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俳優が語るギア Vol.3 勝村政信「実験されてるみたいだね。このおっさんは何歳までスパイクを履くのか?って」

フットブレインの司会でもお馴染みの俳優・勝村政信。53歳を迎えても、現役でサッカーを続けるフットボーラーでもある。勝村さんが愛用するスパイクにはどんなエピソードがあるのだろうか? スパイク愛溢れるトークをお楽しみください。

Icon 16466945 810048175800857 1247399717 n 菊池 康平 | 2016/10/31
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菊池
:これまで、学生時代のお話を聞いてきましたが、勝村さんが社会人になって履いたスパイクは何ですか?  

勝村:会社員時代に『カネマツ』の部長と仲良くさせていただいて、当時アディダスのスパイクをカネマツが出していたんです。部長がなんと、「ワールドカップウイナー」を持ってきてくれて、18000円のを半額で売ってもらったんです。で、なぜかそれを履いちゃいましてね。デッドストックだったんです。今思うと「何で俺、履いちゃったんだろうって!」。嬉しくて、履いちゃったんだろうね。  

菊池:スパイクを手にすると、履いてボールを蹴りたくなりますよね。最近はミズノのスパイクを履かれていますよね?  

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勝村
:はい。今はモレリアを履いています。ミズノの方から「50歳過ぎて、これだけサッカーを頑張ってる方も珍しいから、ミズノのスパイクをいくらでも履いてください!」と言って頂いて、なんと提供して頂いてます。  

菊池:モレリアと聞いてテンションが上がってしまいました。僕は高校生の時からずっと、ミズノを履いているんです。最近、モレリアネオが出たんですよ。  

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勝村
:更に進化したんですね! ミズノは昔、リバウドと共同開発して「裸足みたいなスパイク」というリクエストに、一足100万で作ったという話を聞いたことがあります。その流れがモレリアにあるんだというのが、履いてみて初めてわかりましたね。足の裏で指が使えるんだって。  

菊池:素足感覚ですね。いつ頃からミズノを履いているんですか?  

勝村:一昨年くらいかな。でも、ミズノの方には「他のメーカーを履いてもらってもかまいませんよ」って言ってもらってて。凄いでしょ。あとは、アスレタがスパイクを出したので、アスレタの方にも「いつでも履いて試してください」と言われています。 なんか実験されてるみたいだね。このおっさんは、何歳までスパイクを履くのか? みたいな。 

菊池:色々なシューズを履いてこられたんですね。話は変わりますが、カンガルー革に対する憧れは消えないですか?  

勝村:消えないですね! この想いはなんでしょうね。  

菊池:人工皮革のスパイクにはいかなかったんですか?  

勝村:いかなかったですね。昔のボールは人工皮革でしたけどね。モルテンの“貼りボール”。  

菊池:天然皮革のスパイクを好む理由はなんですか?  

勝村:サッカーを始めた頃の憧憬なのではないかなと。やはり、より大事に履きます。履くほどに足にしっくりくるし。こだわる程サッカーが上手い訳ではないんですけどね。天然皮革は命が通っている感覚があるというか、履くとやっぱり「これかな!」って思う。なんか、少しキュンとする感じがありますね。いいなぁ!って。

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菊池:こちらにある、持参して頂いたスパイクは何ですか?  

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勝村
:オーストリアのホルンのサッカーショップで買ったんです。昔の懐かしいスパイクがたくさん売っていて、驚きましたよ! 久しぶりに見たら、黒と白っていいなぁと思いますよね。一時期、カラフルなスパイクを批判している人がいたときに、「時代も移り変わってるし、カラーもいいんじゃないかな」と思っていましたけど、実際に天然皮革の黒と白を見ると、いいんですよ。実に。ホルンで権田(修一)くんと話したんですが、「これを持っています」と言っていたので、おそらく同じ店で買ったっぽいです(笑)

インタビュー文・写真 菊池康平&リバウド写真(清水知良)

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