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【J1第4節】初白星か、連敗ストップかー新潟vsC大阪の息詰まる熱戦は試合終了間際にドラマが…

3月2日に「アルビレックス新潟vsセレッソ大阪」の試合がデンカビッグスワンスタジアムにて行われた。新潟は4節目にして今季初勝利をおさめることができるか。一方、C大阪は現在2連敗中。ここで悪いムードを断ち切りたい。※トップ画像出典/PhotoAC

Icon kinggear icon KING GEAR編集部 | 2025/03/25

新潟はFW矢村の積極性、C大阪は外国人アタッカーがポイント

アルビレックス新潟は、今季初のホームゲーム開催。MF新井泰貴が今季初スタメンに名を連ね、チームにいい流れをもたらせるか。ここまで3試合で1分け2敗、総得点が2点と落ち込んでいる攻撃陣が課題に挙がる。

注目はFW矢村健。前節鹿島アントラーズ戦で初スタメンを勝ち取ると、5本のシュートと積極性を見せ、今季初ゴールも奪った。FW矢村を中心とした攻撃で初白星を挙げることができるか。

対するはセレッソ大阪。開幕戦の快勝後は2節連続で1点差の試合を落とし、あと一歩の踏ん張りが課題となっている。スタメンではMFヴィトールブエノ、FWチアゴアンドラーデの外国人コンビが今季初スタメンに名を連ねた。攻撃の要であるFWルーカスフェルナンデス、控えで待機するFWラファエルハットンとともに、外国人アタッカーカルテットの活躍でチームに流れをもたらしたいところ。

ホームの大声援に応えて新潟が先制点を挙げる

初のホームゲーム。序盤から大声援の新潟サポーターが雰囲気を作り出し、それに選手たちが応えた。

16分、相手パス回しからボールを奪うと、パスは左サイドで待ち構えていたMF長谷川元希の元へ渡る。ペナルティエリア付近まで進出すると、その間にDF陣のあいだをするりと割ってきたDF稲村隼翔へとタイミングよくパスがつながる。DF稲村は左足でシュートを放つと、ライナー性の軌道を描くも相手GKのダイビングセーブの前に屈する。

しかし、こぼれ球が完全フリーとなっていたFW矢村の前に転がっていく。右足でスライディングしながらシュートすると、相手DFの必死の体を呈した守りもあえなくゴールイン。試合の主導権を握る先制ゴールが新潟に入り、場内には割れんばかりの大歓声がとどろいた。

FW矢村の前節に続く2試合連続ゴールが輝いた先制のシーンだったが、その前の相手DFの間隙を突いてシュートシーンを作ったDF稲村の積極性がもたらした得点だったとも言える。シュートの場面も相手DFの厳しいマークに合いながら、一瞬の隙を作り出して放った一発だっただけに、決して簡単なものではなかった。決定機に強いFW矢村はもちろんのこと、DF稲村の存在感が目立つ1点となった。

わずかなチャンスから得点を挙げるC大阪

先制点を許したC大阪は、サイドのFWルーカスフェルナンデスを起点として、精度のあるクロスから攻撃のチャンスを幾度となく作り出していた。27分、パス回しからチャンスをうかがったC大阪攻撃陣。右サイドで待機していたFWルーカスフェルナンデスへとボールを回すと、相手DFのマークに合いながらも攻撃のタイミングをうかがった。

ゴール前でフリーとなっていたFW中島元彦を見つけ、その頭上にぴったりのクロスを上げると、中島は跳躍力を使ってヘディングシュート。ボールはダイビングするGKの指先をわずかに抜け、同点のゴールとなった。

一進一退の振り出しに戻った前半戦はこのまま終了し、1対1で後半戦へと突入した。

後半も主導権握る新潟…試合終了間際にドラマが

なんとか今季初勝利を手にしたい新潟は、後半も試合を先に動かす。

62分、右サイドを中心に起点を作り出すと、一気にサイドチェンジ。左サイドで完全フリーの状況でボールを受けたDF堀米悠斗は助走を使って左足で勢いのあるクロスを上げると、ゴール前へと切り込んでくるMF長谷川にばっちりのタイミングで渡る。ヘディングで合わせると、そのままゴール。勝ち越しを決めるシュートとなり、新潟が2対1と1点のリードを獲得した。MF長谷川はこれが今季初ゴール。スピード感のある攻撃で1点をもぎ取った新潟が勝利を手繰り寄せた。

試合はそのまま流れ、アディショナルタイムへ。このまま新潟勝利かと思われた91分。C大阪は右サイドを中心に細かいパス回しで、守備の頭数を増やしている新潟DF陣を錯乱する。一瞬の隙を突いてペナルティエリアに上がっていったC大阪DF高橋仁胡の元へボールが渡ると、右足でシュート。ボールは身を呈してGKが守るも、そのボールを掴みきることができなかった。

そのこぼれ球にチャージしていたFWラファエルハットンが転びながらも文字通り流し込み、同点のゴールネットを揺らした。C大阪としては土壇場で試合を振り出しに戻る値千金の1点となり、新潟としては勝利が目の前でこぼれ落ちる悪夢のような1点となった。試合はこのまま終了。引き分けで終了し、新潟の今季初勝利はお預けとなった。


「DAZN 明治安田J1リーグハイライト 【PICK UP MATCH】新潟vs C大阪:第4節」(2025年3月2日)より
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