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日本勢メダルラッシュに歓喜した!フェンシング・フルーレ~プレイバックパリ五輪2024~

パリオリンピックで行われたフェンシング・フルーレでは、男子団体チームが金メダルを、女子団体チームが銅メダルを獲得した。日本チームのこれまでの最高記録は、2012年ロンドン大会での男子団体の銀メダルだったため、本大会の金メダル獲得には多くのファンや関係者が歓喜した。※トップ画像出典/Getty Images

Icon kinggear icon KING GEAR編集部 | 2024/12/08

パリ五輪“フェンシング・フルーレ”のおさらい

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出典/Getty Images

フェンシングのフルーレは、軽量の細い剣を用い、相手の胴体部分を突くことで得点を競う競技である。剣の長さは110cm以下、重さは500g以下で、敏捷性と正確さが求められるスポーツだ。フルーレの最大の特徴は、「優先権」の存在である。これは、先に剣を伸ばして攻撃を仕掛けた選手に与えられ、相手が攻撃を防御しない限り得点権を持つというルールだ。防御側は、相手の剣を払いのけるなどして優先権を奪い、反撃に転じることができる。有効面は胴体部分に限られ、頭部や四肢は得点に含まれない。

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個人戦では、予選は3分間で5ポイント先取する形式で行われ、決勝ラウンドは3セット制で15ポイントを先取した選手が勝利する。時間内に決着がつかない場合、1分間の延長戦で1本先取した方が勝者となる。一方、団体戦は3人1チームで9試合行い、45ポイント先取したチームが勝利する。各選手が3試合ずつ出場し、トータルの得点で勝敗を決する。団体戦では個々の選手の力量だけでなく、チームの戦略や協力も重要となる。

プレイバックパリ五輪2024ホットな瞬間「男子フルーレ団体戦 準決勝」

男子フルーレ団体戦の準決勝では、世界ランク1位の日本チームと地元フランスチームとの対戦ということもあり、会場は大きな盛り上がりを見せた。

第1ピリオドから第3ピリオドまでは日本チームのペースで試合が進み、15-9と大きくリードする。しかし、第4ピリオドでフランスチームが追い上げを見せ、第5ピリオドが終わった段階で23-23の同点に追いつかれた。

試合の主導権が幾度も入れ替わる激しい戦いとなった試合で、最終的に流れをつかんだのは日本チームだった。第6ピリオドで、松山恭助選手が7-4と突き放すと、その後は一度もリードを許すことなく快勝。最終スコアを45-37とし、日本の銀メダル以上が確定した。

プレイバックパリ五輪2024【日本選手メダル獲得の瞬間】「男子フルーレ団体決勝」「女子フルーレ団体3位決定戦」

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出典/Getty Images

男子フルーレ団体では、日本チームがオリンピック初の金メダルを獲得した。決勝戦の相手は世界ランキング2位のイタリア。序盤から互角の戦いを繰り広げ、お互いが主導権を握りあう好ゲームとなった。第7ピリオドが終わった段階で、35-34と日本チームが1点差でリードする。

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続く第8ピリオドに出場したのは、それまでリザーブだった永野雄大選手。この試合初出場ながら最も緊迫した場面での出番であったものの、冷静な試合運びを見せ5-0というこれ以上ないパフォーマンスを披露した。6点のリードをつけてアンカーの飯村一輝選手につなぎ、最終スコアを45-36で勝利。日本の誇る総合力によって金メダルがもたらされた瞬間だった。

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女子フルーレ団体でも日本チームは大きな成果を上げた。準決勝でイタリアに敗れた日本チームは、カナダとの3位決定戦で回ることに。序盤から僅差の戦いが続くなか、第5ピリオドで上野優桂選手が19-14と突き放す。しかし、ここからカナダチームが猛追を見せ、第8ピリオドを終わって32-29と三点差に迫られる。最終第9ラウンドでは、カナダチームのエレノール ハービー選手に1-3とポイントを重ねられるも、ここで試合終了。最終スコアを33-32とし、辛くも日本チームの銅メダルが確定した。

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メダリスト・宮脇花綸が経験したどん底と栄光「フェンシングは私のこと好きじゃない」史上初の快挙に辿り着くまでに味わった“二度の挫折”と“恩人たちの支え”

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【解説】日本初の快挙!“フェンシング女子フルーレ団体”銅メダル

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パリ五輪2024キングギア編集部が注目したホットな瞬間「女子フルーレ個人 決勝戦」

2024年パリオリンピックの女子フルーレ団体戦では、金メダルに輝いた米国チームに注目が集まった。決勝では世界ランキング1位のイタリアと対戦し、一度もリードを許すことなく45-39と快勝。第7ピリオドでは9点差をつけていた。さらに、女子フルーレ個人では、米国のリー・キーファー選手とローレン・スクラッグズ選手が決勝で対戦。

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リー・キーファー選手とローレン・スクラッグズ選手の決勝での様子(出典/Getty Images)

両選手を擁した米国チームが団体戦でも金メダルを獲得するのは不思議ではなかった。個人戦の結果は、リー キーファー選手が15-6と同国対決を制し、個人・団体で2冠を獲得している。決勝で敗れはしたものの、ローレンスクラッグズ選手は2003年生まれと将来が楽しみな選手だ。自国開催となる2028年のロサンゼルスオリンピックでは、さらなる飛躍に期待したい。


【日本男子団体チーム】パリ五輪の戦績

★1回戦 カナダ代表/○45-26
第1試合:敷根崇裕 3-4
第2試合:飯村一輝 6-1
第3試合:松山恭助 5-4
第4試合:飯村一輝 8-5
第5試合:敷根崇裕 5-2
第6試合:松山恭助 5-2
第7試合:飯村一輝 5-0
第8試合:松山恭助 5-2
第9試合:敷根崇裕 5-4

★準決勝 フランス代表/○45-37
第1試合:敷根崇裕 5-3
第2試合:飯村一輝 5-1
第3試合:松山恭助 5-5
第4試合:飯村一輝 5-8
第5試合:敷根崇裕 3-6
第6試合:松山恭助 7-4
第7試合:飯村一輝 5-2
第8試合:松山恭助 5-2
第9試合:敷根崇裕 5-6

★決勝 イタリア代表/○45-37
第1試合:敷根崇裕 5-3
第2試合:飯村一輝 5-4
第3試合:松山恭助 5-7
第4試合:敷根崇裕 3-6
第5試合:松山恭助 5-5
第6試合:飯村一輝 3-7
第7試合:松山恭助 5-6
第8試合:永野雄大 5-0
第9試合:飯村一輝 5-2

【日本女子団体チーム】パリ五輪の戦績

★1回戦 ポーランド代表/○45-30
第1試合:東晟良 2-5
第2試合:上野優佳 4-2
第3試合:宮脇花綸 9-5
第4試合:東晟良 5-1
第5試合:宮脇花綸 5-2
第6試合:上野優佳 5-3
第7試合:宮脇花綸 3-5
第8試合:東晟良 7-4
第9試合:上野優佳 5-3

★準決勝 イタリア代表/●39-45
第1試合:上野優佳 3-5
第2試合:宮脇花綸 1-5
第3試合:東晟良 6-5
第4試合:宮脇花綸 3-5
第5試合:上野優佳 3-2
第6試合:東晟良 4-8
第7試合:宮脇花綸 4-5
第8試合:東晟良 6-5
第9試合:上野優佳 9-5

★3位決定戦 カナダ代表/○33-32
第1試合:上野優佳 3-3
第2試合:宮脇花綸 2-2
第3試合:東晟良 5-5
第4試合:菊池小巻 4-3
第5試合:上野優佳 5-1
第6試合:東晟良 1-3
第7試合:宮脇花綸 9-8
第8試合:東晟良 3-4
第9試合:上野優佳 1-3

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