Bリーガーに訊く!千葉の〝和製ビッグマン”伊藤俊亮が抱くギアへのこだわりVol.2「僕のルーティンは、ファンからもらったリストバンドを着けること」
今季から千葉ジェッツに所属している大型センター伊藤俊亮選手。その人柄は、204㎝の大きな体からは想像しがたいほど温厚で、インタビュー中は終始、和やかな雰囲気で会話が進んでいった。そんな彼にはバッシュ以外にも様々なこだわりの一品があり、それぞれのギアへの強い思いを聞いた。
佐藤 主祥
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2017/06/28
<インタビュー第1回はこちら>
―バッシュが変化してきた歴史の中で、デザインやカラーリングに関してはどういった流れできているんですか?
伊藤: バスケットはどのメーカーでもそうなのですが、5年ほど前から蛍光色を使うことが増えました。出回り始めた当時はだいぶ派手なイメージがありましたね。
NIKEのバッシュで言うと、『コービーA.D.NXT』はもの凄く特徴的な「VOLT」という蛍光イエローなので、見ただけで「あれはNIKEだな」ってすぐ分かります(笑)。
最近では同じようなネオンカラーでも「MANGO」という赤とオレンジの中間の色もよく使われていますね。チームオフィシャルのウェアも流行りに乗って、そういった蛍光色を取り入れたりもするんですよ。
一方で青や白のシンプルなシューズも好まれています。同じ青でも「FRENCH BLUE」だったり、「OBSIDIAN」という深い紺色だったり。白は今年の色ですよね。
―時代に連れて、カラーバリエーションも豊富になってきているということですね。では、バスケ選手はそういったバッシュやウェアをファッションにも直接取り入れたりするのでしょうか?
伊藤: けっこう取り入れますね。特にバッシュはプライベートでも履くことは多いです。僕は90年代のデザインが好きなので、当時の復刻モデルが出るとワクワクするんです。「あの頃めっちゃ好きだったやつだ!」って、テンション上がります。当時は買えませんでしたし(笑)。
昔で言うと、バッシュと古着をミックスするのが流行っていましたよね。シカゴ・ブルズのレトロジャージーやジャケットと古着のリーバイス、そこに当時のハイテクスニーカーの組み合わせが90年台のトレンドでしたね。
―マイケル・ジョーダンの世代ですもんね。
伊藤: ドンピシャで世代ですね。それと、ジョーダン人気の流れからNIKEの『Air Jordan(エア ジョーダン)』シリーズは、スニーカーブームの原点として大流行を巻き起こしていました。
そういった時代ということもあって、大人になってからは僕もスニーカーはけっこう集めるようになりましたね。 そう言えば今履いているのもNIKEのスニーカーです。ちょっとボロボロで申し訳ないですが…(笑)
―スニーカーは年に何足くらい買っているのですか?
伊藤:僕は足が34㎝とだいぶ大きいので、あまりバンバン買えるようなサイズではないんですよ。なので、実際はそこまで数は多くないと思います。これもオーダーメイドで作ってもらったスニーカーなので。
―確かに、そこまでサイズが大きいと探すのは一苦労ですね(笑)。では、少し話は逸れるのですが、バッシュ以外にこだわりのアイテムとかってあったりします?
伊藤:いくつかあります。例えば、これはリストバンドなのですが、ある知り合いの男の子にもらった物なんです。
昔、栃木ブレックスでプレーしていた時に応援してくれていた子なんですけど、いつも「ありがとう」ってこのリストバンドを渡してくれました。
そこで、マネージャーに試合中に着けていいか聞いてみたところ、リーグの規約的には問題なかったので、その子に「毎試合着けて出るからね」って約束したんです。なので、だいぶ思い入れの強い大切なアイテムですね。
―試合のルーティン的な感じにもなっているわけですね。
伊藤:そうですね。今では絶対に付けて出場しています。あと、このリストバンドはアンダーアーマー製なんですけど、その繋がりで同社の同じ赤色のインナーを履いているんです。個人的に膝下くらいまである丈の長さが好きですね。
―それは機能的にはどういった特徴があるんですか?
伊藤: これはコンプレッションタイツと言って、ギュッとした着圧によって血液の循環を良くし、疲労を軽減してくれるんです。筋肉のブレも少なくなるので、パフォーマンスの向上にも繋がります。
アンダーアーマー以外の会社も色々出してはいるんですけど、その中でもアンダーアーマーさんは先駆けの存在ですので、製品自体機能性はすごく高いと思います。
加えて、今は千葉ジェッツでお世話になっているので、チームカラーの赤色は意識して取り入れるようにしています。割と赤いタイツってあまりないので、とても気に入っていますね。
―バッシュも赤色ですよね?
伊藤: はい。これも実はオーダーメイドで作ってもらった物で、『ハイパーダンク2016 iD』という、ハイパーダンクシリーズの新しいモデルです。毎年アップデートしてくれていて、今季はこれでずっとプレーしていました。
―中に書いてある数字と文字はどういう意味ですか?
伊藤:これは自分のチームでの番号「44」と、ボブ・マーリーで『Iron Lion Zion(アイアン・ライオン・ザイオン)』って曲があるんですけど、あの世界観がけっこう好きで、刺繍でも曲名を入れているんです。 その流れで、ライオンのプリントが入ったTシャツを作って、実際に販売させてもらったこともあります。
―相当お好きなんですね(笑)。では、試合前とかにこの曲を聴いて気持ちを高めている感じなんですか?
伊藤:今はどっちかって言うと試合前は静かに過ごすタイプなので、音楽はあまり聴かなくなりましたけど、若い頃は曲を聴いて気持ちを昂らせてたころもありました。
―バスケって、ストリートの音楽をよく聴いているっていう勝手なイメージがあるんですけど、実際はどういったジャンルの曲を聴いているんですか?
伊藤: 確かにバスケはアメリカ発祥のスポーツですし、傾向的にも黒人の方が多いというのがあったので、どうしてもストリートミュージックよりなのはありますね。
僕が中学校くらいの時にRun-D.M.C.(ラン・ディーエムシー)やA TRIBE CALLED QUEST(トライブ・コールド・クエスト)が人気でしたし、大学の頃はブラックミュージックが流行っていました。
僕は今でもブラックミュージックは聴きますし、HIP HOPは大好きです。 そういう意味では、他のスポーツよりも音楽との関係性が深い感じはあるかもしれないですね。
<インタビュー第3回はこちら>
取材協力/株式会社千葉ジェッツふなばし、株式会社ブースト
伊藤選手の所属クラブ 千葉ジェッツの情報は、こちらのバナーをクリック!
―バッシュが変化してきた歴史の中で、デザインやカラーリングに関してはどういった流れできているんですか?
伊藤: バスケットはどのメーカーでもそうなのですが、5年ほど前から蛍光色を使うことが増えました。出回り始めた当時はだいぶ派手なイメージがありましたね。
NIKEのバッシュで言うと、『コービーA.D.NXT』はもの凄く特徴的な「VOLT」という蛍光イエローなので、見ただけで「あれはNIKEだな」ってすぐ分かります(笑)。
最近では同じようなネオンカラーでも「MANGO」という赤とオレンジの中間の色もよく使われていますね。チームオフィシャルのウェアも流行りに乗って、そういった蛍光色を取り入れたりもするんですよ。
一方で青や白のシンプルなシューズも好まれています。同じ青でも「FRENCH BLUE」だったり、「OBSIDIAN」という深い紺色だったり。白は今年の色ですよね。
―時代に連れて、カラーバリエーションも豊富になってきているということですね。では、バスケ選手はそういったバッシュやウェアをファッションにも直接取り入れたりするのでしょうか?
伊藤: けっこう取り入れますね。特にバッシュはプライベートでも履くことは多いです。僕は90年代のデザインが好きなので、当時の復刻モデルが出るとワクワクするんです。「あの頃めっちゃ好きだったやつだ!」って、テンション上がります。当時は買えませんでしたし(笑)。
昔で言うと、バッシュと古着をミックスするのが流行っていましたよね。シカゴ・ブルズのレトロジャージーやジャケットと古着のリーバイス、そこに当時のハイテクスニーカーの組み合わせが90年台のトレンドでしたね。
―マイケル・ジョーダンの世代ですもんね。
伊藤: ドンピシャで世代ですね。それと、ジョーダン人気の流れからNIKEの『Air Jordan(エア ジョーダン)』シリーズは、スニーカーブームの原点として大流行を巻き起こしていました。
そういった時代ということもあって、大人になってからは僕もスニーカーはけっこう集めるようになりましたね。 そう言えば今履いているのもNIKEのスニーカーです。ちょっとボロボロで申し訳ないですが…(笑)
―スニーカーは年に何足くらい買っているのですか?
伊藤:僕は足が34㎝とだいぶ大きいので、あまりバンバン買えるようなサイズではないんですよ。なので、実際はそこまで数は多くないと思います。これもオーダーメイドで作ってもらったスニーカーなので。
―確かに、そこまでサイズが大きいと探すのは一苦労ですね(笑)。では、少し話は逸れるのですが、バッシュ以外にこだわりのアイテムとかってあったりします?
伊藤:いくつかあります。例えば、これはリストバンドなのですが、ある知り合いの男の子にもらった物なんです。
昔、栃木ブレックスでプレーしていた時に応援してくれていた子なんですけど、いつも「ありがとう」ってこのリストバンドを渡してくれました。
そこで、マネージャーに試合中に着けていいか聞いてみたところ、リーグの規約的には問題なかったので、その子に「毎試合着けて出るからね」って約束したんです。なので、だいぶ思い入れの強い大切なアイテムですね。
―試合のルーティン的な感じにもなっているわけですね。
伊藤:そうですね。今では絶対に付けて出場しています。あと、このリストバンドはアンダーアーマー製なんですけど、その繋がりで同社の同じ赤色のインナーを履いているんです。個人的に膝下くらいまである丈の長さが好きですね。
―それは機能的にはどういった特徴があるんですか?
伊藤: これはコンプレッションタイツと言って、ギュッとした着圧によって血液の循環を良くし、疲労を軽減してくれるんです。筋肉のブレも少なくなるので、パフォーマンスの向上にも繋がります。
アンダーアーマー以外の会社も色々出してはいるんですけど、その中でもアンダーアーマーさんは先駆けの存在ですので、製品自体機能性はすごく高いと思います。
加えて、今は千葉ジェッツでお世話になっているので、チームカラーの赤色は意識して取り入れるようにしています。割と赤いタイツってあまりないので、とても気に入っていますね。
―バッシュも赤色ですよね?
伊藤: はい。これも実はオーダーメイドで作ってもらった物で、『ハイパーダンク2016 iD』という、ハイパーダンクシリーズの新しいモデルです。毎年アップデートしてくれていて、今季はこれでずっとプレーしていました。
―中に書いてある数字と文字はどういう意味ですか?
伊藤:これは自分のチームでの番号「44」と、ボブ・マーリーで『Iron Lion Zion(アイアン・ライオン・ザイオン)』って曲があるんですけど、あの世界観がけっこう好きで、刺繍でも曲名を入れているんです。 その流れで、ライオンのプリントが入ったTシャツを作って、実際に販売させてもらったこともあります。
―相当お好きなんですね(笑)。では、試合前とかにこの曲を聴いて気持ちを高めている感じなんですか?
伊藤:今はどっちかって言うと試合前は静かに過ごすタイプなので、音楽はあまり聴かなくなりましたけど、若い頃は曲を聴いて気持ちを昂らせてたころもありました。
―バスケって、ストリートの音楽をよく聴いているっていう勝手なイメージがあるんですけど、実際はどういったジャンルの曲を聴いているんですか?
伊藤: 確かにバスケはアメリカ発祥のスポーツですし、傾向的にも黒人の方が多いというのがあったので、どうしてもストリートミュージックよりなのはありますね。
僕が中学校くらいの時にRun-D.M.C.(ラン・ディーエムシー)やA TRIBE CALLED QUEST(トライブ・コールド・クエスト)が人気でしたし、大学の頃はブラックミュージックが流行っていました。
僕は今でもブラックミュージックは聴きますし、HIP HOPは大好きです。 そういう意味では、他のスポーツよりも音楽との関係性が深い感じはあるかもしれないですね。
<インタビュー第3回はこちら>
取材協力/株式会社千葉ジェッツふなばし、株式会社ブースト
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