主婦の知恵から生まれたマスクストラップとは
多くのスポーツチームにフェイスシールなどのグッズを導入していた株式会社トレミール。コロナ禍でグッズの売れ行きが落ちていた中で、生まれたマスクストラップ。その誕生秘話などを詳しく伺った。
菊池 康平
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2021/01/29
――本日はマスクストラップのお話を中心に聞かせて頂きたいのですが、トレミールさんはどのような事業をやられている会社なんですか?
名取:MVNO事業・BPO事業・スマートフォンアクセサリー事業・エンターテインメント事業の合計4つの事業が主です。
今回はエンターテインメント事業の話になります。フェイスシールはご存知ですか?
――フェイスペインティングは2002年に開催された日韓ワールドカップで特に流行りましたよね。フェイスペインティングとはもちろん違いますよね?
名取:フェイスシールはペイントはせずに、薄いシールを肌に直接貼ります。フェイスシールは4年前でも日本ではほとんど流行っていなかったんです。
――今は沢山のスポーツチームなどに導入されていますが、流行っていなかったものをどのようにして売り込んだんですか?
名取:初年度は人海戦術で50チームの窓を開けさせて頂きました!フェイスシールが物珍しくてグッズとして採用頂けたんです。
――どのような特徴があるシールなんですか?
名取:スリーエムジャパンの医療用シールを使っています。フェイスシールの場合は医療のシールを使用していると言ってもなかなか証明が出来るものがなかったんです。
日本人は几帳面なので、ペインティングよりもシールを貼った方が良いと考えました。
但し、「普通のシールだとペインティングしているように見えないよね」という課題もあり、ペインティングしているように見えるシールを作ることを考えました。
――たしかに薄いシールですね。
名取:シール感がなく、肌になじむようなシールなんです。お子さんでも女性でも肌に貼っても問題がないという品質をずっと担保して続けてきました。
――どのくらいのチームに導入されているんですか?
名取:約170社に今は提供させて頂いています。スポーツチームは肌に貼るものに関しては凄く敏感です。
「証明書やパッチテストの結果などを出して欲しい」というチームが何チームもありました。お出しして採用頂いているという状況です。
――コロナの影響で最近は試合が少ないので大変ですよね。
名取:メインはフェイスシールなんですが、ラグビーワールドカップを境にグッと売り上げが伸びて、3月に最高益を出しましたがそこから奈落の底に落とされました(笑)試合やイベントがない期間は売れませんので。
そんな中、何かやらねばと思い、マスクストラップを考えたんです。
――誰がどういうきっかけで考えたのですか?
名取:女性のデザイナーが考えました。子供がマスクを付けて公園に行っても、帰ってきたら付けてないことがある。
また、外食しても外した時に置き場がないということで、首からさげられるマスクストラップがあれば良いのではという発案でした。
――主婦の知恵ですね。
名取:主婦の知恵が、コロナ禍の中ですが衛生用品としてチームに採用頂きました。
一番最初にご採用頂いたFC東京、北海道日本ハムファイターズは販売開始早々に完売していました。
――需要が凄くあるんですね!でも正直、身近にあまり付けている方を見ないのですが。。
名取:認知度を上げていかねばと考えています。各チーム、SNSで選手が告知をしてくれたりしてサポーターの方々が購入してくれるケースがよくあります。
スタジアム内でも飲食をする機会があると思いますが、マスクをどこかに置くという行為が1番手間だと思うんですよ。
話は変わりますが最近、路上にマスクが落ちてるのを見ませんか?
――はい、よく見かけるようになりました。
名取:中には路上投棄している人もいると思いますが、知らないうちにバックやポケットから落としてしまうケースがほとんどなんですよ。
環境問題に適応して、マスクを落とさずに大事に使うという一環でもマスクストラップは凄く有効的ではないかと思っています。
――他社との違いは?
名取:最近は似たような製品が出てきましたが唯一違うのが、ストラップに安全パーツが付いているので、安心、安全にご利用頂けます。
首から下げれる社員証などのストラップと一つにまとめれるパーツも付けています。
――企業への導入もありですよね?
名取:特に車のドライバーさんは重宝するかもと考えています。
乗った時に外して助手席に置き、外に出る時に付ける作業が毎回面倒くさいので、必要とされていると思います。
あとは喫煙者には良いですね。マスクを顎までおろすのは衛生的ではないので、マスクストラップは便利だと思いますよ。
――スポーツチームとの関りが多いですが、トレミールさんにはスポーツ好きな社員が多いんですか?
名取:私が携わっているメンバーはほとんど全員がスポーツ経験者です。私はバレーボールで、彼(嶋田)は野球、ラグビーや陸上部卒のメンバーなどいます。
みんな競技をやっていますので、スポーツへの愛情や興味があります。
――最後に今後の展望を教えてください。
名取:常に他社がやっていない商品を探して、スポーツチームに展開していくことを考えています。
――マスクストラップも最初に販売したんですか?
名取:はい、最初でした。フェイスシールも初めて医療用のシールを我々が販売しました。 また、短納期にも対応可能な体制を整えております。
――その理由を教えてください。
名取:社内に印刷機を購入しました。スポーツチームからの注文は短納期、小ロットが多いんですよ。小ロットで外注に出すと高くついてしまうんです。素早く対応できるのが我々の強みです。
――これを機にフェイスシールとマスクストラップに注目していきます!
(了)
名取知彦
DDI(現KDDI)を経て、イー・アクセス株式会社の設立から携わり、ソフトバンクコンシューマー営業統括部を経て、現在は株式会社トレミールにて取締役副社長兼 エンターテインメントソリューション部部長として、自ら担当クライアントとの 交渉行うプレーイングマネジャーとして奮闘中。
嶋田侑貴
株式会社トレミールエンターテインメントソリューション部に所属。学生時代の 15年間野球に没頭。帝京第三高校、国際武道大学共に硬式野球部に所属し、 現在も毎週末、草野球で汗を流している、熱血営業マン。
株式会社トレミールのホームページ
Tremeal 株式会社 トレミール
写真提供:株式会社トレミール
名取:MVNO事業・BPO事業・スマートフォンアクセサリー事業・エンターテインメント事業の合計4つの事業が主です。
今回はエンターテインメント事業の話になります。フェイスシールはご存知ですか?
――フェイスペインティングは2002年に開催された日韓ワールドカップで特に流行りましたよね。フェイスペインティングとはもちろん違いますよね?
名取:フェイスシールはペイントはせずに、薄いシールを肌に直接貼ります。フェイスシールは4年前でも日本ではほとんど流行っていなかったんです。
――今は沢山のスポーツチームなどに導入されていますが、流行っていなかったものをどのようにして売り込んだんですか?
名取:初年度は人海戦術で50チームの窓を開けさせて頂きました!フェイスシールが物珍しくてグッズとして採用頂けたんです。
――どのような特徴があるシールなんですか?
名取:スリーエムジャパンの医療用シールを使っています。フェイスシールの場合は医療のシールを使用していると言ってもなかなか証明が出来るものがなかったんです。
日本人は几帳面なので、ペインティングよりもシールを貼った方が良いと考えました。
但し、「普通のシールだとペインティングしているように見えないよね」という課題もあり、ペインティングしているように見えるシールを作ることを考えました。
――たしかに薄いシールですね。
名取:シール感がなく、肌になじむようなシールなんです。お子さんでも女性でも肌に貼っても問題がないという品質をずっと担保して続けてきました。
――どのくらいのチームに導入されているんですか?
名取:約170社に今は提供させて頂いています。スポーツチームは肌に貼るものに関しては凄く敏感です。
「証明書やパッチテストの結果などを出して欲しい」というチームが何チームもありました。お出しして採用頂いているという状況です。
――コロナの影響で最近は試合が少ないので大変ですよね。
名取:メインはフェイスシールなんですが、ラグビーワールドカップを境にグッと売り上げが伸びて、3月に最高益を出しましたがそこから奈落の底に落とされました(笑)試合やイベントがない期間は売れませんので。
そんな中、何かやらねばと思い、マスクストラップを考えたんです。
――誰がどういうきっかけで考えたのですか?
名取:女性のデザイナーが考えました。子供がマスクを付けて公園に行っても、帰ってきたら付けてないことがある。
また、外食しても外した時に置き場がないということで、首からさげられるマスクストラップがあれば良いのではという発案でした。
――主婦の知恵ですね。
名取:主婦の知恵が、コロナ禍の中ですが衛生用品としてチームに採用頂きました。
一番最初にご採用頂いたFC東京、北海道日本ハムファイターズは販売開始早々に完売していました。
――需要が凄くあるんですね!でも正直、身近にあまり付けている方を見ないのですが。。
名取:認知度を上げていかねばと考えています。各チーム、SNSで選手が告知をしてくれたりしてサポーターの方々が購入してくれるケースがよくあります。
スタジアム内でも飲食をする機会があると思いますが、マスクをどこかに置くという行為が1番手間だと思うんですよ。
話は変わりますが最近、路上にマスクが落ちてるのを見ませんか?
――はい、よく見かけるようになりました。
名取:中には路上投棄している人もいると思いますが、知らないうちにバックやポケットから落としてしまうケースがほとんどなんですよ。
環境問題に適応して、マスクを落とさずに大事に使うという一環でもマスクストラップは凄く有効的ではないかと思っています。
――他社との違いは?
名取:最近は似たような製品が出てきましたが唯一違うのが、ストラップに安全パーツが付いているので、安心、安全にご利用頂けます。
首から下げれる社員証などのストラップと一つにまとめれるパーツも付けています。
――企業への導入もありですよね?
名取:特に車のドライバーさんは重宝するかもと考えています。
乗った時に外して助手席に置き、外に出る時に付ける作業が毎回面倒くさいので、必要とされていると思います。
あとは喫煙者には良いですね。マスクを顎までおろすのは衛生的ではないので、マスクストラップは便利だと思いますよ。
――スポーツチームとの関りが多いですが、トレミールさんにはスポーツ好きな社員が多いんですか?
名取:私が携わっているメンバーはほとんど全員がスポーツ経験者です。私はバレーボールで、彼(嶋田)は野球、ラグビーや陸上部卒のメンバーなどいます。
みんな競技をやっていますので、スポーツへの愛情や興味があります。
――最後に今後の展望を教えてください。
名取:常に他社がやっていない商品を探して、スポーツチームに展開していくことを考えています。
――マスクストラップも最初に販売したんですか?
名取:はい、最初でした。フェイスシールも初めて医療用のシールを我々が販売しました。 また、短納期にも対応可能な体制を整えております。
――その理由を教えてください。
名取:社内に印刷機を購入しました。スポーツチームからの注文は短納期、小ロットが多いんですよ。小ロットで外注に出すと高くついてしまうんです。素早く対応できるのが我々の強みです。
――これを機にフェイスシールとマスクストラップに注目していきます!
(了)
名取知彦
DDI(現KDDI)を経て、イー・アクセス株式会社の設立から携わり、ソフトバンクコンシューマー営業統括部を経て、現在は株式会社トレミールにて取締役副社長兼 エンターテインメントソリューション部部長として、自ら担当クライアントとの 交渉行うプレーイングマネジャーとして奮闘中。
嶋田侑貴
株式会社トレミールエンターテインメントソリューション部に所属。学生時代の 15年間野球に没頭。帝京第三高校、国際武道大学共に硬式野球部に所属し、 現在も毎週末、草野球で汗を流している、熱血営業マン。
株式会社トレミールのホームページ
Tremeal 株式会社 トレミール
写真提供:株式会社トレミール