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【J1第10節】逆転勝ちで暫定首位に浮上!アビスパ福岡vs横浜FMを振り返る

2025年4月12日、ベスト電器スタジアムにて明治安田J1第10節のアビスパ福岡vs横浜F・マリノスが開催。横浜F・マリノスに2-1で逆転勝ちした福岡は勝ち点9となり、暫定首位に浮上した。※トップ画像出典/Pixabay(トップ画像はイメージです)

Icon kinggear icon KING GEAR編集部 | 2025/05/04

好調の福岡に対して堅守・セットプレーを攻略できるかが鍵

両者の過去対戦成績は23勝3分け6敗と横浜F・マリノスの勝ち越し。ただし福岡は、直近6試合で5勝1分と好調が続いていて、横浜F・マリノスは勝利を勝ち取れずに苦しんでいる。福岡の最近の戦績を見てみると、5勝すべてが1-0の勝利。GK村上昌謙の好セーブや、粘り強さのある堅守に磨きがかかっている。これに加え金明輝監督によるシステムや配置換えが功を奏している。相手からすると対策を立てにくく、さまざまなセットプレーからチャンスが作られ、ゴールを奪われるシーンが多いのも大きな特徴。ロングパスやクロスなど効果的なパスをつなぎ、ネットを揺らす。多彩な攻めのカードを持っているので相手チームは翻弄されやすくなる。直近のリーグ戦からのスタメン変更は2人。MF北島祐二、MF岩崎悠人が外れ、DF藤本一輝とMF名古新太郎が2試合ぶりに入る。予想フォーメーションは、4-2-3-1。

横浜F・マリノスは、同点ゴールを許しドロー決着となった川崎戦から中2日で今節に臨む。悔いの残る結果となったものの、久しぶりに複数得点を記録したことから、風向きは少し変わってきたと言えよう。そんな川崎戦から先発4人を入れ替えて挑む。DFジェイソンニョーネス、MFジャンクルード、FW井上健太、FW植中朝日が外れ、DFトーマスデン、DF渡辺皓太、FWアンデルソンロペス、MF天野純が入り、予想フォーメーションは4-4-2。

同級生の横浜FM・遠野と福岡・藤本が得点を決めドロー

序盤の主導権は福岡が握る。しかし前半4分、FW紺野、MF松岡がペナルティエリアからシュートを打つもブロックされてしまう。攻撃が続いたものの、少ないチャンスを確実に捉えたのは横浜F・マリノスで、先制点のゴールは前半11分に放たれた。最終ラインを起点としたビルドアップでDFトーマスデンが右に送ると、DF宮市亮にボールがつながりクロスを入れるも、DF安藤智哉が許さない。こぼれ球を拾ったFW遠野大弥がペナルティエリア中央から右足でゴール右下に突き刺した。横浜F・マリノスは勢いを止めず、攻撃を仕掛けてくる。前半17分コーナーキックからキッカーのMF天野がゴールを狙うもFWシャハブザヘディにクリアされてしまう。今度は福岡が攻撃を開始。後半37分MF名古がボールを収めると、MF見木につなぎDF藤本がペナルティエリア外から鋭いミドルシュートをゴール左下に決めた。なお、両チームの得点を決めたFW遠野とDF藤本は藤枝明誠高の同級生同士。ゴールの競演を果たし、ドローとなって後半へ折り返す。

福岡が勝ち点3を獲得し暫定首位に浮上

一つでも勝ち点を取って首位を狙いたい福岡、一つでも勝ってチームにいい雰囲気を作りたい横浜Fマリノス、両チーム互いに火花を散らす後半戦。福岡はDF田代雅也からDF上島拓巳へ、横浜F・マリノスはDF宮市に代わってDF松原健を投入していく。後半は、福岡がポジションを変えながら主導権を握るシーンが見られた。MF岩崎、FWナッシムベンカリファがシュートチャンスを作るが決定的なゴールまで至らなかった。試合が動いたのは後半37分。FW紺野を起点としてFWナッシムからのスルーパスをDF前嶋洋太へ送り中央へクロス。このボールをMF見木が合わせて、ペナルティエリア中央から左足でゴール右下に決めた。セットプレーを狙った福岡のペースはそのまま試合終了のホイッスルが流れるまで続き、福岡が逆転勝利を勝ち取った。福岡は、直近の7試合では、6勝1引き分けで勝ち点を19として、暫定首位に浮上し、横浜F・マリノスは、5試合勝ちなしで、18位に沈む結果となった。

「DAZN明治安田生命J1リーグ ハイライト福岡 vs 横浜 : 第10節 」(2025年4月12日配信)より
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