
英雄たちが愛した歴史的スパイクVOL.81 「名品スパイクを普段履きにしてみた編」
昔の名品サッカースパイクを集めていて感じるストレスは「履けない」ことと「ソールの劣化」です。SDGsが叫ばれる昨今、その2つのストレスの同時解消法として、「スニーカーにして楽しむ」再利用法について書かせていただきます。

足のサイズが23センチぐらいだった小学生の高学年のころ、学校推奨の子供用の靴を履いていたと思いますが、そのころからすでに大人用のトレシューに憧れていました。
ようやく足のサイズが24センチぐらいになると、25センチからしか販売していないミズノ(そのころはMライン)や3本線のアディダスのトレシューをおこづかいを貯めて買って、ブカブカのまま無理やり履いていた記憶があります。
今でこそサッカースパイクオタクの私ですが、スニーカーも大好きです。
ただ、既製品は人とかぶるし、ビンテージやレアものは高額で、仮に手に入っても気軽に履けないと思います。
また、サッカースパイクの場合、高温多湿の日本では、20年以上経過した固定式ソールは劣化が避けられず、ひび割れたり、ひどい場合は崩壊してしまいます。 ただ、アッパーはクラシカルなしぶいスニーカーにするにはもってこいの素材だと思っていました。
最近、そのようなソールが劣化した昔の名品スパイクを普段履き用に修復して、実際に履いて楽しむことにハマっているので、修復例をご紹介させていただきます。
今のところ、アディダスの方が多いので、古いモデルからいくと、

こちらは70年代後半のWORLD CUP IIです。この時代では珍しい黄色ラインで、「MADE IN WEST GERMANY」です。 アッパーはカンガルー革とならび、高級モデルに使われていたアディカーフです。 スニーカーでアディカーフ製は結構珍しいのではないかと思います。

次は、80年代前半のユーゴスラビア製のAdi Silverです。 シュータンはオリジナル(黒地に白文字)ではないですが、デザイン的には同じものを後付けしています。
これらは、もともとお知り合いの方(私は先生と呼ばせていただいています)からお譲りいただいたもので、WORLD CUP IIはソールが剥がされていたため、普段履き用のソールを「リペア工房・アモール」さんに付けていただきました(ご参照)。

次は現行でも販売されている名品コパムンディアルです。
アッパーがかなり傷んでおり、少々見苦しくて恐縮ですが、これは自分には珍しく、90年代に社会人リーグで使っていたコパムンで、今も捨てずに残していたものです。
つま先、かかと部分もかなり剝げており、ステッチも所々なくなっています。 意外と真面目に激しく使い込んでいたんですね…。
あのころは土のグランドばかりでしたので、スタッドは減ってほぼなくなっていました。
こちらもスパイクとしては廃棄対象でしたが、普段履き用であれば、まだまだ使えそうです。
コパムンはトレシュー版として、ムンディアルチームやゴールがありますが、若干ソールが分厚いので、このソールの方が気軽に普段履きとして使えそうです。

こちらは90年代半ばの日本製デサント時代のアディダスのBRESTです。これも往年の西ドイツ製の名品「WORLD CUP WINNER」に似て、普段履きとしても気に入っています。

こちらは海外では現行版として販売されている「カイザー5」です。
もともとコパムンと同じ固定式ソールがついていましたが、紆余曲折で部品取りにしてしまい、かわいそうな姿で放置していました。
シュータンは西ドイツ時代の古いものがついていますが、今は見事に普段履きとして復活しています。
続いて、まだ普段履きにした数は少ないプーマのモデルのご紹介です。
まずは90年代の珍しいドイツ製モデルのLIGAです。

こちらはもともと取替え式(2色ナイロンソール)で、まったくダメージはなかったのですが、以前のコラムでご紹介した「ディエゴ様専用モデル」の修復用にソールを剥がしてしまい、その後、普段履き用にしてもらいました。
そして、プーマファンに欠かすことのできない、名品「パラメヒコ」です。

こちらも以前、部品取りとしてシュータンなどを外してしまい、その後放置していましたが、トレロのシュータンが余っていたので、そちらを使って普段履きに修復していただきました。
ところで、最近、パラメヒコ復刻版が発売されたのに続き、トレシュー(スニーカー)版も発売されました。

すでに絶版となったメキシコITやTTと違い、よりスニーカーに近いガムソールになっています。
早速入手しましたが、正直高い…。
上記の普段履き化の費用は、内容にもよりますが、新しいスニーカーを買うよりはずっとお安いと思います。
また、私はこれまで黒一色ソールの一択で修理をお願いしていますが、アモールさんでは他のカラーや、ガムソールなど、材質、形状、サイズなど様々相談に乗っていただけます。
現在、数多集めたビンテージスパイクで、固定式ソールのモデルについては、気休めとしてシュリンクフィルムで保護したりしていますが、いつか全滅してしまうのではと危惧しています。
以前は、ソール修復の選択肢や修理してくれるお店が少なく、ソール劣化スパイクの行く末を案じていましたが、むしろオリジナルスニーカーができる楽しみに変わり、今後も修復をお願いしたいと考えています。
アモールさんの数々の修復例はこちらのブログをご参照ください。https://ameblo.jp/lanbook/
ようやく足のサイズが24センチぐらいになると、25センチからしか販売していないミズノ(そのころはMライン)や3本線のアディダスのトレシューをおこづかいを貯めて買って、ブカブカのまま無理やり履いていた記憶があります。
今でこそサッカースパイクオタクの私ですが、スニーカーも大好きです。
ただ、既製品は人とかぶるし、ビンテージやレアものは高額で、仮に手に入っても気軽に履けないと思います。
また、サッカースパイクの場合、高温多湿の日本では、20年以上経過した固定式ソールは劣化が避けられず、ひび割れたり、ひどい場合は崩壊してしまいます。 ただ、アッパーはクラシカルなしぶいスニーカーにするにはもってこいの素材だと思っていました。
最近、そのようなソールが劣化した昔の名品スパイクを普段履き用に修復して、実際に履いて楽しむことにハマっているので、修復例をご紹介させていただきます。
今のところ、アディダスの方が多いので、古いモデルからいくと、

こちらは70年代後半のWORLD CUP IIです。この時代では珍しい黄色ラインで、「MADE IN WEST GERMANY」です。 アッパーはカンガルー革とならび、高級モデルに使われていたアディカーフです。 スニーカーでアディカーフ製は結構珍しいのではないかと思います。

次は、80年代前半のユーゴスラビア製のAdi Silverです。 シュータンはオリジナル(黒地に白文字)ではないですが、デザイン的には同じものを後付けしています。
これらは、もともとお知り合いの方(私は先生と呼ばせていただいています)からお譲りいただいたもので、WORLD CUP IIはソールが剥がされていたため、普段履き用のソールを「リペア工房・アモール」さんに付けていただきました(ご参照)。

次は現行でも販売されている名品コパムンディアルです。
アッパーがかなり傷んでおり、少々見苦しくて恐縮ですが、これは自分には珍しく、90年代に社会人リーグで使っていたコパムンで、今も捨てずに残していたものです。
つま先、かかと部分もかなり剝げており、ステッチも所々なくなっています。 意外と真面目に激しく使い込んでいたんですね…。
あのころは土のグランドばかりでしたので、スタッドは減ってほぼなくなっていました。
こちらもスパイクとしては廃棄対象でしたが、普段履き用であれば、まだまだ使えそうです。
コパムンはトレシュー版として、ムンディアルチームやゴールがありますが、若干ソールが分厚いので、このソールの方が気軽に普段履きとして使えそうです。

こちらは90年代半ばの日本製デサント時代のアディダスのBRESTです。これも往年の西ドイツ製の名品「WORLD CUP WINNER」に似て、普段履きとしても気に入っています。

こちらは海外では現行版として販売されている「カイザー5」です。
もともとコパムンと同じ固定式ソールがついていましたが、紆余曲折で部品取りにしてしまい、かわいそうな姿で放置していました。
シュータンは西ドイツ時代の古いものがついていますが、今は見事に普段履きとして復活しています。
続いて、まだ普段履きにした数は少ないプーマのモデルのご紹介です。
まずは90年代の珍しいドイツ製モデルのLIGAです。

こちらはもともと取替え式(2色ナイロンソール)で、まったくダメージはなかったのですが、以前のコラムでご紹介した「ディエゴ様専用モデル」の修復用にソールを剥がしてしまい、その後、普段履き用にしてもらいました。
そして、プーマファンに欠かすことのできない、名品「パラメヒコ」です。

こちらも以前、部品取りとしてシュータンなどを外してしまい、その後放置していましたが、トレロのシュータンが余っていたので、そちらを使って普段履きに修復していただきました。
ところで、最近、パラメヒコ復刻版が発売されたのに続き、トレシュー(スニーカー)版も発売されました。

すでに絶版となったメキシコITやTTと違い、よりスニーカーに近いガムソールになっています。
早速入手しましたが、正直高い…。
上記の普段履き化の費用は、内容にもよりますが、新しいスニーカーを買うよりはずっとお安いと思います。
また、私はこれまで黒一色ソールの一択で修理をお願いしていますが、アモールさんでは他のカラーや、ガムソールなど、材質、形状、サイズなど様々相談に乗っていただけます。
現在、数多集めたビンテージスパイクで、固定式ソールのモデルについては、気休めとしてシュリンクフィルムで保護したりしていますが、いつか全滅してしまうのではと危惧しています。
以前は、ソール修復の選択肢や修理してくれるお店が少なく、ソール劣化スパイクの行く末を案じていましたが、むしろオリジナルスニーカーができる楽しみに変わり、今後も修復をお願いしたいと考えています。
アモールさんの数々の修復例はこちらのブログをご参照ください。https://ameblo.jp/lanbook/