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【J1第5節】 鹿島のエースストライカーレオセアラが大暴れ、上位対決の行方は

2025年3月8日、三協フロンテア柏スタジアムにて「柏レイソルvs鹿島アントラーズ」の試合が行われた。柏は引き分けを1つ挟んで3連勝中とここまで無敗。対するは鹿島も絶好調で、開幕戦こそ湘南ベルマーレに敗れたものの、そこから3連勝中だ。勢いあふれる上位クラブ同士の対決の行方をお届けする。※トップ画像出典/PhotoAC

Icon kinggear icon KING GEAR編集部 | 2025/03/28

柏はDF田中隼人が2年ぶりのJ1スタメン出場

無敗で波に乗る柏だが、前節にアクシデントが発生。開幕から4戦連続スタメン出場し、献身的な守備を武器にチームを支えていたDF杉岡大暉が負傷交代となった。その影響で今節はベンチ外に。

代わりにスタメン入りしたのがDF田中隼人。昨年はJ2のV・ファーレン長崎に期限付き移籍をしていた影響で、2年ぶりのJ1スタメン出場となった。力をつけた姿をチームにみせることができるか。それ以外の先発陣には変更はなく、FWの垣田裕暉は2試合連続ゴール中と勢いに乗る。攻撃から主導権を握り、負傷したDF杉岡に吉報を届けたいところ。対する鹿島も3連勝中で勢いがある。3試合連続2得点以上と、圧巻の攻撃は今日も見物だ。注目はエースストライカーのFWレオセアラ。第2節東京ヴェルディ戦では先制点を含む2得点で連勝街道のきっかけを作った。チームの守備も堅く、ここまで4試合でわずか2失点。攻守がかみ合えば4連勝は遠くない。

連勝中の鹿島が圧倒的なスピード感で柏DF陣を圧倒

25分、一進一退の試合を動かしたのは連勝中の鹿島。自陣左のエリアからロングパスとスルーパスを駆使し、わずか8秒で相手ペナルティエリアへと進出する。DF松村優太のクロスは相手DFに一度クリアされるが、もう一度、左サイドでチャンスをうかがう。今度はDF安西幸輝が高い弾道のふんわりとしたクロスを上げると、ボールはゴール前ど真ん中の位置で待っていたFWレオセアラの頭上へ。ヘディングで押し込むと、ボールは飛び込むGKをすんなりと交わして先制のゴールネットを揺らした。

自陣から8秒でチャンスメイクしたスピード感、一度、相手にブロックされてからの攻撃の切り返しの素早さ、DF安西のクロスの正確性などが目立った。とくにFWレオセアラは、クロスに合わせるときに後退しながらシュートを放ってみせた。非常に難しい体勢の中で、正確なコースに決め切るFWレオセアラの粘り強さも際立ったシーンだった。その後も両チームはチャンスを作り上げるが、得点には至らず。鹿島1点リードで後半戦に移った。

鹿島のエースストライカー・FWレオセアラが大爆発

後半も鹿島の勢いが止まらない。49分、左サイド付近でDF松村優太が相手ボールを奪取すると、ドリブルでペナルティエリアへ勢い良く侵入。GKと相手DF陣を引き寄せると、その間にFWレオセアラがゴール前へ進出。DF松村が低弾道の鋭いクロスを上げるとFWレオセアラは流れ込むようにして右足でダイレクトシュートし、ゴールイン。貴重な追加点をたたき出し、鹿島がリードを2点に広げた。

このゴールに奮起したのが柏。56分、DF原田亘の斜めに切り込むパスがゴール前のFW垣田裕暉に渡ると、巧みな脚さばきとノールックパスでボールは右サイドにいたMF久保藤次郎の元へ。ダイレクトに右足を振りぬくと、シュートは相手DFの足元に当たり、方向が一変してGKの頭上を越えてゴール。反撃の狼煙を上げる貴重な1点が決まり、ホーム柏サポーターがこの日一番の歓声を上げた。

これで流れは柏に。と思われた61分、鹿島はセンターサークルで相手ボールを奪うと、ショートカウンターに入る。MF小池龍太がドリブルで切り込んでいくと、右サイドでフリーになっているFWレオセアラへパス。ペナルティエリアへ入ったところで受け取ると、ゴール前にはFW鈴木優磨がフリーの状態で待機。それを横目で見つつ、レオセアラは右足で自身がシュート。相手DFを交わしたゴロ性のボールは、掴みに行った柏GK小島亨介の手元を抜き去り、この日3本目となるゴールとなった。

J1としては今季初、FWレオセアラは自身J1で3度目となるハットリックを決めた。鹿島が昨年6月以来となる4連勝を決め、勝ち点を12に伸ばした一方で、柏は今シーズン初黒星を喫した。


「DAZN明治安田J1リーグハイライト柏vs鹿島 第5節」(2025年3月8日より)
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