『アンダーアーマー』ベースボールアパレル開発担当者が語るアメリカのベースボールを体現できる最先端アパレル
「アンダーアーマー・ベースボールハウス川崎久地」は、選手が勝利するための商品を徹底的に取り揃えている。今回は、メンズアパレル開発担当の松坂恭平氏(画像左)と松坂氏の部下である伏屋遼氏(画像右)に、ベースボールアパレルの特徴などについて語っていただいた。
佐久間秀実
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2017/08/29
<ベースボールハウス川崎久地・リニューアルオープン編>
<ベースボールハウス川崎久地・齋籐店長編>
<ベースボールシューズ編>
<ベースボールグラブ編>
伏屋:コンセプトとしては機能性、デザイン性、ファッション性があるモノを追求して作っています。他社と比べても汎用性が高めでして、スポーツだけではなくてオフでもオシャレ着として合わせてもらえるようにしています。
私が今着ているベースボールシャツもジーパンと一緒に着ていただけるようになっています。パンツはトレーニング品番ですが、オフでも履くことができますね。
松坂:2017年全体のコンセプトで言うと、まだ全ての商品が出ていませんが、今回アパレルにストームという機能を付けています。雨を弾くような機能でして、どの場面でも練習をして上手くなって欲しいなというのがあります。
雨が降っている中でモチベーションが下がったりしないように、アンダーアーマー・ベースボールのアパレルの9割ほどにストーム機能を付けるようにしました。
日本の降水日数が大体100日位あることに着目をして、雨を気にせずに外で走ったり、シャドーしたり、スイングして欲しいなと思いますし、とにかく練習する環境を作ってあげたいですね。
汎用性が高いモノ、外に着ていくのでよりデザイン性があった方が良いだろうということで、かなりこだわっています。
それと、リフレクト機能も取り入れています。夜外で練習をする機会が多かったりするので反射材を使うことによって安全にトレーニングをして欲しいなと思っていまして、ストームには全てリフレクトが付いていますね。
――物凄くカッコイイですね。
松坂:ありがとうございます。僕等は、幸いなことに契約をしている選手達が皆さんイケているので、カッコ良さを際立たせていますね。
僕は元々スポーツマーケティング部にいて、基本的に三拍子揃っていて何か特徴のある契約選手を獲得したいなと思っておりました。
あとは、グラフィックで使えるようなカッコ良い松田選手、今宮選手、柳田選手、糸井選手、金子選手達はかなりオシャレだったりするので、そこを軸に自分たちは何を発信していきたいかというのをイメージしていますね。
そして、アンダーアーマーっぽくパワー、勝つぞみたいのを体現してくれる選手がいて、それに僕らのプロダクトがあって、またベースボールハウス川崎久地みたいな場所があることが強みですね。
――日本の野球少年についてどのように思いますか。
松坂:今の小中学生達は、練習でバントとかやっている場合じゃないだろって思いますね。僕が住む街の公園に行ったらバントやバントシフトまでやっているわけですよ。
僕が小学生の時は有り得なかったですし、それでは魅力のある選手が生まれません。
身体が大きい小さいあると思いますが、バットをどんどん振ってホームランを目指すってことを全て体現することを常にイメージして練習して欲しいですね。
弊社社長の安田も、「フルスイング!フルスイング!」ってよく言うのですが、こども達がフルスイングしたくなるような、モチベーションが上がるアパレルを展開していきたいですね。
――どうすれば、フルスイングができるようになりますか。
松坂:そうですね。急にフルスイングはなかなかできませんから、小さいころからフルスイングのイメージを身に付けて行けば微調整もできてくると思うので、小さい時は振って振って、野球ではなく、「ベースボールをやって欲しいな!」と言う想いでアパレルも用意しています。
――その想いが他のプロダクトにも繋がっているんですね。
松坂:繋がっていますね。全てがストーリーになるようにと思っています。
――全てがストーリー。タイトルになりそうな名言を沢山言いますね。
松坂:ははは(笑)。常にどうしていこうかというのを考えながらコミュニケーションをしています。
――現在、何人体制で事業を行っているんですか。
松坂:僕らメンズアパレル部には7人程います。伏屋は、英語が得意で、「今、アメリカはこんな感じですよ。今の若者がこういったモノに刺激されていますよ。」とトレンドを教えてくれます。
僕は僕で色々な経験がありますが、経験だけで収めてはいけないと思っています。先ほども現場にいる子供達と、「どういう練習しているのか。どのメーカーを使っているのか。何故にそのメーカーをつかうのか。」など色々話していました。
――このウェアは、ベースボール専用のモノとなりますか。
松坂:これはベースボール専用のアンダーシャツです。本来であればトレーニングで展開している商品を提案したいのですが、高校野球には、試合中にロゴを出してはならないという決まりがあるので、胸の位置で表示しています。中学生の試合でも、地域によってありますね。
――そのような決まりがあるんですね。
松坂:野球をやるのに凄くお金がかかるじゃないですか。スパイク、グラブ、バット、ウェアなどで10万円以上になるので、その負担を少しでも軽減させるためにレギュレーションを撤廃すれば、メーカーが作るボリュームが増えてコストが下がるので、消費者が手に取る時に少し安価に手に入るんですよね。
バッティンググローブが一番分かりやすいです。中高生は、真っ白か真っ黒でなければ公式戦で使用できなく、それに対応したモノがこちらとなります。
しかも、ロゴも小さくしなければなりません。メーカーがプロモーションしたい選手を獲ったとしても、プロ野球選手が使うカラフルなモノを使えない状況なんですよね。
――そこを変えるのは、大変そうです。
松坂:そうですよね。例えば、なぜサッカーのスパイクが売れるかと言いますと、本田圭佑選手であったりプロが履いているモノをどの世代でも履けるからなんですよね。野球界では、それができていないので、変えたいなと思っています。
――そうすれば、市場もより活気づくと思います。
松坂:野球の泥臭さが良いんですが、それだけでは駄目ですね。
――これは、日本だけの話なんでしょうか。
松坂:アメリカなどは、日本のようなレギュレーションがありません。日本の場合、自分達で市場をシュリンクさせているんですよね。「各社やばいぞ。やばいぞ。」と言っていますが。
――最後に、今後の目標を教えていただけますか。
松坂:今、伏屋と話しているのが、伝統がある野球界に新しい風を吹かせたいなと思っています。アパレルも今までにない野球っぽくないモノを作っていまして、THE野球みたいなのを変えていきたいですね。野球というよりも本場がアメリカのベースボールを体現できるようにしています。
そして、ベースボールなどのスポーツが健康でいるための取っ掛かりになって欲しいなと思いますね。スポーツ市場のパイをどんどん拡げていきたいです。
スポーツをやれば健康になりますし、お爺ちゃんお婆ちゃんの医療費削減にも繋がり、お金を有効活用できるような流れも作りたいですね。
――素晴らしいです。大人になるとスポーツから離れてしまう人がいるのは、少し残念に思います。
松坂:小さい頃から野球だけでなく、何かのトレーニングをやり続けていれは日常的となります。僕は野球を辞めてしまいましたが、トレーニングは継続しています。
何となく自然的なルーティーンになっているので、そういった流れを作っていけたらなというのがありますね。 (了)
アンダーアーマー・ベースボールハウス川崎久地
http://www.underarmour.co.jp/uabh/kawasakikuji.php
<ベースボールハウス川崎久地・齋籐店長編>
<ベースボールシューズ編>
<ベースボールグラブ編>
伏屋:コンセプトとしては機能性、デザイン性、ファッション性があるモノを追求して作っています。他社と比べても汎用性が高めでして、スポーツだけではなくてオフでもオシャレ着として合わせてもらえるようにしています。
私が今着ているベースボールシャツもジーパンと一緒に着ていただけるようになっています。パンツはトレーニング品番ですが、オフでも履くことができますね。
松坂:2017年全体のコンセプトで言うと、まだ全ての商品が出ていませんが、今回アパレルにストームという機能を付けています。雨を弾くような機能でして、どの場面でも練習をして上手くなって欲しいなというのがあります。
雨が降っている中でモチベーションが下がったりしないように、アンダーアーマー・ベースボールのアパレルの9割ほどにストーム機能を付けるようにしました。
日本の降水日数が大体100日位あることに着目をして、雨を気にせずに外で走ったり、シャドーしたり、スイングして欲しいなと思いますし、とにかく練習する環境を作ってあげたいですね。
汎用性が高いモノ、外に着ていくのでよりデザイン性があった方が良いだろうということで、かなりこだわっています。
それと、リフレクト機能も取り入れています。夜外で練習をする機会が多かったりするので反射材を使うことによって安全にトレーニングをして欲しいなと思っていまして、ストームには全てリフレクトが付いていますね。
――物凄くカッコイイですね。
松坂:ありがとうございます。僕等は、幸いなことに契約をしている選手達が皆さんイケているので、カッコ良さを際立たせていますね。
僕は元々スポーツマーケティング部にいて、基本的に三拍子揃っていて何か特徴のある契約選手を獲得したいなと思っておりました。
あとは、グラフィックで使えるようなカッコ良い松田選手、今宮選手、柳田選手、糸井選手、金子選手達はかなりオシャレだったりするので、そこを軸に自分たちは何を発信していきたいかというのをイメージしていますね。
そして、アンダーアーマーっぽくパワー、勝つぞみたいのを体現してくれる選手がいて、それに僕らのプロダクトがあって、またベースボールハウス川崎久地みたいな場所があることが強みですね。
――日本の野球少年についてどのように思いますか。
松坂:今の小中学生達は、練習でバントとかやっている場合じゃないだろって思いますね。僕が住む街の公園に行ったらバントやバントシフトまでやっているわけですよ。
僕が小学生の時は有り得なかったですし、それでは魅力のある選手が生まれません。
身体が大きい小さいあると思いますが、バットをどんどん振ってホームランを目指すってことを全て体現することを常にイメージして練習して欲しいですね。
弊社社長の安田も、「フルスイング!フルスイング!」ってよく言うのですが、こども達がフルスイングしたくなるような、モチベーションが上がるアパレルを展開していきたいですね。
――どうすれば、フルスイングができるようになりますか。
松坂:そうですね。急にフルスイングはなかなかできませんから、小さいころからフルスイングのイメージを身に付けて行けば微調整もできてくると思うので、小さい時は振って振って、野球ではなく、「ベースボールをやって欲しいな!」と言う想いでアパレルも用意しています。
――その想いが他のプロダクトにも繋がっているんですね。
松坂:繋がっていますね。全てがストーリーになるようにと思っています。
――全てがストーリー。タイトルになりそうな名言を沢山言いますね。
松坂:ははは(笑)。常にどうしていこうかというのを考えながらコミュニケーションをしています。
――現在、何人体制で事業を行っているんですか。
松坂:僕らメンズアパレル部には7人程います。伏屋は、英語が得意で、「今、アメリカはこんな感じですよ。今の若者がこういったモノに刺激されていますよ。」とトレンドを教えてくれます。
僕は僕で色々な経験がありますが、経験だけで収めてはいけないと思っています。先ほども現場にいる子供達と、「どういう練習しているのか。どのメーカーを使っているのか。何故にそのメーカーをつかうのか。」など色々話していました。
――このウェアは、ベースボール専用のモノとなりますか。
松坂:これはベースボール専用のアンダーシャツです。本来であればトレーニングで展開している商品を提案したいのですが、高校野球には、試合中にロゴを出してはならないという決まりがあるので、胸の位置で表示しています。中学生の試合でも、地域によってありますね。
――そのような決まりがあるんですね。
松坂:野球をやるのに凄くお金がかかるじゃないですか。スパイク、グラブ、バット、ウェアなどで10万円以上になるので、その負担を少しでも軽減させるためにレギュレーションを撤廃すれば、メーカーが作るボリュームが増えてコストが下がるので、消費者が手に取る時に少し安価に手に入るんですよね。
バッティンググローブが一番分かりやすいです。中高生は、真っ白か真っ黒でなければ公式戦で使用できなく、それに対応したモノがこちらとなります。
しかも、ロゴも小さくしなければなりません。メーカーがプロモーションしたい選手を獲ったとしても、プロ野球選手が使うカラフルなモノを使えない状況なんですよね。
――そこを変えるのは、大変そうです。
松坂:そうですよね。例えば、なぜサッカーのスパイクが売れるかと言いますと、本田圭佑選手であったりプロが履いているモノをどの世代でも履けるからなんですよね。野球界では、それができていないので、変えたいなと思っています。
――そうすれば、市場もより活気づくと思います。
松坂:野球の泥臭さが良いんですが、それだけでは駄目ですね。
――これは、日本だけの話なんでしょうか。
松坂:アメリカなどは、日本のようなレギュレーションがありません。日本の場合、自分達で市場をシュリンクさせているんですよね。「各社やばいぞ。やばいぞ。」と言っていますが。
――最後に、今後の目標を教えていただけますか。
松坂:今、伏屋と話しているのが、伝統がある野球界に新しい風を吹かせたいなと思っています。アパレルも今までにない野球っぽくないモノを作っていまして、THE野球みたいなのを変えていきたいですね。野球というよりも本場がアメリカのベースボールを体現できるようにしています。
そして、ベースボールなどのスポーツが健康でいるための取っ掛かりになって欲しいなと思いますね。スポーツ市場のパイをどんどん拡げていきたいです。
スポーツをやれば健康になりますし、お爺ちゃんお婆ちゃんの医療費削減にも繋がり、お金を有効活用できるような流れも作りたいですね。
――素晴らしいです。大人になるとスポーツから離れてしまう人がいるのは、少し残念に思います。
松坂:小さい頃から野球だけでなく、何かのトレーニングをやり続けていれは日常的となります。僕は野球を辞めてしまいましたが、トレーニングは継続しています。
何となく自然的なルーティーンになっているので、そういった流れを作っていけたらなというのがありますね。 (了)
アンダーアーマー・ベースボールハウス川崎久地
http://www.underarmour.co.jp/uabh/kawasakikuji.php