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【J1第12節】前節敗者同士の両チーム勝ち点を分け合う!アビスパ福岡vsファジアーノ岡山を振り返る

2025年4月25日、ベスト電器スタジアムにて明治安田J1第12節のアビスパ福岡vsファジアーノ岡山が開催。1-1で終了し、勝ち点1を分け合う形となった。※トップ画像出典/Pixabay(トップ画像はイメージです)

Icon kinggear icon KING GEAR編集部 | 2025/05/04

前節黒星同士の対決。先制点に注目が集まる

両者の過去対戦成績は5勝11分け5敗と互角。前節の清水戦は8試合ぶりの黒星を喫した福岡。堅守をベースに戦ってきたチームが今季最多の3失点を許し、痛手を負うことになり、メンタルリカバリーがうまく図れるかどうかが課題となっている。前節の試合では、試合の入り方や前半終了の流れの持っていき方の部分でも大きな課題を残した。金明輝監督は「先制を許さないことが重要だ」とし「清水戦からの連敗は絶対に避けたい」と語気を強めた。福岡の選手陣は先制点を取ることで自分たちの持ち味が出るとし、堅守のプレーを見せつつ先制点獲得を目標に掲げていく。なお今季のリーグ戦で福岡が先制に成功した試合は6試合。5勝0分け1敗で勝率は83.3%となっている。先発メンバーは、前節・清水戦から2人を入れ替え。DF田代雅也、MF紺野和也が外れ、DF上島拓巳とMF秋野央樹が先発メンバーになった。予想フォーメーションは、4-2-3-1。

一方の岡山は、前節・鹿島戦で1-2の逆転負けで今季ホーム初黒星を喫した。この敗因に対して木山隆之監督は「結局、最後は個と個の勝負になるので、そこで負けてしまった」と振り返る。福岡は、MF見木友哉を中心としたスピーディーなボールの動かし方にしっかり対応するチーム。対する岡山は、MF佐藤龍之介が出場3試合連続でゴールを決めていて好調な点に注目したい。先発メンバーは、第9節の先発となったFW一美和成がFWルカオに替わって1トップに入った。予想フォーメーションは、3-4-2-1。

前半は先制点を決めた福岡に追い風が吹く

開始19秒早々にシュートを放ったのは、岡山のFW一美。しかしその後は福岡のMF藤本一輝を中心として福岡が主導権を握る。前半7分、試合開始後2度目のコーナーキックを獲得した福岡。キッカーのMF名古新太郎が右足でボールを蹴り込むと、これに反応したDF安藤智哉がペナルティエリア中央からバックヘッドで合わせると、山なりのボールがゴールネットを揺らした。福岡の勢いは止まらず前半21分、ペナルティエリア内からMF名古がクロスを入れると、これに反応したMF見木がペナルティエリア中央からヘディングで枠内にシュートを放つ。GKのスベンド・ブローダーセンにセーブされるも、福岡が高い位置でボールを保持しながらシュートチャンスを作っていく。岡山が反撃をしたのは、前半終了前の40分。右サイドからクロスでMF藤田息吹がFW一美へつなぎ、ペナルティエリア中央からシュートを放つも、惜しくもゴールの上に外れてしまう。岡山は得点を取り返せないまま前半を折り返した。

後半は岡山・ルカオの活躍により土壇場の同点ゴールを決める

岡山はハーフタイムにFW木村太哉からMF加藤聖へ交代カードを切り、MF加藤を左ウイングバックで起用し、MF松本昌也を右サイドに移した。しかし流れは変わらず、福岡に追い風が吹き続け、47分にFWシャハブ・ザヘディが右足でシュートを放つなど福岡の攻撃が目立った。すると岡山は、57分にFWルカオを投入。FWルカオは、岡山のチーム内でトップのシュート数を記録し、大柄な体格を活かした豪快な快足が特徴だ。事実、FWルカオがピッチに入った直後、強引に突破してクロスを入れていくなどアグレッシブな攻めが見られた。そしてFWルカオの活躍により62分にはMF松本がアクロバティックなシュートでネットを揺らすが、オフサイドの判定で惜しくもノーゴールとなった。その後も岡山の攻撃が続き、90+5分、MF田部井涼の左サイドからクロスを入れ、FWルカオが右足で押し込む形で同点に追いついた。そしてこのまま1-1で終了し、両チームは勝点1を分け合った。

DAZN「明治安田生命J1リーグアビスパ福岡 vs ファジアーノ岡山: 第12節 」(2025年4月25日配信)より
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