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マイノリティレポート 第3回 遠藤保仁選手(ガンバ大阪)「右足と左足で、微妙に大きさの違うスパイクを履いている」

遠藤保仁がキングギアだけに語ったスパイク観

Icon s 1 戸塚 啓 | 2016/06/25

  左右のサイズが違うスパイクを着用      Thumb uss7602bbw

 吾輩は「アクセレイター プロ」である。

ナイキでもアディダスでも、プーマでもミズノでもなく、アンブロのスパイクだ。
今シーズンのJリーグを見渡すと、吾輩と吾輩の仲間たちを履いている選手が、
増えてきていると感じる。
8月のリオ五輪で日本のためにプレーすることが内定した
藤春廣輝選手(ガンバ大阪)も、
吾輩のシリーズを選んでくれている。
さて、ガンバ大阪の遠藤保仁選手のインタビューは、今回が最終回だ。

中高生へのアドバイスもあるぞ。

 
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新興メーカーにも興味はあるけれど…  

遠藤保仁選手(以下遠藤)足のサイズは27.0センチが基本なんですが左が0・25センチくらい大きい。
なので、左右で微妙にサイズの違うスパイクを履いています。
そこまでやってもらっているので、フィット感は申し分ありません。
アンブロのスパイクを履くようになって、今年で14年目になります。

他のメーカーへ、目移りすることはないですねえ。

履いてみたらどんな感じなんだろう、って思うスパイクはありますよ。
アディダスやナイキのスパイクは見た目にもカッコいいですし、
最近出てきたメーカーではニューバランスとかアンダーアーマーとか、
単純な興味として試し履きをしてみたいなって。

だからって、アンブロに不満があるわけではないですけどね。

それはともかく、足首までを包み込むタイプのスパイクに興味があるのだろうか? 
遠藤選手は「いえ、それほどでも」と、控え目に否定した。
もし吾輩のラインナップにそのようなタイプが加わっても、おそらくは履かないのだろう。

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遠藤  僕はくるぶしまであるレガースをつけているので、
ああいうスパイクを履くとくるぶしのところが二重になっちゃう。
最初に見たときは斬新だなと思いましたけど、自分には合わないかな。
中高生には人気がありそうですけどね。    


◇ スパイクを選ぶなら「10分以上履いてみる」


中高生という単語が出たので、遠藤選手にスパイクの選びかたについてアドバイスをしていただこう。

遠藤 僕自身もそうでしたが、中高生くらいの時は、どうしても見た目重視になりますよねえ。
派手なデザインのものとか、新しいモデルとか。自分と同じポジションで、海外のスター選手が
履いているものとか。
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イタリア代表のロベルト・バッジョが履いていたディアドラのスパイクは、僕も欲しかったなあ。

あ、スパイクの選び方でしたね。
履いた感覚が大事だと思いますし、できれば実際にボールを蹴りたいんですよね。
そんなことができるかどうか分からないですけど、スポーツショップの店員さんにお願いをして、
10分間ぐらい履いたままでいるっていうのはどうでしょう? 
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ちゃんと紐も縛って、歩いたり、ダッシュしたり、ターンしたり。
実戦に近い動きをしないと、そのスパイクがホントに自分に合っているのか、分からないですから。
 
歩いたり走ったりするだけじゃなくて、ボールを蹴ることができたらなおいいですね。
スポーツショップにそこまで求めるのは無理かもしれないですけれど、
リフティングをちょっとするだけでも、気づくことがあるんじゃないかな、と。    
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全国のスポーツショップの皆様

遠藤選手が話してくれた「試し蹴り」のスペースの設置を、
検討してみたらいかがだろう。
すでにそういったスペースを用意しているショップの皆様は
「10分履き」を許可して
いただけないだろうか。
いまはまだマイノリティに属する吾輩と吾輩の仲間たちの魅力を、
より多くのプレーヤーに知っていただくために、ぜひ店頭で手に取ってほしい。
遠藤選手が語ってくれた吾輩の特徴を、あなた自身に確認してほしいのである。                                


取材協力:ガンバ大阪  取材:戸塚啓  写真:清水知良