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【J1第4節】FW中村草太がまたも活躍ー横浜FCを接戦で下し、広島が無敗を4に伸ばす

2025シーズンJ1リーグも第4節に突入。この記事では、3月2日にエディオンピースウイング広島で行われた「広島vs横浜FC」の試合を振り返る。無敗で絶好のスタートダッシュを切った広島と五分の開幕スタートとなった横浜FC戦を振り返る。接戦が予感される1戦、制するのはどちらか。※トップ画像出典/PhotoAC

Icon kinggear icon KING GEAR編集部 | 2025/03/26

絶好調の広島はルーキーFW中村がJリーグ今季初スタメン

前節清水エスパルス戦で引き分けたものの、開幕2連勝スタートで未だ無敗と、今年も好調のサンフレッチェ広島。注目は大卒大型ルーキーで今季初スタメンに名を連ねたFW中村草太。開幕節でJ1初出場を果たすと、その試合でJ初ゴールとなる勝ち越しシュートを放つなど、新人らしからぬ勝負強さが際立つ。勢いに乗るチームに上がり調子のアタッカーを加え、開幕からの無配を伸ばせるか。

対する横浜FCは、ここまで3試合で失点わずか1と堅い守りが目立つ。一方で、得点も1と攻撃が課題に挙がる。その1点を第2節のファジアーノ岡山戦で決めたFW櫻川ソロモンを中心に、守りから攻撃のリズムを作って勝ち切ることができるかが注目だ。

アタッカーを中心とした一進一退の攻防

前半戦は、両チームの堅い守りが際立つ展開となった。

まず試合を動かしたのは横浜FC。サイドを起点にチャンスを作り出し、ゴール前のFW櫻川に集めるシーンが目立っていた。そして19分。横浜FC陣は左サイドを中心に攻撃のタイミングをうかがうと、MFユーリララの縦パスがするりと相手DF陣の間を抜ける。受け取ったMF駒井善成のスルーパスが、フリーとなったゴール前FW櫻川に渡ると、そのまま左足でシュート。ボールはゴールネットを揺らし、横浜FCの先制ゴールと思われたが、FW櫻川のオフサイドで得点は無効に。流れをもたらすことはできなかった。

対する広島はFWジャーメイン良にボールを集め、得点を狙う。27分には左サイドで受け取ったFW中村が横パスを入れると、進出してきたFW加藤陸次樹がスルーしてFWジャーメインの元へ。左足ダイレクトでシュートを放つも、ボールはゴールネットの上へと逸れていった。得点にはならなかったが、今季リーグ戦初スタメンFW中村の積極的なボールを奪いに行く姿勢がうかがえた。

広島は31分にもハーフウェイライン付近のロングパスからゴール前へのFWジャーメインに渡すチャンスシーンを作り出したが、得点ならず。さらに32分にもFW中村のスピード感十分なドリブルから得点機を作るも、ゴールネットを揺らすことができなかった。先制点をなかなか奪えない状況ではあったが、FW中村の存在感が果敢に発揮される前半戦となった。

ゴールデンルーキー・ FW中村の決勝弾が試合を決める

後半戦も広島の積極的な攻撃が続く。FWジャーメインにボールを集めていた前半戦とは打って替わり、さまざまな攻撃陣がシュートを放つ作戦へと変更。サイドから攻撃を作り出し、一瞬の隙を見つけてはシュートを果敢に繰り出した。

60分にMF菅大輝、65分にFW加藤陸次樹、68分にMF田中聡と、多彩なアタッカーがゴールを狙ったが、いずれも得点には至らず。それでも圧倒的な攻撃力でじわじわと横浜FC守備陣にダメージを与えていくと、その時は訪れた。

77分、左サイドでボールを受け取ったMFトルガイアルスランは、果敢にドリブルで前へと進出していく。スルーパスを放つと、それに反応したのはルーキーFW中村。ボールの勢いが強く、全速力で追う中村はなかなか追いつけない。ゴール前から走り出してきた相手GKフェリぺメギオラーロがたどり着くのが先で、スライディングでボールを弾きにかかった。しかし、そのクリアしたボールは諦めずに全速力で走ってきたFW中村の右すねに当たり、ボールは無人のゴールへ。そのままボールはネットを揺らし、値千金の先制ゴールが広島へと入った。

その後も食らい続けた横浜FCだが、ゴールは奪えず、そのまま試合終了。1対0で広島が制し、開幕から引き分けを1つ挟んでの3連勝を決めた。初スタメンのルーキーFW中村は開幕戦に次ぐ決勝弾を決め、早くもチームの攻撃の要としての存在感を発揮した。敗れた横浜FCはまたも接戦に持ち込んだものの、あと1点がわずかに遠かった。


「DAZN 明治安田J1リーグハイライト【PICK UP MATCH】広島vs横浜FC 第4節」(2025年3月2日)より
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