Group 37

【NPB】巨人・山﨑、戸郷、阪神・門別、西武・髙橋など投手陣が順調な仕上がりを見せる日本プロ野球オープン戦(3/7~3/9)

オープン戦も中盤に差し掛かり、各チームが開幕へ向けて着々と準備を進めている。そこで今回は、ペナントレース中にはなかなか見られない巨人の山﨑伊織投手から戸郷翔征投手へ継投した試合をはじめ、阪神の20歳左腕、門別啓人投手、昨シーズンの悔しさを晴らしたい髙橋光成投手などの活躍を振り返っていく。※トップ画像出典/PhotoAC

Icon kinggear icon KING GEAR編集部 | 2025/03/13

オープン戦ならでは!山﨑と戸郷の継投でオリックス打線沈黙…!

2025年3月7日(金)

千葉ロッテマリーンズ 2 - 3 福岡ソフトバンクホークス(ZOZOマリンスタジアム)

勝ち投手 木村光投手(1勝0敗)

負け投手 小野郁投手(0勝1敗)

オリックス・バファローズ 1 - 5 読売ジャイアンツ(京セラドーム大阪)

勝ち投手 山﨑伊織投手(1勝0敗)

負け投手 山下舜平大投手(0勝1敗)

阪神タイガース 6 - 0 横浜DeNAベイスターズ(甲子園)

勝ち投手 村上頌樹投手(1勝0敗)

負け投手 東克樹投手(0勝2敗)


京セラドーム大阪で行われたオリックスと巨人の対戦はオリックス山下と巨人山﨑の先発で幕を開けた。山下は初回簡単に2アウトを奪うも、そのあと2失策でピンチに陥る。だが次のバッターを三振に切って取り無失点の立ち上がり。続く2回、またも失策でランナーを出すと2連打を浴び先制を許してしまう。巨人丸佳浩選手に犠牲フライを打たれこの回2失点。3回3分の1を投げ2安打5奪三振2失点とまずまずの内容だった。一方巨人山﨑は初回こそフォアボールとライト前ヒットでピンチを招くが、後続を断ち無失点で切り抜ける。その後は危なげない投球で4回を1安打3奪三振無失点とほぼ満点の内容。それを受け5回に登板したのはエースの戸郷。シーズン中ではなかなか見られない、オープン戦ならではの継投である。4回を投げ3安打2奪三振無失点とこちらも好投。いつ開幕を迎えてもいいほどの状態で、仕上がりの良さを見せつけた。一方オリックスは打線の得点力不足に不安を残す形となった。

期待の20歳・門別が零封!開幕ローテーション入りへ向けて猛アピール

2025年3月8日(土)

北海道日本ハムファイターズ 6 - 6 中日ドラゴンズ(エスコンフィールドHOKKAIDO)

東北楽天ゴールデンイーグル ス 2 - 3 埼玉西武ライオンズ(静岡)

勝ち投手 渡邉勇太朗投手(1勝0敗)

負け投手 早川隆久投手(0勝1敗)

千葉ロッテマリーンズ 4 - 6 福岡ソフトバンクホークス(ZOZOマリンスタジアム) 

勝ち投手 尾形崇斗投手(1勝0敗)

負け投手 中村稔弥投手(0勝1敗)

オリックス・バファローズ 1 - 4 読売ジャイアンツ(京セラドーム大阪)

勝ち投手 フォスター・グリフィン(1勝1敗)

負け投手 寺西成騎投手(0勝1敗)

阪神タイガース 4 - 5 横浜DeNAベイスターズ(甲子園)

勝ち投手 堀岡隼人投手(1勝0敗)

負け投手 島本浩也投手(0勝1敗)

広島東洋カープ 0 - 1 東京ヤクルトスワローズ(マツダスタジアム)

勝ち投手 奥川恭伸投手(1勝0敗)

負け投手 森下暢仁(0勝1敗)


甲子園で行われた阪神対横浜の試合。阪神のこの日の先発はプロ3年目、20歳の門別だ。試合開始直後、先頭打者の梶原昂希選手への初球。センターに抜けるかという打球を、開幕スタメンを目指してアピールを続けるショート小幡竜平選手がダイビングキャッチして一塁へ送球。いきなりのファインプレーで門別を助けた。さらに、2回1アウトからは5者連続空振り三振を奪い、圧巻の投球を披露。だが、小幡の活躍もあって阪神が先制した直後の4回表、門別はヒットとフォアボールでノーアウト満塁の大ピンチ。しかしこの状況でも門別は冷静だった。山本祐大選手をファウルフライ、加藤響選手をダブルプレーに切って取り、なんと無得点でピンチを脱した。一方横浜の先発大貫晋一投手は、4回まで投げ63球、3安打。1失点したものの、仕上がりは順調だ。その後阪神は、侍ジャパンからチームに合流した佐藤輝明選手や大山悠輔選手などの活躍でリードを広げることに成功するも、チームは逆転負け。しかし門別は、4回53球、2安打5奪三振と完璧な内容。高卒3年目の左腕のローテーション入りが一歩近づいた。

昨シーズン0勝の髙橋が勝利!順調な仕上がりをアピール!

2025年3月9日(日)

北海道日本ハムファイターズ 1 - 0 中日ドラゴンズ(エスコンフィールドHOKKAIDO)

勝ち投手 北山亘基投手(1勝0敗)

負け投手 ウンベルト・メヒア(0勝1敗)

東北楽天ゴールデンイーグル ス 4 - 7 埼玉西武ライオンズ(静岡)

勝ち投手 髙橋光成(1勝0敗)

負け投手 古謝樹(0勝1敗)

千葉ロッテマリーンズ 5 - 5 福岡ソフトバンクホークス(ZOZOマリンスタジアム)

オリックス・バファローズ 2 - 2 横浜DeNAベイスターズ(京セラドーム大阪)

阪神タイガース 2 - 8 読売ジャイアンツ(甲子園)

勝ち投手 田中将大投手(1勝0敗)

負け投手 西勇輝投手(0勝1敗)

広島東洋カープ 0 - 4 東京ヤクルトスワローズ(マツダスタジアム)

勝ち投手 吉村貢司郎投手(1勝0敗)

負け投手 玉村昇悟投手(0勝1敗)


楽天・古謝と西武・髙橋の両先発で始まった試合。初回から両先発の明暗が分かれる。古謝は先頭バッターの長谷川信哉選手をピッチャーゴロに打ち取るものの、2番西川愛也選手にライト前ヒットを打たれると、そこからフォアボールを含む5者連続ヒットで1回から4失点と大乱調。しかし楽天は不安材料だけではない。2番手で登板したプロ16年目の辛島航投手が3回無失点の好投をみせ、開幕ローテーションの一角を狙う。一方西武髙橋は初回無難に三者凡退に抑えると、3回打者10人に対し1安打2奪三振と完璧な内容。昨シーズン15登板でまさかの0勝11敗という屈辱的な成績となってしまった西武のエースは、この1勝から復活の狼煙を上げる。

開幕まで3週間を切り、開幕1軍へ猛アピールが続くオープン戦。まだまだ熱戦が続く。


※記事内の情報は配信時点の情報です