丹羽孝希と早田ひなが「Tリーグ」参戦に意欲!東京五輪では“金”獲得を宣言【記者会見Vol.2】
卓球のプロリーグ「Tプレミアリーグ(以下、Tリーグ)」が2月7日、渋谷で記者会見を行い、リーグの理念・ロゴマーク・概要・参加チームをそれぞれ発表した。後半にはゲストとして現在、男子世界ランキング6位の丹羽孝希選手、女子世界ランキング14位の早田ひな選手が登場。Tリーグの松下浩二専務理事を交えてミニトークショーを行い、リーグ開幕までの思いと、今後の抱負を語った。今回はそのトークの模様を完全版でお届けする。
佐藤 主祥
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2018/02/09
<記者会見Vol.1はこちら>
ー松下専務理事、こうやって若い選手と並んでトークをする機会というのは、なかなかないんじゃないですか?
松下:全くないですよね。逆に僕の方が緊張しちゃって(笑)
ー世代的に言いますと、松下専務理事から(丹羽選手と早田選手は)2世代くらい離れていてますよね。先ほど少し丹羽選手にお聞きしたのですが、卓球を始めた頃は“松下選手”としては見てなかったと話していました。
松下:2回りくらい違いますからね(笑)
ーそうですよね(笑)。では、色々なお話をしていきたいと思います。まずお2方は1月の全日本選手権、お疲れ様でした。早田選手はダブルスで優勝し、全日本タイトルの獲得、おめでとうございます。
早田:ありがとうございます。
ー今はホッと一息という感じで、リラックスできているんですか?
早田:いえ。2月22日からITTFチームW杯(ロンドン)があるので、今はそれに向けて練習に取り組んでいます。
ー既に次へ向けて練習しているんですね。
早田:はい。
ーそして丹羽選手も2017年は本当に激動の1年だったと思います。大学を卒業されて、アジア選手権や世界選手権での活躍など、素晴らしい1年でした。ご自身で振り返ると、どのような1年だったのでしょう?
丹羽:昨年は国際大会でいい成績が残せたのに加えて、世界ランキングでも自己新記録をたくさん更新できた1年だったので、とても良かったと思います。
ーなるほど。あの、松下専務理事は1967年のお生まれでしたよね?
松下:そうです。ちょうど50歳ですね(笑)
ーそうですよね(笑)。それで、丹羽選手が1994年のお生まれで、早田選手が2000年。本当にこの世代間がすごいなと。
松下:確かにそうですね。また今の日本選手は本当に強いなと。というのも、丹羽選手は現在、世界ランキング6位ということですが、昨年の2月あたりは19位でした。それを考えると、この1年間で非常に実力を付けたなと、感心しています。早田選手においても、現在に至るまでランキングがずっと右肩上がりですし、全日本選手権のダブルスや世界選手権でもメダルを獲得。本当に若い選手が実力をつけているなと、感じますよね。逆に何でそんなに実力が上がっているのか知りたいところです(笑)
ーそれはプロ第1号として世界にいち早く飛び出し、活躍する姿を見せてくれていた“松下選手”がいたからですよ。
松下:それはどうか分からないですけど、私は遠回りしていますから(笑)。ですから後輩たちには、選手としてストレートに活躍できる道を進んでほしいですね。
ー丹羽選手は松下先輩の選手時代を参考にしたりしていますか?
松下:多分、全くしてないでしょうね(笑)
ーいやいや(笑)。丹羽選手、いかがですか?
丹羽:もちろん、松下さんがプロ第1号で活躍されたおかげで、僕ら下の世代もどんどんプロとして活動することができているんだと思います。僕もドイツ・ブンデスリーガのチームに2年間所属していたんですけど、それも松下さんが日本人として最初にプレーしていたからだと思うので、本当に感謝しています。
ー松下専務理事の方から「若い選手が」という言葉が度々出ていますが、丹羽選手は現在23歳。卓球選手としての年齢に関してはどのように考えていますか?
丹羽:日本では今、中堅の位置にいると思います。でもヨーロッパではまだまだ若手だと思うので、僕としては向こうの若い選手に負けないよう、もっともっと強くなりたいという思いがありますね。
ー早田選手も17歳とお若く、「次世代」と言われる中の筆頭だと思いますけど、そういった意識はあったりしますか?
早田:特にそういう意識はないですね。今は体力的に一番練習できる年齢だと思ってるので、ひたすら練習に取り組んで、どんどん海外の試合に参戦して活躍したい、という思いがあります。
ーお話をしながら、ふと思ったんですけど、早田選手は卓球でプレーする時は左利きですよね?なのに、マイクを持つ手は右手なんですよ。これ、すごく僕は不思議だったんですけど。
早田:私、実は右利きで、卓球を始めた初日は右で練習していたんです。小さい頃に通っていた地元の福岡にある石田卓球クラブの石田先生に「左でやってみろ」って言われて、それから左に変えました。
ーそうだったんですか。その卓球を始めた時に、Tリーグという大きなリーグが日本で誕生するとは思ってもみなかったのではないでしょうか。この度、リーグの理念やロゴが発表になりましたけれども、まずロゴをご覧になってどういう印象ですか?
写真:Tリーグ/アフロスポーツ
早田:私はパッと見てラケットが思い浮かびました。なので一般の方にもこのロゴのマークを見た時に「卓球のTリーグだ」って思ってもらえるぐらい、試合を通じて卓球を盛り上げていきたいなと思います。
ー丹羽選手は、このロゴをご覧になっていかがでしょう。丹羽選手…割と淡々とされていらっしゃいますからね(笑)
丹羽:はい(笑)。かっこいいなぁ〜って思います。
ー松下専務理事!「かっこいい」いただきましたけれども。
松下:いやぁ〜ありがたいです(笑)
ーでも、このロゴマークというのは本当に重要ですよね?
松下:そうですね。先ほど早田選手が言った通りです。パッと見ても卓球だと分かる、という部分が非常にいいんじゃないかなと。私としても自画自賛をしているわけなんですが(笑)
ーそして、そのロゴとともにチームの発表とリーグの概要についてのお話もありました。選手としては、どのチームに入るだとか、そういった細かい部分はまだ決まってはいないんですけれども、丹羽選手はTリーグに対してどのような期待を持っていますか?
丹羽:国内で世界のトップ選手と対戦できるという機会が今までなかったので、すごく楽しみです。
ー松下専務理事、丹羽選手が言うように、Tリーグは「国内外での強豪が集まったリーグ」ということになりますよね?
松下:そうですね。世界一のリーグを目指しておりますので。丹羽選手の期待に応えられるように、トップの選手を集めたいなと思いますね。
(ここで、記者会見に参加できなかった張本智和選手からのメッセージVTRが流された)
張本:Tリーグが始まることは、僕らの世代にとってもとても嬉しいことです。僕自身も参加できたら、もちろんプレーしたいと思います。Tリーグで卓球の面白さを知ってもらって、日本の卓球がもっと盛り上がってくれたら最高です。
ーということです。張本選手、ありがとうございました。「僕たちの世代にとっても」という話もありましたが、早田選手も張本選手と近い世代だと思います。早田選手の世代からも、Tリーグに対しては同じような思いがあるのではないでしょうか。
早田:そうですね。やはりTリーグをたくさんの方に観戦していただいて、卓球の面白さを知っていただきたいなと思っています。
ーなるほど。このように若い選手から期待の言葉をいただきましたけれども、改めて松下専務理事、Tリーグをこのような形にしていきたいという思い、お聞かせください。
松下:はい。Tリーグが始まることによって競技力向上、そして卓球をやっている方々に健康になっていただきたいですね。またそれが来年、再来年というところではなくて、やはり張本選手のような14歳の選手が24歳になった時に、さらに誇れるようなリーグにしていきたい。卓球関係者、また周りの力も借りて、引き続き取り組んでいきたいなと思いますね。それと、丹羽選手のような強い選手には、どこかの監督になってほしいです。彼は北海道のチームなので、そこにどなたかTリーグに参加できる団体を作っていただいて、監督になってほしいなと。私の勝手な妄想ではありますけど(笑)
ー丹羽選手、このような話を松下専務理事の方からいただきましたけれども、どう思いますか?
丹羽:Tリーグかできることによって選手寿命は間違いなく伸びると思うので、あと10年は現役を続けたいと思います。その後に監督ができたら一番いいですよね。
ーなるほど。早田選手はそういう卓球人生において、このTリーグができることで今までとは違うステージ、また違った目標というのは見えてきそうですか?
早田:違うステージと言う意味では、Tリーグが日本で開催されることによって、海外の選手が日本でプレーするという形が多くなってくるので、日本での開催がとても特別なことだとは感じています。
ー日本での開催という言葉がありましたけれども、Tリーグは2018年に始まって、2020年には東京五輪が待ち受けています。そこを見据えて、最後に今後の抱負、意気込みを聞かせてください。
早田:はい。このTリーグに参戦して、もっともっと実力を付けて、東京五輪を目指したいです。そして、団体と個人で金メダルを獲得できるように頑張りたいと思います。
丹羽:リオデジャネイロ五輪では銀メダルだったので、僕もTリーグで力を付けて、次は金メダルを目指して頑張りたいと思います。
▼一般財団法人Tリーグ
http://tleague.jp/index2.html
ー松下専務理事、こうやって若い選手と並んでトークをする機会というのは、なかなかないんじゃないですか?
松下:全くないですよね。逆に僕の方が緊張しちゃって(笑)
ー世代的に言いますと、松下専務理事から(丹羽選手と早田選手は)2世代くらい離れていてますよね。先ほど少し丹羽選手にお聞きしたのですが、卓球を始めた頃は“松下選手”としては見てなかったと話していました。
松下:2回りくらい違いますからね(笑)
ーそうですよね(笑)。では、色々なお話をしていきたいと思います。まずお2方は1月の全日本選手権、お疲れ様でした。早田選手はダブルスで優勝し、全日本タイトルの獲得、おめでとうございます。
早田:ありがとうございます。
ー今はホッと一息という感じで、リラックスできているんですか?
早田:いえ。2月22日からITTFチームW杯(ロンドン)があるので、今はそれに向けて練習に取り組んでいます。
ー既に次へ向けて練習しているんですね。
早田:はい。
ーそして丹羽選手も2017年は本当に激動の1年だったと思います。大学を卒業されて、アジア選手権や世界選手権での活躍など、素晴らしい1年でした。ご自身で振り返ると、どのような1年だったのでしょう?
丹羽:昨年は国際大会でいい成績が残せたのに加えて、世界ランキングでも自己新記録をたくさん更新できた1年だったので、とても良かったと思います。
ーなるほど。あの、松下専務理事は1967年のお生まれでしたよね?
松下:そうです。ちょうど50歳ですね(笑)
ーそうですよね(笑)。それで、丹羽選手が1994年のお生まれで、早田選手が2000年。本当にこの世代間がすごいなと。
松下:確かにそうですね。また今の日本選手は本当に強いなと。というのも、丹羽選手は現在、世界ランキング6位ということですが、昨年の2月あたりは19位でした。それを考えると、この1年間で非常に実力を付けたなと、感心しています。早田選手においても、現在に至るまでランキングがずっと右肩上がりですし、全日本選手権のダブルスや世界選手権でもメダルを獲得。本当に若い選手が実力をつけているなと、感じますよね。逆に何でそんなに実力が上がっているのか知りたいところです(笑)
ーそれはプロ第1号として世界にいち早く飛び出し、活躍する姿を見せてくれていた“松下選手”がいたからですよ。
松下:それはどうか分からないですけど、私は遠回りしていますから(笑)。ですから後輩たちには、選手としてストレートに活躍できる道を進んでほしいですね。
ー丹羽選手は松下先輩の選手時代を参考にしたりしていますか?
松下:多分、全くしてないでしょうね(笑)
ーいやいや(笑)。丹羽選手、いかがですか?
丹羽:もちろん、松下さんがプロ第1号で活躍されたおかげで、僕ら下の世代もどんどんプロとして活動することができているんだと思います。僕もドイツ・ブンデスリーガのチームに2年間所属していたんですけど、それも松下さんが日本人として最初にプレーしていたからだと思うので、本当に感謝しています。
ー松下専務理事の方から「若い選手が」という言葉が度々出ていますが、丹羽選手は現在23歳。卓球選手としての年齢に関してはどのように考えていますか?
丹羽:日本では今、中堅の位置にいると思います。でもヨーロッパではまだまだ若手だと思うので、僕としては向こうの若い選手に負けないよう、もっともっと強くなりたいという思いがありますね。
ー早田選手も17歳とお若く、「次世代」と言われる中の筆頭だと思いますけど、そういった意識はあったりしますか?
早田:特にそういう意識はないですね。今は体力的に一番練習できる年齢だと思ってるので、ひたすら練習に取り組んで、どんどん海外の試合に参戦して活躍したい、という思いがあります。
早田:私、実は右利きで、卓球を始めた初日は右で練習していたんです。小さい頃に通っていた地元の福岡にある石田卓球クラブの石田先生に「左でやってみろ」って言われて、それから左に変えました。
ーそうだったんですか。その卓球を始めた時に、Tリーグという大きなリーグが日本で誕生するとは思ってもみなかったのではないでしょうか。この度、リーグの理念やロゴが発表になりましたけれども、まずロゴをご覧になってどういう印象ですか?
写真:Tリーグ/アフロスポーツ
早田:私はパッと見てラケットが思い浮かびました。なので一般の方にもこのロゴのマークを見た時に「卓球のTリーグだ」って思ってもらえるぐらい、試合を通じて卓球を盛り上げていきたいなと思います。
ー丹羽選手は、このロゴをご覧になっていかがでしょう。丹羽選手…割と淡々とされていらっしゃいますからね(笑)
丹羽:はい(笑)。かっこいいなぁ〜って思います。
ー松下専務理事!「かっこいい」いただきましたけれども。
松下:いやぁ〜ありがたいです(笑)
ーでも、このロゴマークというのは本当に重要ですよね?
松下:そうですね。先ほど早田選手が言った通りです。パッと見ても卓球だと分かる、という部分が非常にいいんじゃないかなと。私としても自画自賛をしているわけなんですが(笑)
ーそして、そのロゴとともにチームの発表とリーグの概要についてのお話もありました。選手としては、どのチームに入るだとか、そういった細かい部分はまだ決まってはいないんですけれども、丹羽選手はTリーグに対してどのような期待を持っていますか?
丹羽:国内で世界のトップ選手と対戦できるという機会が今までなかったので、すごく楽しみです。
ー松下専務理事、丹羽選手が言うように、Tリーグは「国内外での強豪が集まったリーグ」ということになりますよね?
松下:そうですね。世界一のリーグを目指しておりますので。丹羽選手の期待に応えられるように、トップの選手を集めたいなと思いますね。
(ここで、記者会見に参加できなかった張本智和選手からのメッセージVTRが流された)
張本:Tリーグが始まることは、僕らの世代にとってもとても嬉しいことです。僕自身も参加できたら、もちろんプレーしたいと思います。Tリーグで卓球の面白さを知ってもらって、日本の卓球がもっと盛り上がってくれたら最高です。
ーということです。張本選手、ありがとうございました。「僕たちの世代にとっても」という話もありましたが、早田選手も張本選手と近い世代だと思います。早田選手の世代からも、Tリーグに対しては同じような思いがあるのではないでしょうか。
早田:そうですね。やはりTリーグをたくさんの方に観戦していただいて、卓球の面白さを知っていただきたいなと思っています。
ーなるほど。このように若い選手から期待の言葉をいただきましたけれども、改めて松下専務理事、Tリーグをこのような形にしていきたいという思い、お聞かせください。
松下:はい。Tリーグが始まることによって競技力向上、そして卓球をやっている方々に健康になっていただきたいですね。またそれが来年、再来年というところではなくて、やはり張本選手のような14歳の選手が24歳になった時に、さらに誇れるようなリーグにしていきたい。卓球関係者、また周りの力も借りて、引き続き取り組んでいきたいなと思いますね。それと、丹羽選手のような強い選手には、どこかの監督になってほしいです。彼は北海道のチームなので、そこにどなたかTリーグに参加できる団体を作っていただいて、監督になってほしいなと。私の勝手な妄想ではありますけど(笑)
ー丹羽選手、このような話を松下専務理事の方からいただきましたけれども、どう思いますか?
丹羽:Tリーグかできることによって選手寿命は間違いなく伸びると思うので、あと10年は現役を続けたいと思います。その後に監督ができたら一番いいですよね。
ーなるほど。早田選手はそういう卓球人生において、このTリーグができることで今までとは違うステージ、また違った目標というのは見えてきそうですか?
早田:違うステージと言う意味では、Tリーグが日本で開催されることによって、海外の選手が日本でプレーするという形が多くなってくるので、日本での開催がとても特別なことだとは感じています。
ー日本での開催という言葉がありましたけれども、Tリーグは2018年に始まって、2020年には東京五輪が待ち受けています。そこを見据えて、最後に今後の抱負、意気込みを聞かせてください。
早田:はい。このTリーグに参戦して、もっともっと実力を付けて、東京五輪を目指したいです。そして、団体と個人で金メダルを獲得できるように頑張りたいと思います。
丹羽:リオデジャネイロ五輪では銀メダルだったので、僕もTリーグで力を付けて、次は金メダルを目指して頑張りたいと思います。
▼一般財団法人Tリーグ
http://tleague.jp/index2.html