元体育会ソッカー部な国会議員!元榮太一郎(参議院議員&弁護士ドットコム株式会社 代表取締役会長)のJリーグを世界一のリーグへ 「エピソードゼロ:金子達仁(KING GEAR発起人) Vol.3」
今企画の第1回目には横浜FCの上尾和大社長に話を聞かせて頂いた。その後もサッカー関係者に話を聞かせて頂いている。その記事を掲載する前に「なぜこの企画を始めたのか?」そもそもの理由をKING GEAR発起人の金子達仁とエピソードゼロとして語って頂いた。
菊池 康平
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2019/08/31
Vol.1はこちらから
Vol.2はこちらから
金子:スポーツの世界から政治の世界へ飛び込んだ方って、過去にもいらっしゃるじゃないですか。
でも結局、スポーツの世界にいた頃のオーラや自信のようなものが、どんどんそぎ落とされていって、卑屈になり下がって、またスポーツに帰ってくるという例を私はたくさん見た気がするんです。
要は、政治の側に票を取れるということで、スポーツの世界から連れてきたけれど、結局その人達がスポーツを変えるために何かできたかというと何もできていない気がするんですよ。
つまり、本当の政治の世界は、政治家になりたくてなった方が動かないと、どうにもならない気がするのですが、その様な政治家はいらっしゃるのでしょうか?
元榮:もちろんいらっしゃいますよ。先輩政治家のみなさんも、これがちゃんと国家国益の為になると分かればきちんと動かれます。
つまり、自分の好き嫌いだけで優先順位を決めていないので、これが成長産業となり、日本の横ばいになりつつある低成長の時代における、新しい伸びしろの一つというのが分かれば、大きく行動に移してもらえると思います。
金子:来年の「東京オリンピック」を、私たちはどう利用するべきなのでしょうか?
日本のスポーツを世界に魅力を発信できるキラーコンテンツとしていくために、東京オリンピックを無視することはできないと思うのです。
今までラグビーのW杯でえらいことが起きたけれど、何も起こらないまま4年間スルーしてしまったり、なでしこジャパンが世界一になりましたが、これもスルーしてしまったりと、スポーツ界はチャンスを結構捨てているじゃないですか。
古く言えばボリスベッカーが出たことによって、ドイツはテニス大国になり、ベッカーという出現をきっちり活かした。でも、伊達公子の出現を日本テニス界は活かせなかった。
このままいったら恐らく錦織選手も大坂選手も、ただその時代の徒花として消えていく。
スターが出現するという天祐に恵まれたにもかかわらず、それを活かせずに何回も溝に捨ててきた。東京オリンピックも天祐だと思うのですが、逃さないために何をしたら良いのでしょう?
元榮:まずは、僕らというより選手の話になってしまいますが、東京オリンピックでのメダル獲得予測も2番手ぐらいにつけていますよね。その予測通り結果を出してもらえば、スポーツ選手の育成に国の予算をかけることが出来るのではないかと思います。
結果が出ると予算が増額しやすくなるので、かけた分だけちゃんと結果が出るんだという相関性の中で、政府側としても予算を付けやすくなるということです。
一流選手を育成するのはお金がかかりますよね。そこに民間のお金もちゃんと流れるような契機に繋げられるということが、大事なのではないかと思いますけどね。
物心両面あれば一流選手は育つと思うのですが、物質的なところがスポーツ全般に行き届いていないのではという気がします。
サッカーにしても、小・中・高を体育教育の一環で、部活でやっているということで本当に良いのか?私がドイツの中学にいたときは、デュッセルドルフ日本人学校サッカー部はなかったので、現地のクラブチームに入ってたんですよね。
そして小・中学生のサッカーでも、毎試合応援に来る地域のおじさんとかもいたわけですよ。草の根で根付いたサッカーの育成環境があった気がします。
本当の意味でスター選手を生みだすには、学校教育と切り離して、もっと専門的な育成環境が必要なのではないかと思います。
金子:政治の方々にお願いしたいなと思うことは、今度日本はメダル獲得2位になるかもしれないと予想されていますが、2位になるために一番力を貸してくれているのはアメリカじゃないですか。
つまりアメリカの施設や環境で育った選手が日本でメダルを取るというケースがすごく多い。
錦織選手も大坂選手もそうです。マラソンの大迫傑選手もアメリカがベース、フィギュアの羽生選手もカナダがベースで、アメリカに育ててもらっている。
でも、本当にスポーツ立国を目指すのであれば、世界のアスリートが日本にトレーニングに行くという逆転をさせて頂きたいです。日本は観光立国と言われてますが、スポーツに関すると海外に出ていくばっかりじゃないですか。
もちろん、日本にスポーツを観に来るという環境も作らないといけませんが、日本に行ったら世界最高のトレーニングができるという施設を作れると思うんです。
元榮:まず施設ですか?例えば錦織選手だとしたら、テニスコートはありますよね。あれじゃダメなんですか?
金子:テニスの場合は対戦相手や練習パートナーが必要ですから。素晴らしく恵まれた施設があってアメリカよりも安い、そしてアジアの国々からしたら近いということで、アジアの才能をガッと集めることはありだと思いますが、まずは施設です。
アメリカにあるものを真似して作るのではなく、本当のジャパンオリジナルで、誰がどうみても「これは世界初だな」という施設です。
Vol.4へ続く
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金子:スポーツの世界から政治の世界へ飛び込んだ方って、過去にもいらっしゃるじゃないですか。
でも結局、スポーツの世界にいた頃のオーラや自信のようなものが、どんどんそぎ落とされていって、卑屈になり下がって、またスポーツに帰ってくるという例を私はたくさん見た気がするんです。
要は、政治の側に票を取れるということで、スポーツの世界から連れてきたけれど、結局その人達がスポーツを変えるために何かできたかというと何もできていない気がするんですよ。
つまり、本当の政治の世界は、政治家になりたくてなった方が動かないと、どうにもならない気がするのですが、その様な政治家はいらっしゃるのでしょうか?
元榮:もちろんいらっしゃいますよ。先輩政治家のみなさんも、これがちゃんと国家国益の為になると分かればきちんと動かれます。
つまり、自分の好き嫌いだけで優先順位を決めていないので、これが成長産業となり、日本の横ばいになりつつある低成長の時代における、新しい伸びしろの一つというのが分かれば、大きく行動に移してもらえると思います。
金子:来年の「東京オリンピック」を、私たちはどう利用するべきなのでしょうか?
日本のスポーツを世界に魅力を発信できるキラーコンテンツとしていくために、東京オリンピックを無視することはできないと思うのです。
今までラグビーのW杯でえらいことが起きたけれど、何も起こらないまま4年間スルーしてしまったり、なでしこジャパンが世界一になりましたが、これもスルーしてしまったりと、スポーツ界はチャンスを結構捨てているじゃないですか。
古く言えばボリスベッカーが出たことによって、ドイツはテニス大国になり、ベッカーという出現をきっちり活かした。でも、伊達公子の出現を日本テニス界は活かせなかった。
このままいったら恐らく錦織選手も大坂選手も、ただその時代の徒花として消えていく。
スターが出現するという天祐に恵まれたにもかかわらず、それを活かせずに何回も溝に捨ててきた。東京オリンピックも天祐だと思うのですが、逃さないために何をしたら良いのでしょう?
元榮:まずは、僕らというより選手の話になってしまいますが、東京オリンピックでのメダル獲得予測も2番手ぐらいにつけていますよね。その予測通り結果を出してもらえば、スポーツ選手の育成に国の予算をかけることが出来るのではないかと思います。
結果が出ると予算が増額しやすくなるので、かけた分だけちゃんと結果が出るんだという相関性の中で、政府側としても予算を付けやすくなるということです。
一流選手を育成するのはお金がかかりますよね。そこに民間のお金もちゃんと流れるような契機に繋げられるということが、大事なのではないかと思いますけどね。
物心両面あれば一流選手は育つと思うのですが、物質的なところがスポーツ全般に行き届いていないのではという気がします。
サッカーにしても、小・中・高を体育教育の一環で、部活でやっているということで本当に良いのか?私がドイツの中学にいたときは、デュッセルドルフ日本人学校サッカー部はなかったので、現地のクラブチームに入ってたんですよね。
そして小・中学生のサッカーでも、毎試合応援に来る地域のおじさんとかもいたわけですよ。草の根で根付いたサッカーの育成環境があった気がします。
本当の意味でスター選手を生みだすには、学校教育と切り離して、もっと専門的な育成環境が必要なのではないかと思います。
金子:政治の方々にお願いしたいなと思うことは、今度日本はメダル獲得2位になるかもしれないと予想されていますが、2位になるために一番力を貸してくれているのはアメリカじゃないですか。
つまりアメリカの施設や環境で育った選手が日本でメダルを取るというケースがすごく多い。
錦織選手も大坂選手もそうです。マラソンの大迫傑選手もアメリカがベース、フィギュアの羽生選手もカナダがベースで、アメリカに育ててもらっている。
でも、本当にスポーツ立国を目指すのであれば、世界のアスリートが日本にトレーニングに行くという逆転をさせて頂きたいです。日本は観光立国と言われてますが、スポーツに関すると海外に出ていくばっかりじゃないですか。
もちろん、日本にスポーツを観に来るという環境も作らないといけませんが、日本に行ったら世界最高のトレーニングができるという施設を作れると思うんです。
元榮:まず施設ですか?例えば錦織選手だとしたら、テニスコートはありますよね。あれじゃダメなんですか?
金子:テニスの場合は対戦相手や練習パートナーが必要ですから。素晴らしく恵まれた施設があってアメリカよりも安い、そしてアジアの国々からしたら近いということで、アジアの才能をガッと集めることはありだと思いますが、まずは施設です。
アメリカにあるものを真似して作るのではなく、本当のジャパンオリジナルで、誰がどうみても「これは世界初だな」という施設です。
Vol.4へ続く