日本代表&ジェフ千葉OBらがオシム氏追悼試合に登場！巻誠一郎氏は「一歩を踏み出す勇気を忘れずに」と挨拶

試合に参加した両チームのメンバー（敬称略）

◇オシムジェフレジェンド(ジェフユナイテッドOB)

阿部勇樹 イリアン・ストヤノフ 岡本昌弘 櫛野亮 斎藤大輔 坂本將貴 佐藤勇人 竹田忠嗣 立石智紀 茶野隆行 中島浩司 中西永輔 羽生直剛 巻誠一郎 水野晃樹 村井慎二 山岸智 結城耕造 要田勇一

 ◇オシムジャパンレジェンド(日本代表OB)

 加地亮 我那覇和樹 栗原勇藏 小林大悟 坂田大輔 鈴木啓太 高松大樹 田中達也 田中マルクス闘莉王 坪井慶介 中村憲剛 中村俊輔 橋本英郎 矢野貴章 山瀬功治 山岸範宏


 
かつてオシム氏が指揮を取ったジェフ千葉（当時は市原）の在籍メンバーで構成されたオシムジェフレジェンドと、オシム監督が率いた時期に、サッカー日本代表に招集された選手たちによるオシムジャパンレジェンドとの対戦形式で行われたこの日の試合。


我那覇選手の先制点を讃えるオシムジャパンレジェンドの選手たち

前・後半30分ハーフで行われた試合は、オシムジャパンレジェンドが、3対1でオシムジェフレジェンドを下し、勝利を収めた。

試合結果　オシムジャパンレジェンド3-1オシムジェフレジェンド



オシムレジェンドとしてプレーした田中マルクス闘莉王氏は、現役時代さながらの熱血漢溢れるプレーや、リアクションで会場を沸かせた。



雨の降り頻る難しいピッチコンディションだったが、選手たちは現役時代さながらのプレーを見せた。



2022年限りで現役を退いた中村俊輔氏も、追悼試合に登場し、変わらぬプレーを披露した。




ーー試合後には、ジェフ千葉、日本代表などでプレーされた巻誠一郎氏や、佐藤勇人氏が挨拶を行った。

巻：今日は足元の悪い中、オシムさんの追悼試合に足を運んでいただきありがとうございます。 （巻さんがプレーした）ジェフO Bは、オシムジャパンに全く歯が立たずに完敗してしまいました。やはり、オシムさんのサッカーは、しっかりと走れないと勝負にならないということを改めて感じました。

ただ、よく考えると日本代表の皆さんもオシムさんのサッカーをしっかり学び、体現されている。今日の勝者は、オシム監督だと思っています。  僕たちは、オシムさんから「リスクを負って攻めなさい、走りなさい」と言われ続けました。 さまざまな境遇の皆さんがいらっしゃると思いますが、歩みを止め、諦めてしまうのはすごく簡単です。 責任負う立場になると、一歩前に踏み出す難しさを痛感します。

でも、オシムさんがみんなに教えたかった魂の本質は、責任を負いながら一歩を踏み出す勇気だと思っています。これから、色々なことが皆さんの人生にも人生起こるでしょう。オシムさんの魂を思い出し、（巻さんご自身も）一歩勇気を持って踏み出せる人でありたいと思いますし、皆さんにもその魂を感じていただきたいと思います。 最後になりますが、ジェフ日本サッカーを愛する皆さん、サッカーを、オシムさんを、これからも愛し続けてあげて下さい。





佐藤勇人：皆さん足元の悪い中、本日は足をスタジアムに運んでいただき、ありがとうございます。お忙しい中ピッチでたくさんの素晴らしいプレーを見せてくださった選手の皆さん、ありがとうございます。 

（2022年5月に）「オシムさんがお亡くなりになられた」と言うニュースを聞いた時、多くの方が、深い悲しみを抱いたと思います。    

そのなかで、「オシムさんから何を学び、これから何ができるだろう」ということを、一人一人が考えたと思います。 オシムさんが日本人に残してくださった、

「サッカーの日本化」と言う大きなメッセージを、一人一人一人が考え、これからのサッカー界のために尽くしていかなければいけないと思います。 （イベントは11月開催） カタールW杯が開幕しますが、全ての皆さんが一生懸命応援し、オシムさん求めた日本サッカー界に近づけるように、みんなで力を合わせていきたいと思います。

皆さんのご協力で、今回の追悼試合は開催できましたが、これからもオシムさんが日本人に与えてくださったことを一人一人考え、サッカー界の歩みを止めないようにしていきたいと思います。皆さんも力を合わせていきましょう。


この日のフクダ電子アリーナには、オシムさんが日本人に残した言葉や、功績の数々が展示された。



2005年には、オシム氏の率いるチームはＪリーグのカップ戦で優勝。ジェフは初のタイトルを手にした。






サッカー日本代表でも活躍した長谷部誠選手（フランクフルト）など、この場所に来られなかった数々の著名選手も、追悼のコメントを寄せた。