
【J1第4節】アウェイの地で25年ぶりに神戸を下し今季初勝利を飾る
2025年3月1日、ノエビアスタジアム神戸にて明治安田J1リーグ第4節のヴィッセル神戸vsアビスパ福岡が行われ、福岡が1-0で勝利を収めた。25年ぶりに神戸を下し、3連敗を脱出して今季初勝利を飾った。※トップ画像出典/PhotoAC

勝ち点3へ。福岡の攻撃がきいてオウンゴールの初得点
開幕3試合3引き分けの神戸と3連敗の福岡、共に勝利のない両チームが、今季最初の勝点3を目指してノエビアスタジアム神戸で激突。福岡としては神戸とのアウェイゲームに臨む形となった。過去対戦成績は14勝7分け5敗で神戸が勝ち越している。福岡がリーグ戦で勝利したのは2000年までさかのぼることになる。今シーズンJ1で勝点を上げられていない唯一のチームであるが、相性の悪い相手から勝点3をつかめれば、チームの士気も上がるはずだ。
対する神戸は、前節の京都戦1-1で引き分け、辛うじて勝点1を得る結果となったが、これまで開幕から3戦連続で引き分けに終わっており、勝ちきれずにいる。主力にケガ人が続出しているという状況で、エースの大迫勇也をベンチからスタートさせ、J1初先発となる濱﨑健斗ら若手も積極的にピッチに送り出した。これに対して濱﨑は「緊張感というよりかは点を決めたい、やってやるという気持ちのほうが大きかった」と頼もしいコメントを残した。なお直近のリーグ戦からのスタメン変更は5人だ。
前半は、神戸は4-1-2-3のフォーメーションで臨んだが、エース大迫不在のピッチで攻め手を欠き、福岡が優勢に。特に左サイドから藤本一輝からのパスでシュートに持ち込んだり、右サイドから湯澤聖人がドリブルで前進するなど両サイドからのクロスでシュートへ押し込むチャンスが何度も訪れていた。そこで優勢を作りながら前半40分、福岡のクリアボールのトラップからの攻撃がスタート。ナッシム・ベン・カリファがペナルティエリア中央から左足で枠内にシュートを放つも、岩波拓也にブロックされる。これを見逃さずに見木友哉が3列目からの積極的な飛び出しによって放ったクロスパスが神戸のDFに当たり、オウンゴールとなった。
後半、神戸は大迫を投入し、ロングボールを起点に反撃を開始する。65分神戸も岩波の縦パスから次に大迫へつながるアプローチが入るなど積極的なプレーも見受けられたが田代雅也がこれを阻止する。福岡は、上島拓巳が大迫に肘打ちをし、レッドカードで退場。神戸は最後まで得点にこぎつけず、神戸にとってはホームのサポーターに今季初勝利を届けることを叶えられない結果となった。村上昌謙「チャンスが巡ってきた」強いアビスパになる決意を固める
それぞれの試合後インタビューをピックアップした。
「自分じゃなくてナッシムにボール転がってナッシムからもらえればよかったですけど、シュートボールが自分に来てうまくトラップできましたし、シュートの選択肢もあった中でパスを選んだんですけど、それが相手に当たって結果的にゴールに入ってくれた。連勝できれば上位進出っていう部分に近づくと思いますし、どんどん上に行きたいと思います」(見木友哉)
「自分じゃなくてナッシムにボール転がってナッシムからもらえればよかったですけど、シュートボールが自分に来てうまくトラップできましたし、シュートの選択肢もあった中でパスを選んだんですけど、それが相手に当たって結果的にゴールに入ってくれた。連勝できれば上位進出っていう部分に近づくと思いますし、どんどん上に行きたいと思います」(見木友哉)
「チャンスがもう1回巡ってきたと思うんでしっかり強いアビスパになれるように、これからも頑張っていきたいと思ます」(村上昌謙)
「とにかく勝ちたいっていう気持ちと、退場してしまった上島のためにも、ピッチ全員が同じ気持ちでプレイしてた。連敗しててチームが苦しい状況の中で、絶対に守りきれると信じました。僕たちの目標は本当にタイトルです。苦しんで勝った後っていうのは必ず勢いに乗れると思うんで、応援お願いします」(金森健志)
吉田孝行監督は4試合未勝利となったことついてこのように語った。
「本来は今日もサポーターの皆さんもブーイングしたいところだと思います。ただ、次のACLEがあるから拍手で送ってくれたと思うし、僕たちにできることはACLEに切り替えて集中すること、しっかりコンディションをもっていくことだと思う。選手にも、どの大会がとかではなく、目の前の試合で勝たないと、いまは勝点3を取ることがチームにとっての特効薬になると思うし、そのために準備していこう」と話した。
「DAZN【神戸 vs 福岡 : 第4節】アウェイの地で26年ぶりに神戸を下して今季初勝利を飾る」(2025年3月1日配信)より
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