Group 38

【J2第4節】ホーム開幕戦で今季初得点の札幌。奮闘するも首位千葉に敗れ連敗継続に

J2リーグは2025シーズン第4節まで終了した。今季開幕から連勝中の2チームはともに勝利し、トップ争いを繰り広げている。今回はそんな第4節の試合結果をまとめつつ、「札幌 vs 千葉」「山形 vs 秋田」の2試合を振り返る。※トップ画像出典/PhotoAC

Icon kinggear icon KING GEAR編集部 | 2025/03/13

第4節(3/8・3/9開催分)試合結果

3月8・9日に行われた試合は下記10試合。千葉は今季全試合で複数得点、大宮は第2節こそウノゼロ勝利だったものの他3試合では複数得点をマーク。また、J2だけでなくリーグ全体を見ても、第4節の時点で全勝しているのはこの2チームだけとなっている。

3/8開催

・仙台 1-1 長崎
・大宮 2-1 山口
・愛媛 2-3 今治

3/9開催

・札幌 1-3 千葉
・大分 0-0 水戸
・富山 3-1 磐田
・甲府 3-3 藤枝
・山形 4-2 秋田
・いわきFC 1-1 鳥栖
・徳島 0-0 熊本

最下位札幌が待望の今季初得点。連敗ながらもチャンス量産!

9シーズンぶりのJ2で不調が続く札幌。前節は山口相手に2-0で敗戦するも、終盤で見せた多くのチャンスメイクからはかつての“強い札幌”が垣間見えた。その流れから迎えた記念すべきホーム開幕戦。ようやく巡って来た地の利を生かせる一戦に、ファン・サポーターも大きな期待を寄せていたに違いない。今節対戦したのは連勝で絶好調の千葉。リーグ最下位が首位を迎え撃ったのだ。
序盤から両チームともにハイプレスを仕掛けるが、前半11分に先制を許してしまう。さらに前半32分に追加点を入れられ、リードを広げられてしまった。思うように試合を進められない札幌だが、前半38分にとうとう1点を返す。田中宏選手が左サイドから入れたクロスが跳ね返されるも、そのこぼれ球をスパチョーク選手が押し込みネットを揺らした。このゴールは札幌にとって待望の今季初得点となる。スタンドからは割れんばかりの大歓声が沸き上がった。
なんとしても追い付きたい札幌はさらに攻勢を仕掛けるが、なかなか相手ゴールをこじ開けられない。そして、後半47分のアディショナルタイムにダメ押しゴールを奪われ、試合は1-3で終了。札幌は4連敗、千葉は4連勝という結果で終わった。
前節に続いて今節もアグレッシブな場面を作り出した札幌だが、試合開始早々に起きた守護神菅野孝憲選手の脳震とうによる交代も少なからず影響したのかもしれない。しかし、この日のシュート数は千葉10本に対して札幌はなんと21本も放っており、チャンスは確実に作れている。悔しさに耐え続けているファン・サポーターを笑顔にするためにも、今季初勝利を1日も早く手繰り寄せたいところだ。

ホーム開幕戦で今季初勝利! 山形が“奥羽本戦”を制す!

山形と秋田が対決する東北ダービー“奥羽本戦”。東北日本海側の最強をかける戦いは5年目となる。今季初戦は山形のホーム開幕戦としてNDソフトスタジアム山形で開催。4年連続でダービーを制した山形が奥羽本戦王者の座を守り抜くのか、それとも秋田がそれを初めて奪い取るのか。そんな注目の対決が今年も始まった。
秋田ボールでキックオフ。立ち上がりから山形がペースを掴み、多彩な攻撃を展開。すると、前半12分に先制点を獲得する。氣田亮真選手が右サイドからマイナス方向にパスを送ると、そこに走り込んだディサロ燦シルヴァーノ選手がシュート。ボールはゴールの左外に進むが、それに反応した土居聖真選手がワンタッチで軌道を変えてゴール右に押し込んだ。さらにその2分後、安部崇士選手からのロングフィードをディサロがペナルティエリア中央からダイレクトで左足一閃。スーパーショットで追加点を決めた。
今季3連敗中とは思えない好調ぶりを見せる山形。しかし、秋田も徐々に攻め込む機会が増え、前半30分に1点を返す。後半に入ると互いにチャンスを作りながら激しく攻め合うが、後半11分に山形が3点目を獲得。右サイドから岡本一真選手が右足で蹴り込むと、ボールが相手GKの指先に触れるもそのままゴール左上に吸い込まれた。
後半20分に秋田がまた1点返すが、40分に山形がまたリードを広げる。野嶽寛也選手のスルーパスを受けた高橋潤哉選手がペナルティエリア内からシュートを放つ。1度相手GKにセーブされるも、そのこぼれ球を高橋が再度蹴って4点目を記録した。
4-2で今季初勝利をホームで飾った山形は、5年連続の奥羽本戦王者に1歩駒を進めた。2戦目は6月22日に秋田のホームで開催。今年も東北ダービーの行方から目が離せない。

※記事内の情報は配信時点の情報です