僕の足の甲の横幅はあまりないので、今回のエースはかなりシュッとした感じになって、僕の足の甲に凄くフィットしたんです。
履いた瞬間に足全体にスパイクが密着する感じで、一体感を覚えるのが良いんです。
あと、プレーをしていても、かかとのポイントが長めなので、しっかりと踏ん張れるし、キックのときも軸足が固定されるので凄く蹴りやすいです。
あと、『履き慣れ』がないのがいいですよね。形がこのままなので、変に伸びたり、足首の部分も緩くならないので、ヒモも緩くならないし、凄くお気に入りです。
―キーパーグローブもアディダスですね。
松本:はい、これもアディダスのエースです。手首の部分が細いので、一度はめてしまうとズレないので、凄く使いやすいんです。指もジャストフィットで凄くキャッチをしやすいです。
―キーパーグローブには何を求めている?
松本:キャッチするときにナイキのだと、指を曲げたときに手のひらに弛みが出るのですが、これだと掴みに行ったときに弛みが出ない。なのでボールをキャッチしやすいんです。
僕はキャッチをするときに、手のひらで掴んでから指でグリップするタイプなので、ここが緩むか緩まないかが凄く大きなポイントなんです。真っ平らの方が凄くキャッチしやすいので。
⑨湯沢拓也(3年、GK、スパイク:アディダス・アディゼロ、GKグローブ:プーマ)
185cmの高さを誇り、冷静沈着に戦況を見て、それに応じたポジショニングを取るGK。足下の技術もあり、高いディフェンスラインをカバーしながら、的確なコーチングで周りを動かす。
キックにも自信があり、攻撃の起点もなる。松本との激しい守護神争いでさらなる成長を遂げている。
<湯沢選手が語るスパイク、グローブの動画をご覧ください。>
湯沢:アディゼロをずっと使っていたので、履きやすさというか馴染みがあります。
―こだわりはありますか?
湯沢:アディダス以外は基本履かないです。アディダスのスパイクは僕の足に合っていて、プレーしているときに、アディゼロは自分の足のような感覚でプレー出来るんです。あと、軽さがあるし、皮が人工なので最初はなれないところはありますが、慣れたら自分の足のように動いてくれるので気に行っています。
―プレースタイル的にキックを蹴りやすかったり、DFラインの裏をカバーするために動きやすい方が合っていますよね。
湯沢:はい、良く動くので重さを感じてしまうと、どうしても気になってしまうので、軽さは重要です。
GKグローブはプーマ 素材の柔らかさが大事で、指や手のひらの複雑な動きが柔らかいとスムーズに行くんです。指に凄くフィットしますし、このグローブはラダーの厚さがある分、シュートの威力を少し吸収してくれますし、キャッチをしたときに指を守ってくれている感じがするんです。
―スパイクとGKグローブは合わせないんですね?
湯沢:はい、それぞれ自分にフィットした物を使いたいので。GKグローブはプーマが一番良いです。
Vol.4に続く。 FW飯島陸、DF渡邊泰基、FW高橋尚紀 編