ルートインBCリーグと「KIZUNAプロジェクト」がタッグ！プロ野球レジェンドOBが“BC戦士”を応援するドキュメンタリー番組放送開始

プロ野球独立リーグ・ルートインBCリーグは4月3日、東京都のルートイン大井町ホールで、アスリートとファンをつなぐスポーツに特化したSNSサービス「KIZUNAプロジェクト」との協業記者会見を実施。同日夜に放送を開始するドキュメンタリー番組「Dreamers～夢を追いかける男達～」の概要について説明した。会見には前巨人2軍監督の川相昌弘氏、元楽天監督の田尾安志氏、阪神のシニア・エグゼクティブ・アドバイザー掛布雅之氏が登壇。それぞれBCリーグの現状と、野球界発展についての想いを語った。

佐藤主祥 | 2019/04/03

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「Dreamers～夢を追いかける男達～」は、プロ野球レジェンドOBが独⽴リーグ「ルートイン・BCリーグ」に所属する全選⼿の中から未来のスター候補を取材・発掘し、真剣に応援する“推し選⼿”を決定。最終的に今秋のドラフト会議に指名されるかを追うドキュメンタリー番組となっている。

開幕する4月〜6月に選手の調査を行い、7月には各レジェンドOBがドラフト有力選手を1名選出。その後はドラフト有力選手を徹底特集し、ファンとOBが協力してドラフト会議までを盛り上げていく。

4月3日20時より、BCリーグ開幕前記念特番としてレギュラー放送を開始する。第1回目の配信には田尾氏と掛布氏、そして同リーグ代表の村山哲二氏をゲストに迎え、リーグの魅力を発信していく。

なお、今後の同番組には、この日の会見に出席した3名に加え、川口和久氏、新谷博氏、ギャオス内藤氏、嶋田信敏氏、古木克明氏などが出演予定となっている。

会見に出席した川相氏は、BCリーグについて「素晴らしい選手もいれば、まだ厳しいかなと思う選手もいます。ですが“何としても頑張って野球を続けていきたい”という意思、気迫を感じます」とコメント。

また、どういう選手を見ていくのか問われると「守備力が高くて強肩、そしてスローイングがいい選手を見ていきたい。僕はプロの世界で、特に1軍で長くプレーしている選手のほとんどはスローイングが素晴らしいと思っているんですね。だから捕球もそうですが、ボールを取ってからのスローイングがいい選手に注目していきたい。それにプラスして僕よりも足が速ければ完璧」と自身が武器としていた守備・走塁を中心に観察していくことを明言した。

続けて、昨年11月に行われた12球団合同トライアウトにも訪れたという田尾氏は「BCリーグには元プロ野球選手がたくさんいて、全11球団の監督はみんなプロで活躍した選手ばかりで驚きました。そういった元プロ選手を含めて、プロを目指して頑張っている人がいっぱいいる。これは本当にありがたいこと」と述べた上で、「それでも基本の部分をもう少しきっちりした指導をすれば一気に伸びるのにな、と思う選手が多いのもまた事実。プロ野球とBCリーグをもっと身近にして、そういう選手たちの素質を開花させてあげられればお互いにいい」と選手の育成について指摘した。

2017年まで阪神の2軍監督を務めていた掛布氏は「よく福井で試合をさせていただいてました。BCリーグの選手たちは非常に厳しい環境の中でプレーしていたので、ファームの選手たちにはいつも『甘えちゃダメだよ』『あの（BCリーグの選手たちの）姿は君たちも見習いなさい』と言葉をかけていたんです。そういったBCリーグの現状を知っているからこそ、同リーグのファンの拡大、そして野球界の発展につながるのであれば、少しでも力になりたい」と力強く語った。

また、今シーズンから栃木ゴールデンブレーブスに入団した元阪神の西岡剛についても言及。

「彼がどういう形でBCリーグを盛り上げるのか、非常に楽しみにしています。ちょっとわがままを言って、1試合くらい見させていただければ大変嬉しいですね（笑）。球場に行ってハッパをかけたいと思うので。ただ、やるからにはBCリーグを最後に現役をやめる、という考えは捨ててもらいたい。逆に“プロに戻るんだ”という強い決意を持って臨んでほしいです。とにかくBCリーグを盛り上げられるように、今年1年はやってもらいたいですね」

掛布氏にとって、西岡は阪神2軍監督時代の可愛い教え子。かつて“虎の元気印”としてグラウンドを駆け回り、ベンチで手を叩きナインを鼓舞していたあの姿をまた見たいと、掛布氏は願っている。