スパイク・ウォーズ/エピソードⅥ・カンガルーの逆襲⑥〕「クルマで言ったらメルセデスのSクラス。マジで頂点」
東京ヴェルディの永井秀樹選手が「スパイクの履き比べ」をする「スパイク・ウォーズ」。今回は天然皮革の中から、カンガルー革のスパイクのみを履き比べ。マスター永井はアディダスの『コパ・ムンディアル』に、どんな評価をくだすのか?
金子 達仁
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2016/12/08
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──続いては真打ちの登場でございます。アディダスのコパ・ムンディアル。
マスター永井「おお、来たねえ。なんかこう、見ただけでオーラを感じるって言うか、佇まいが美しいよね。もちろん履いても素晴らしいんだろうけど、ガラスのケースに入れて家のリビングに飾ったっていい。最高の茶道具って、こんな感じなんじゃないの?」
──いきなり絶賛でございますね。
マスター永井「文句ある?(笑) だって、どう見たって格が違うでしょ。というか、なんでマリノス時代の俺はこれを履かなかったんだろう。なんか、自分に腹が立ってきた(笑)」
──マスターのマリノス時代。もう16~17年前のことですね。フリューゲルスがなくなった直後。
マスター永井「うん、いまもそうだけど、マリノスはアディダスとの関係が深かったから、どうしてもアディダス履かなきゃいけないことになって。サッカー人生のちょうどあの時期だけ、プーマじゃなくてアディダス履いたのよ。確か、モデルはプレデターだったと思う。当時の最新モデル。いろいろゴテゴテとついてて、コパ・ムンディアルとは似ても似つかないモデル(笑)」
──ああ、そう言えばベッカムあたりがイメージキャラクターでしたよね。フリーキックの威力がアップするとかしないとか(笑)。ドリブラーのマスターにはまるで必要なかったような。
マスター永井「こらこら。そりゃスペシャリストではなかったけど、俺のフリーキック、そんなに捨てたもんでもなかったから(笑)」
──失礼しました。マスターの直接FKとヘディングシュートはほとんど目撃した記憶がないもので(笑)。
マスター永井「何気なくさらに失礼なこと言ったね(笑)。まあいいや。とにかく、16年前だったら、とっくにコパ・ムンディアルは発売されてたわけでしょ。マジで自分が不思議。なんでこれを履かなかったのか」
──仕方がない部分もあったんじゃないですか。メーカーとしてはできるだけ最新のモデルを履いてもらいたいって思いもあるでしょうから。熱狂的なコパムン愛好家でもあるFC東京の前田選手なんかも、アディダスに無理いって履かせてもらってるみたいですよ。
マスター永井「なにより凄いと思うのはさ、俺、人生で実質初めてコパムン履いたわけでしょ。なのに、まったく違和感がないわけ。あ、ここが合わないな、とか、この部分の形状がイヤだな、みたいなのが、皆無なのよ」
──あ、言われてみればちょっと凄いことかもしれません。マスター、細かいところに文句つけるのお得意ですもんね(笑)。
マスター永井「また言ったね、失礼なこと(笑)。いや、でもね、あまりにもコパムンの履き心地が素晴らしすぎて、何を言われてもあんまり腹が立たない(笑)。これ、クルマで言ったらメルセデスのSクラス、それもAMGって感じだね。マジで頂点」
──えーお忘れでなければ、以前、マスターはアシックスのDSライトを絶賛なさってました。100点満点で120点あげたい、とまでおっしゃってました。いまのお言葉は、スパイクウォーズの王座交代ということでよろしいのでしょうか。
マスター永井 「う、それは激しく迷うとこかも(笑)。あれはあれで素晴らしいスパイクだったからなあ‥‥。ただ、さっきも言ったんだけど、コパムンには履かなくてもいい、飾っとくだけでいい、みたいなとこはあるよね。そこだけは他のどんなスパイクとも違う」
──プーマのパラメヒコとも?
マスター永井「う、それはまた激しく激しく迷う(笑)。というか、ちょっとやってみたいことがあるんだけど、いいかな」
──どうぞ。
マスター永井「コパムンの次って、パラメヒコの試着だよね。ま、散々履いてきてるんで、いまさらどうよって気がしないでもないんだけど、この際、一緒に履いてみたいのよ」
──まさか、コパムンとパラメヒコを左右違いで履くということですか!?
マスター永井「うん、そうしたら、また何か見えてくるものがあるかなって」
取材協力/東京ヴェルディ1969
写真/㈱カルーテ 菅優樹
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──続いては真打ちの登場でございます。アディダスのコパ・ムンディアル。
マスター永井「おお、来たねえ。なんかこう、見ただけでオーラを感じるって言うか、佇まいが美しいよね。もちろん履いても素晴らしいんだろうけど、ガラスのケースに入れて家のリビングに飾ったっていい。最高の茶道具って、こんな感じなんじゃないの?」
──いきなり絶賛でございますね。
マスター永井「文句ある?(笑) だって、どう見たって格が違うでしょ。というか、なんでマリノス時代の俺はこれを履かなかったんだろう。なんか、自分に腹が立ってきた(笑)」
──マスターのマリノス時代。もう16~17年前のことですね。フリューゲルスがなくなった直後。
マスター永井「うん、いまもそうだけど、マリノスはアディダスとの関係が深かったから、どうしてもアディダス履かなきゃいけないことになって。サッカー人生のちょうどあの時期だけ、プーマじゃなくてアディダス履いたのよ。確か、モデルはプレデターだったと思う。当時の最新モデル。いろいろゴテゴテとついてて、コパ・ムンディアルとは似ても似つかないモデル(笑)」
──ああ、そう言えばベッカムあたりがイメージキャラクターでしたよね。フリーキックの威力がアップするとかしないとか(笑)。ドリブラーのマスターにはまるで必要なかったような。
マスター永井「こらこら。そりゃスペシャリストではなかったけど、俺のフリーキック、そんなに捨てたもんでもなかったから(笑)」
──失礼しました。マスターの直接FKとヘディングシュートはほとんど目撃した記憶がないもので(笑)。
マスター永井「何気なくさらに失礼なこと言ったね(笑)。まあいいや。とにかく、16年前だったら、とっくにコパ・ムンディアルは発売されてたわけでしょ。マジで自分が不思議。なんでこれを履かなかったのか」
──仕方がない部分もあったんじゃないですか。メーカーとしてはできるだけ最新のモデルを履いてもらいたいって思いもあるでしょうから。熱狂的なコパムン愛好家でもあるFC東京の前田選手なんかも、アディダスに無理いって履かせてもらってるみたいですよ。
マスター永井「なにより凄いと思うのはさ、俺、人生で実質初めてコパムン履いたわけでしょ。なのに、まったく違和感がないわけ。あ、ここが合わないな、とか、この部分の形状がイヤだな、みたいなのが、皆無なのよ」
──あ、言われてみればちょっと凄いことかもしれません。マスター、細かいところに文句つけるのお得意ですもんね(笑)。
マスター永井「また言ったね、失礼なこと(笑)。いや、でもね、あまりにもコパムンの履き心地が素晴らしすぎて、何を言われてもあんまり腹が立たない(笑)。これ、クルマで言ったらメルセデスのSクラス、それもAMGって感じだね。マジで頂点」
──えーお忘れでなければ、以前、マスターはアシックスのDSライトを絶賛なさってました。100点満点で120点あげたい、とまでおっしゃってました。いまのお言葉は、スパイクウォーズの王座交代ということでよろしいのでしょうか。
マスター永井 「う、それは激しく迷うとこかも(笑)。あれはあれで素晴らしいスパイクだったからなあ‥‥。ただ、さっきも言ったんだけど、コパムンには履かなくてもいい、飾っとくだけでいい、みたいなとこはあるよね。そこだけは他のどんなスパイクとも違う」
──プーマのパラメヒコとも?
マスター永井「う、それはまた激しく激しく迷う(笑)。というか、ちょっとやってみたいことがあるんだけど、いいかな」
──どうぞ。
マスター永井「コパムンの次って、パラメヒコの試着だよね。ま、散々履いてきてるんで、いまさらどうよって気がしないでもないんだけど、この際、一緒に履いてみたいのよ」
──まさか、コパムンとパラメヒコを左右違いで履くということですか!?
マスター永井「うん、そうしたら、また何か見えてくるものがあるかなって」
取材協力/東京ヴェルディ1969
写真/㈱カルーテ 菅優樹