オリンピック銀メダリスト『竹内智香』選手に、モデル『ケリー』がインタビューvol.1「オリンピックに4回も出て、気付いたこと」
女子スノーボードアルペンの第1人者として4度のオリンピックに出場し、2014年ソチオリンピックで銀メダルに輝いた竹内智香選手。現在、2018年に開催される平昌オリンピックに照準を合わせて活動中の竹内選手に、健康的な美と明るさが魅力として多方面で活躍するモデル・ケリーさんがインタビューを行った。
佐久間秀実
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2017/11/01
ケリー:まず、私達の出会いから話そう。
竹内:東京ドームで初めて会ったんだよね。
ケリー:アンダーアーマーの女子会で、野球を観に行くという日があってね。
竹内:私とケリーは、ずっと食べていたよね(笑)。
ケリー:そうだね(笑)。座って食べてた。
竹内:ケリーに、「仕事何やっているの?」って聞いて、モデルって知ったんだよね(笑)。 あの時は、オーガニックの食事の話とかで盛り上がって、今度ご飯に行こうねってなって。
ケリー:それで、智香ちゃんと連絡先を交換して美味しい色んな店を紹介して一緒に行ったね。
竹内:豆乳のパフェが美味しかった。
ケリー:そうだね。仲良くなって、最近は、ここ(ドームアスリートハウス)で会うことが増えてトレーニングをして食事してね。
竹内:色んなイベントに誘ってくれて、とても楽しんでる。ケリーは私と見てる世界が全然違うから。
ケリー:そうかな。スノーボードを始めるきっかけは何だったの?
竹内:まずスキーを2歳から始めて、アルペンスキーをやりたくなったんだけど、凄くお金がかかるスポーツだから。父親もオリンピックを目指していた人で、中途半端にはやらせてもらえなかった。
それでも10歳の頃には父に時間もできて一緒にやるようになったんだけど、ちょうどその頃アメリカから日本にアルペンスノーボードが入ってきた頃で、楽しそうだから始めたんだ。
14歳の時に長野オリンピックがあって、「私もオリンピックに行きたい!」と思って本格的に練習を開始してからは、ずっと続けてる。
ケリー:2歳から始めるなんて、凄いね。
竹内:北海道にいて、板に乗って雪山を滑るのが当たり前だったからね。気付いたらプラスチックの玩具のスキーの板を履いてて、写真を見ると2歳から始めたっていうのが分かるんだよね。
ケリー:家族全員スキーをやっていたの?
竹内:そう。お兄ちゃんとかも当たり前のように。2人の甥っ子達も2歳位から始めてるよ。
ケリー:スノーボードに慣れるまで時間がかかった?
竹内:スキーは両足でバラバラな動きができるから立つことができるんだけど、スノーボードだとそれができなくて、最初はどうしよう思ったけどすぐに慣れたかな。
ケリー:練習する環境は、どうだった?
竹内:やり始めた頃は、スノーボードをやってはいけないスキー場が多かった時代で。スノーボード禁止っていう所ばかりで、滑るコースもかなり限られてたよ。
でも、14歳の頃からニュージーランド、オーストラリア、スイス、オーストリアなどのスキー場に行っていたから、日本よりも海外で練習する機会が多かったかな。
ケリー:滑ってて怖くないの?
竹内:怖いというよりも、滑れないと凄く悔しい気持ちが先立った。「何で、こんなにできないの?」ってイライラして早く乗れるようになりたいと思ったかな。
ケリー:去年大きな怪我をしたよね。
竹内:全く怪我するタイプじゃなかったけど、去年初めて膝の手術をしたんだよね。今は大丈夫だよ。
ケリー:スノーボードに1回乗ったことはあるけど、本当に立っていられなくて。
竹内:そうなんだ(笑)。日本で?
ケリー:長野県で。悔しいのもあったけど、怖くて。お尻も痣だらけになって、次の日も座ると痛くて(笑)。
竹内:私は、悔しくてどんどんやっちゃうタイプなんだよね。でも私からすると、ケリーみたいに綺麗な女性、女子力があって、ファッションの感度も高い人ってすごいなって思う。
ケリー:そんなことないよ(笑)。最初にオリンピックに出たのは何歳?
竹内:18歳。アメリカのソルトレークシティーが最初だった。
ケリー:なぜオリンピックに出れたと思う?
竹内:生きてて世界一を目指せるものはそんなになくて、スノーボードだったら達成できるかもしれないと思って。ワールドカップでは世界一を実現したことがあるけど、オリンピックでは2位が最高で、1番になりたいという目標があるから続けているんだと思う。
ケリー:練習などで辛い時は、どうしてる?
竹内:もちろん辛い時は、「何やっているんだろう、もう辞めたいな。」と思うけど、10年後、20年後の自分を考えた時に、今あるチャンスを諦めたら後悔するだろうから、「やっぱり頑張ろう。」と、その繰り返し。
これから先のことを考えた時に、後悔しない自分でいたいし、できるチャンスがあって応援してくれる人がいるならば、頑張りたいという気持ちがあるよね。
ケリー:オリンピックに4回も出て、気付いたことはある?
竹内:前回は銀メダルを獲り、沢山の人達が物凄く喜んでくれたので、金メダルであればもっと喜んでくれるだろうって思う。銀を獲っただけに金が近くにあるという感触を得たしね。この4年間は金メダルだけにフォーカスをして頑張ることができているので、次は全力でやり切れるって信じてる。
vol.2へ続く。
■プロフィール
竹内智香(たけうち ともか)
出身地 北海道旭川市
出身校 クラーク記念国際高等学校
所属 広島ガス
女子スノーボードアルペンの第一人者として4度のオリンピックに出場。
2006-2007シーズン全日本選手権優勝。2006冬季トリノ五輪9位。2008-2009シーズンワールドカップランキング3位。2010冬季バンクーバー五輪13位。 2014冬季ソチ五輪2位。
Website http://www.tomoka-t.net/
Blog http://blog.tomoka-t.net/
Twitter https://twitter.com/blackpearljp
ケリー http://tencarat-plume.jp/models/details/kelly.shtml
ブラジル・サンパウロ出身。健康的な明るさが魅力のモデルとして、女性ファッション誌「CLASSY.」、「BAILA」のレギュラーモデルの他、数々のファッション誌、ファッションショー、広告、TV等で活躍中。スーパーフードやローフード、ヨガにも造詣が深く、そのヘルシーなライフスタイルも多くの女性から高い支持を受けている。
Blog https://lineblog.me/kelly_official/
Instagram https://www.instagram.com/kellymisawa/?hl=ja
Twitter https://twitter.com/kellymisawa
取材協力/株式会社ドーム テンカラットプリューム
取材写真/佐久間秀実
竹内:東京ドームで初めて会ったんだよね。
ケリー:アンダーアーマーの女子会で、野球を観に行くという日があってね。
竹内:私とケリーは、ずっと食べていたよね(笑)。
ケリー:そうだね(笑)。座って食べてた。
竹内:ケリーに、「仕事何やっているの?」って聞いて、モデルって知ったんだよね(笑)。 あの時は、オーガニックの食事の話とかで盛り上がって、今度ご飯に行こうねってなって。
ケリー:それで、智香ちゃんと連絡先を交換して美味しい色んな店を紹介して一緒に行ったね。
竹内:豆乳のパフェが美味しかった。
ケリー:そうだね。仲良くなって、最近は、ここ(ドームアスリートハウス)で会うことが増えてトレーニングをして食事してね。
竹内:色んなイベントに誘ってくれて、とても楽しんでる。ケリーは私と見てる世界が全然違うから。
ケリー:そうかな。スノーボードを始めるきっかけは何だったの?
竹内:まずスキーを2歳から始めて、アルペンスキーをやりたくなったんだけど、凄くお金がかかるスポーツだから。父親もオリンピックを目指していた人で、中途半端にはやらせてもらえなかった。
それでも10歳の頃には父に時間もできて一緒にやるようになったんだけど、ちょうどその頃アメリカから日本にアルペンスノーボードが入ってきた頃で、楽しそうだから始めたんだ。
14歳の時に長野オリンピックがあって、「私もオリンピックに行きたい!」と思って本格的に練習を開始してからは、ずっと続けてる。
ケリー:2歳から始めるなんて、凄いね。
竹内:北海道にいて、板に乗って雪山を滑るのが当たり前だったからね。気付いたらプラスチックの玩具のスキーの板を履いてて、写真を見ると2歳から始めたっていうのが分かるんだよね。
ケリー:家族全員スキーをやっていたの?
竹内:そう。お兄ちゃんとかも当たり前のように。2人の甥っ子達も2歳位から始めてるよ。
ケリー:スノーボードに慣れるまで時間がかかった?
竹内:スキーは両足でバラバラな動きができるから立つことができるんだけど、スノーボードだとそれができなくて、最初はどうしよう思ったけどすぐに慣れたかな。
ケリー:練習する環境は、どうだった?
竹内:やり始めた頃は、スノーボードをやってはいけないスキー場が多かった時代で。スノーボード禁止っていう所ばかりで、滑るコースもかなり限られてたよ。
でも、14歳の頃からニュージーランド、オーストラリア、スイス、オーストリアなどのスキー場に行っていたから、日本よりも海外で練習する機会が多かったかな。
ケリー:滑ってて怖くないの?
竹内:怖いというよりも、滑れないと凄く悔しい気持ちが先立った。「何で、こんなにできないの?」ってイライラして早く乗れるようになりたいと思ったかな。
ケリー:去年大きな怪我をしたよね。
竹内:全く怪我するタイプじゃなかったけど、去年初めて膝の手術をしたんだよね。今は大丈夫だよ。
ケリー:スノーボードに1回乗ったことはあるけど、本当に立っていられなくて。
竹内:そうなんだ(笑)。日本で?
ケリー:長野県で。悔しいのもあったけど、怖くて。お尻も痣だらけになって、次の日も座ると痛くて(笑)。
竹内:私は、悔しくてどんどんやっちゃうタイプなんだよね。でも私からすると、ケリーみたいに綺麗な女性、女子力があって、ファッションの感度も高い人ってすごいなって思う。
ケリー:そんなことないよ(笑)。最初にオリンピックに出たのは何歳?
竹内:18歳。アメリカのソルトレークシティーが最初だった。
ケリー:なぜオリンピックに出れたと思う?
竹内:生きてて世界一を目指せるものはそんなになくて、スノーボードだったら達成できるかもしれないと思って。ワールドカップでは世界一を実現したことがあるけど、オリンピックでは2位が最高で、1番になりたいという目標があるから続けているんだと思う。
ケリー:練習などで辛い時は、どうしてる?
竹内:もちろん辛い時は、「何やっているんだろう、もう辞めたいな。」と思うけど、10年後、20年後の自分を考えた時に、今あるチャンスを諦めたら後悔するだろうから、「やっぱり頑張ろう。」と、その繰り返し。
これから先のことを考えた時に、後悔しない自分でいたいし、できるチャンスがあって応援してくれる人がいるならば、頑張りたいという気持ちがあるよね。
ケリー:オリンピックに4回も出て、気付いたことはある?
竹内:前回は銀メダルを獲り、沢山の人達が物凄く喜んでくれたので、金メダルであればもっと喜んでくれるだろうって思う。銀を獲っただけに金が近くにあるという感触を得たしね。この4年間は金メダルだけにフォーカスをして頑張ることができているので、次は全力でやり切れるって信じてる。
vol.2へ続く。
■プロフィール
竹内智香(たけうち ともか)
出身地 北海道旭川市
出身校 クラーク記念国際高等学校
所属 広島ガス
女子スノーボードアルペンの第一人者として4度のオリンピックに出場。
2006-2007シーズン全日本選手権優勝。2006冬季トリノ五輪9位。2008-2009シーズンワールドカップランキング3位。2010冬季バンクーバー五輪13位。 2014冬季ソチ五輪2位。
Website http://www.tomoka-t.net/
Blog http://blog.tomoka-t.net/
Twitter https://twitter.com/blackpearljp
ケリー http://tencarat-plume.jp/models/details/kelly.shtml
ブラジル・サンパウロ出身。健康的な明るさが魅力のモデルとして、女性ファッション誌「CLASSY.」、「BAILA」のレギュラーモデルの他、数々のファッション誌、ファッションショー、広告、TV等で活躍中。スーパーフードやローフード、ヨガにも造詣が深く、そのヘルシーなライフスタイルも多くの女性から高い支持を受けている。
Blog https://lineblog.me/kelly_official/
Instagram https://www.instagram.com/kellymisawa/?hl=ja
Twitter https://twitter.com/kellymisawa
取材協力/株式会社ドーム テンカラットプリューム
取材写真/佐久間秀実