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元サッカー日本代表・巻誠一郎が故郷の熊本で引退試合を開催「熊本の子供達に本物をもう一度」

11月18日、ロアッソ熊本は、昨シーズン限りで現役を引退した巻誠一郎氏(39)の引退試合を2020年1月13日(月・祝)に、えがお健康スタジアムで開催することを発表した。今回の引退試合に対する巻の想いとは?

Icon segawa.taisuke1 瀬川 泰祐(せがわたいすけ) | 2019/11/19
ジェフユナイテッド・千葉でプロとしてのキャリアをスタートさせた巻は、オシムに見出されて成長を遂げる。2006年のドイツW杯では、サプライズでメンバーに選出され、一躍国民にその名を知られることとなった。その後、海外挑戦を経て、再びJリーグに復帰。東京ヴェルディ、ロアッソ熊本に所属し、ひたむきなプレーで、サポーターたちの心を鷲掴みにしてきた。

2016年4月に起きた熊本地震の際には、傷ついた地元に笑顔を取り戻そうと、熊本のスポーツ選手たちの先頭に立って救援物資を避難所に届けたり、サッカー教室を開いたりして子供たちと触れ合った。
 

巻は、以前、引退後にキングギアが行ったインタビュー( 前編 / 後編 )で、「誰かのために行動することが一番自分の力を発揮できる」と話していたが、今回もそんな巻の強い想いが現れた引退試合となるはずだ。

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 これまで自らのプレーや行動で、多くの人を勇気づけてきた巻。そんな彼の最後の勇姿を、もう一度、目に焼き付けよう。 


なお、巻は引退試合開催に際して、ロアッソ熊本より、以下のようにコメントしている。


 「私、巻誠一郎は2020年1月13日えがお健康スタジアムにて引退試合を開催させていただく事となりました。サッカーを通じて関わった方々は今の私にとって最高の財産となっています。サッカー選手として、これまで勝つこと、ファンに楽しんでもらうことだけを考えて来た自分でした。ただ、熊本震災の時から、サッカーはサッカーだけで終わるものではないと、その時、サッ カーのもつ本当の価値に気付かされたように思います。最後に本物を熊本の子供たちに見てほしい!その背中を熊本の子供たちにもう一度見せたい!! だから僕の引退試合は熊本でやりたい!!僕のこの引退試合は、応援購入サービスにもチャレンジしたいと思っています。このプロジェクトでは、1人でも多くの熊本の子ども達を会場に招待したいと思っています。沢山の子ども達に夢に向かってボールを蹴ってほしい!!サッカーをしていない子ども達にも夢を 追うことの先に、輝くステージが必ず待っていることを伝えたいと思っています。 僕のこれまでのサッカー人生、辛い時も苦しい時も楽しい時も数え切れない方々に支えていただきました。そして、この引退試合を僕のサッカー人生の通過点として、またこれからの僕の人生、これまで支えてくださった方々の思いを胸に、2020年1月13日最後、皆さんの前でスパイクを脱ぐことができたら幸せです。」


なお、引退試合に際し、熊本の子ども達を試合に招待するためのクラウドファンディングをMAKUAKEにて開催中だ。中には、MAKUAKE限定Tシャツ(以下の写真)など、多くの人が関わりながら作られたプランが用意されている。巻 誠一郎氏が自ら企画したという応援プランをチェックしてみよう。

 https://www.makuake.com/project/maki18/
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巻 誠一郎 引退試合「巻フレンズvs 元日本代表ドリームチーム」

【日時】2020年1月13日(月・祝)13時キックオフ
【会場】えがお健康スタジアム
【主催】公益財団法人日本サッカー協会、公益社団法人日本プロサッカーリーグ
【主管】㈱アスリートクラブ熊本、巻 誠一郎 引退試合実行委員会

取材・文・写真:瀬川泰祐