イチローも惚れ込んだ逸品! 山本昌が語る『ビモロ・スパイクの秘密』Vol.3「ビモロがなければ、50歳まではやれなかった!」
我らがキングギアの「キング」こと池田君に思わぬ打診が舞い込んできたのは、昨年の師走だったという。ビモロ? なんじゃそりゃと思ってしまった発起人Kだったが、先方が語り部として立ててきた人選を聞いて飛びついた。ビモロなる聞き慣れないシューズについての話をしてくれるという人が、50歳まで現役を続けた球界のレジェンド、元中日ドラゴンズの山本昌さんだったからである。
金子 達仁
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2017/02/27
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『ビモロがなければ、50歳まではやれなかった!』
――普通、野球のスパイクに付いているスパイクの刃って、6本とか9本のイメージがあるんですけど、ビモロって13本もあるんですね。
山本:ぼくも最初はなんじゃそりゃ、な感じだったんですけどね。ところがいざ履いてみると、ビックリするぐらい違和感がない。さっきもいいましたけど、ソールからの突き上げがまったくないんですよ。
――まだ信じられない(笑)
山本:マネージャー、出番! これ、履いてみて! (といって、今度は試合で使っていたスパイクを取り出す山本さん)
――見た感じ、足ツボ刺激マシーンみたいな印象なんですけど(笑)
マネ:うわっ、軽っ!
山本:それでさ、ここの床の上をちょっと歩いてみてよ。床、傷つけないように。
マネ:あー、これはすごい! え、なんでだろ。本当に突き上げがまったくない! これいいっすねえ!
山本:あの、すごいとかいいっすねえとかじゃなく、もっと、なんか言いようがない?(笑)
マネ:これ、爪先の部分に刃がないんですね。ぼくがいままで履いてきたスパイクは、全部ここに刃が付いてたんですけど。
山本:でも、違和感ないだろ?
マネ:はい、まったくないです。というか、前の部分の刃がないことで、なんていうか、親指で地面をつかむような感覚があるんです。これ、すごい新鮮。あー、マジで現役時代に出会っておきたかった!(笑)
山本:現役時代は何履いてたの?
マネ:〇×▲です。
山本: それに比べると、全然違うだろ?
マネ:一回履いてしまったら、あとは自分で買ってでも履きたくなっちゃいますね。ぼくだったら間違いなくそうしてました。すっごいな、これ。
山本:実際、そういう選手が何人もいるからね。大きな声じゃ言えないけど。
――あのぉ、それだけすごいというビモロのシューズ、今後他のスポーツに進出する可能性はないんでしょうか。スパイクの重要性に関しては、たとえばサッカーなんかも負けず劣らずだと思うのですが。
山本:どうなんでしょうねえ。実際、ワールドウィングにはサッカー選手もトレーニングにきてるわけですから。可能性、あるんじゃないかな。実はもう、ぼくの知らないところで小山先生がこっそり作ってたりして。ありえますよ、小山先生だったら。
――わたしは実際に履いたわけではないのでなんとも言い難い部分があるのですが、マネージャーさんの反応を見る限り、どうやらホントにすごいシューズのようで(笑)。これが広がっていったら、スポーツ業界的には革命的な出来事になるかもですね。
山本:履いてもらえればわかるんですけどねえ。間違いなく言えるのは、このシューズと出会ってなければ、ぼくが50歳まで現役を続けるのは難しかったってことかな。
もちろん、ぼくがあの歳までやれたのはいろんな要素がありますし、いろんな方にサポートしてもらったからこそ、でもあるんですが。ビモロがなければ、もっと早くケガをしちゃってたんじゃないか、という気はします。
――そこまで言いますか(笑)
山本:やっぱり、小山先生っていうのは、一種の天才なんですよ。野球のスパイクなんて作ったことがなかったのに、こんなすごいものを作っちゃうんだから。
イチロー選手がビモロのシューズに惚れたっていうのも、言ってみれば天才が天才に惚れたってことなんでしょう。あのレベルにまで到達していながら、まったく未知数なシューズに切り換えたイチロー選手の思い切りもすごいですけどね。
――そこまで言われてしまうと、わたしもビモロを履かないわけにはいかなくなってきました。というか今後、スポーツメーカーとの契約がないプロのサッカー選手にビモロのシューズを履いてもらい、インプレッションをしてみようと思います。あと、マラソンランナーにも。
ところで山本さん、初めてお会いした時に所有されていたお車はまだご健在でいらっしゃいますか?(笑)
山本:健在も健在! ほら、これこの間ツーリングにいった時の写真。で、こっちに乗ってる人がさあ…。(了)
取材協力/株式会社デラモンテ、株式会社MPandC
写真/ 瀬川泰祐
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『ビモロがなければ、50歳まではやれなかった!』
――普通、野球のスパイクに付いているスパイクの刃って、6本とか9本のイメージがあるんですけど、ビモロって13本もあるんですね。
山本:ぼくも最初はなんじゃそりゃ、な感じだったんですけどね。ところがいざ履いてみると、ビックリするぐらい違和感がない。さっきもいいましたけど、ソールからの突き上げがまったくないんですよ。
――まだ信じられない(笑)
山本:マネージャー、出番! これ、履いてみて! (といって、今度は試合で使っていたスパイクを取り出す山本さん)
――見た感じ、足ツボ刺激マシーンみたいな印象なんですけど(笑)
マネ:うわっ、軽っ!
山本:それでさ、ここの床の上をちょっと歩いてみてよ。床、傷つけないように。
マネ:あー、これはすごい! え、なんでだろ。本当に突き上げがまったくない! これいいっすねえ!
山本:あの、すごいとかいいっすねえとかじゃなく、もっと、なんか言いようがない?(笑)
マネ:これ、爪先の部分に刃がないんですね。ぼくがいままで履いてきたスパイクは、全部ここに刃が付いてたんですけど。
山本:でも、違和感ないだろ?
マネ:はい、まったくないです。というか、前の部分の刃がないことで、なんていうか、親指で地面をつかむような感覚があるんです。これ、すごい新鮮。あー、マジで現役時代に出会っておきたかった!(笑)
山本:現役時代は何履いてたの?
マネ:〇×▲です。
山本: それに比べると、全然違うだろ?
マネ:一回履いてしまったら、あとは自分で買ってでも履きたくなっちゃいますね。ぼくだったら間違いなくそうしてました。すっごいな、これ。
山本:実際、そういう選手が何人もいるからね。大きな声じゃ言えないけど。
――あのぉ、それだけすごいというビモロのシューズ、今後他のスポーツに進出する可能性はないんでしょうか。スパイクの重要性に関しては、たとえばサッカーなんかも負けず劣らずだと思うのですが。
山本:どうなんでしょうねえ。実際、ワールドウィングにはサッカー選手もトレーニングにきてるわけですから。可能性、あるんじゃないかな。実はもう、ぼくの知らないところで小山先生がこっそり作ってたりして。ありえますよ、小山先生だったら。
――わたしは実際に履いたわけではないのでなんとも言い難い部分があるのですが、マネージャーさんの反応を見る限り、どうやらホントにすごいシューズのようで(笑)。これが広がっていったら、スポーツ業界的には革命的な出来事になるかもですね。
山本:履いてもらえればわかるんですけどねえ。間違いなく言えるのは、このシューズと出会ってなければ、ぼくが50歳まで現役を続けるのは難しかったってことかな。
もちろん、ぼくがあの歳までやれたのはいろんな要素がありますし、いろんな方にサポートしてもらったからこそ、でもあるんですが。ビモロがなければ、もっと早くケガをしちゃってたんじゃないか、という気はします。
――そこまで言いますか(笑)
山本:やっぱり、小山先生っていうのは、一種の天才なんですよ。野球のスパイクなんて作ったことがなかったのに、こんなすごいものを作っちゃうんだから。
イチロー選手がビモロのシューズに惚れたっていうのも、言ってみれば天才が天才に惚れたってことなんでしょう。あのレベルにまで到達していながら、まったく未知数なシューズに切り換えたイチロー選手の思い切りもすごいですけどね。
――そこまで言われてしまうと、わたしもビモロを履かないわけにはいかなくなってきました。というか今後、スポーツメーカーとの契約がないプロのサッカー選手にビモロのシューズを履いてもらい、インプレッションをしてみようと思います。あと、マラソンランナーにも。
ところで山本さん、初めてお会いした時に所有されていたお車はまだご健在でいらっしゃいますか?(笑)
山本:健在も健在! ほら、これこの間ツーリングにいった時の写真。で、こっちに乗ってる人がさあ…。(了)
取材協力/株式会社デラモンテ、株式会社MPandC
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