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「スポーツ×観光」が人気沸騰!野外を駆け巡る新競技“ロゲイニング”を体験してみた

現在、人気が急上昇している「ロゲイニング」という競技をご存知だろうか。ロゲイニングは、地図を頼りに、制限時間内に多数設置されたチェックポイントを回りながらチェックポイント毎に加算される点数を競う野外スポーツ。近年では観光とコラボレーションをした「観光ロゲイニング」、自転車に乗ってチェックポイントを回る「サイクルロゲイニング」など、さまざまな形式で開催されている。今回は、筆者も実際に参加した、渋谷という日本の流行発信地を舞台に開催された「ロゲイニング in SHIBUYA」のイベント模様を紹介。スポーツをしながら観光ができるという“新感覚”を味わうことができた。

Icon 1482131451808 佐藤 主祥 | 2018/11/02
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近年では、観光を目的とした“地域活性化のツール”としても注目が高まっているロゲイニング。

それゆえ地方の観光名所や、山野といった自然を舞台に開催されることが多いが、都会の街を巡る「シティロゲイニング」も若い男女を中心に人気沸騰だ。

アクセスの良い街中を舞台に行われ特別な装備も必要ないため、普段からスポーツに取り組んでいる人はもちろん、身体を動かしたい、何かスポーツを始めてみたいと思っている人まで、幅広い人が楽しめる。

そして今回、渋谷の街を舞台にロゲイニングが初開催。拠点となる、9月にオープンしたスーパースポーツゼビオ渋谷公園通り店の前には、数多くの参加者が集結した。

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まず第一に、参加のルールとしては2〜5人のグループであることが必須条件。1人で参加することができないため、筆者も友人3人を誘って計4人で参加した。

イベントが始まると、チェックポイントが記載された地図が渡され、各グループどのようなルートで街を回るか相談していく。

チェックポイントは、スタート地点からと遠ければ遠いほど得点が高い。3時間という制限時間で、どれだけ効率よく高得点のポイントを取れるルートを考えられるかがこの競技のカギだ。

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地図やスマートフォンを見ながら事前に決めたルートを辿り、一つひとつチェックポイントを見つけていく。

都会の街中だと混雑しているため、あまり急がず、自分たちのペースで進めるのがおすすめだ。必ずランニングをしなければいけないというルールはないため、その街を探索しながらゆっくりウォーキングをして楽しめるのも、ロゲイニングの醍醐味と言える。

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チェックポイントを見つけたら、撮影開始。

この「ロゲイニング in SHIBUYA」では、「FUN RUNNET」というアプリをカメラとして使用する。このアプリで撮影することによって、その写真が自動で管理者(主催者)に送られ、チェックポイント集計をスムーズに行うことが可能となる。ゴール会場に戻ったタイミングで、すぐに自分たちの得点を確認することができるのだ。

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そして、このイベントの大きなテーマは“インスタ映え”。フォトジェニックなスポットをめぐる「インスタ映えロゲイニング」としても開催されているため、写真が映えるポイントが多数設置されていた。

上の写真の、裏原宿にある有名なウォールアート「NOW IS FOREVER」もそのひとつ。その他にも、原宿の撮影スポットである「MOSHI MOSHI BOX 原宿観光案内所」といった有名どころから、意外と見過ごしてしまいがちなポイントまで、さまざまあった。

その中から、実際に筆者が回ったチェックポイントを3つ紹介する。

◆代々木公園のけやき並木を抜けた先にあるストリートペインティング

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代々木公園には何度も訪れたことがあったが、こうした“壁画作品”があるとは知らなかった。色鮮やかなデザインで、インスタ映えすること間違いなしのスポットだろう。

◆ソフトクリームとカフェのお店LAITIER(レティエ)

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現在、若者の間で話題のエリア「タガヤサンドウ」にあり、農林水産大臣賞を19回受賞した静岡県の大美伊豆牧場の牛乳を使用した、日本一のソフトクリームがウリのカフェ。

玄関前にあるハロウィンの仮装をしたソフトクリームのオブジェがなんとも可愛らしい。

◆サニーヒルズ南青山店

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表参道駅近くの路地裏の途中で、ひときわ目を引くヒノキの角材に覆われた建物が特徴の「サニーヒルズ南青山店」。台湾に本店があるパイナップルケーキ専門店で、若者を中心に大人気だ。

特徴的な建築の建物なため、思わず写真を撮りたくなるのも頷ける。

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撮影をする際には、ただそのチェックポイントを撮るのではなく、撮影者以外のメンバーと一緒に撮ることがルール。チェックポイントの選考には“インスタ映え”を重視しているため、メンバーと一緒に撮る写真は、より思い出深いものとなるのだ。

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各チェックポイントを回り、制限時間が迫ってきたら、スタートした会場に戻ってフィニッシュ。ゼビオ店内にあるタイマーと一緒に写真撮影すれば、ロゲイニング終了だ。

イベントの最後には、チェックポイントごとに加算される得点に応じて参加できる抽選会が開催。アディダスのカスタムサービス「マイ アディダス」の注文権利や、ゼビオの商品券など豪華な景品が並んでいた。実際に数名の参加者が景品を当てており、最後まで盛り上がりを見せたイベントとなった。

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実際に参加し、なぜ昨今ロゲイニングが注目を浴びるようになったのか、その理由が3つ分かった。

まず1つ目は、ロゲイニングは2〜5人の“グループで参加するスポーツ”だということ。メンバー全員で協力し合いながら進めていくため、自然と仲を深めることができる。

コミュニケーションを図るという意味では、仲を深めたい相手(職場の仲間、気になる異性)と参加すると、新しい関係性を築くことができるのではないだろうか。

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続いて2つ目は、思い出の写真をたくさん撮れること。通常のロゲイニングには写真を撮るシステムはないが、今回のインスタ映えロゲイニングのようなイベントでは、チェックポイントで決められた角度から写真を撮って到達したことを証明する、というルールを採用している。

したがって、メンバーと一緒に撮影していけば、チェックポイントに行けば行くほど思い出の写真を増やすことができるのだ。

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そして3つ目は、その地域や街の魅力を発見できるということ。ロゲイニングは観光の要素も取り入れたスポーツ。だからこそ、その地域の景色や魅力を体感することができるのだ。

また、親しみのある地元での開催でも、それまで知らなかった新たな“発見”に出会えることもある。今回参加した渋谷の街もそうだ。通い慣れた街でも、初めて訪れるスポットが多数存在した。自らの脚でいろんなルートを回るからこそ、さまざまな“気付き”が得られるのではないだろうか。

ロゲイニングの大会・イベントは全国で定期的に開催されているので、ぜひ一度、家族や友人を誘って参加してみていただきたい。


◆スーパースポーツゼビオ オフィシャルサイト