イチローも惚れ込んだ逸品! 山本昌が語る『ビモロ・スパイクの秘密』Vol.2「これ、動く歩道みたいなシューズですね」
我らがキングギアの「キング」こと池田君に思わぬ打診が舞い込んできたのは、昨年の師走だったという。 ビモロ? なんじゃそりゃと思ってしまった発起人Kだったが、先方が語り部として立ててきた人選を聞いて飛びついた。ビモロなる聞き慣れないシューズについての話をしてくれるという人が、50歳まで現役を続けた球界のレジェンド、元中日ドラゴンズの山本昌さんだったからである。
金子 達仁
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2017/02/24
vol.1はこちらから
『これ、動く歩道みたいなシューズですね』
――シューズは、スポーツメーカーがもっとも力を入れているジャンル、といってもいいかもしれません。履くことによって巨額の契約金を手にしているスターも少なくない。
なので一般ユーザーの側からすると、スターが履いているシューズは本当にいいのか、単にお金のためだけじゃないのか、という疑問も湧いてきてしまうのです。どれだけそのシューズの良さをスターが強調しても、鵜呑みにできないというか(笑)
山本:いや、ビモロは本当にすごいですよ。去年からイチロー選手も履くようになったんですけど、あの年齢にして塁間のスピードが速くなっちゃいましたからね。
――話題になりましたよね。イチローが履いてるシューズはなんだって。ビモロの開発者の一人でもある山本さんは、イチロー選手が履くようになった経緯はご存じですか?
というか、失礼ながら国際的スポーツメーカーに資金力勝負で太刀打ちできるはずのない鳥取のスポーツジムが、どうやって世界的なスーパースターに独自開発のスパイクを履かせることができたんでしょう。
山本:履かせた、というんじゃないですね。順番からすると、イチロー選手がビモロの存在を知り、高校生が履くような黒いモデルのスパイクを買ってみて、気に入ったので小山先生に自分にも作ってもらえませんか、と頼みにいったってところですか。
――つまり、イチロー選手が履きたがったと。
山本:まあ、履いてみたらそうなっちゃうでしょうね。中日の吉見投手は、ご存じですか?
――阪神ファンとしては、あまり顔を見たくない投手の一人です(笑)
山本:その吉見投手にね、一度ビモロを貸してみたら、面白いこと言うんですよ。ビモロのシューズを履いてみて『なんだこれ、動く歩道みたいですね!』って。ほら、よく空港とかにある、あれ。
――動く歩道ですか。最近、履いただけで自動車の加速感が味わえる、みたいなCMをうっていたスポーツメーカーがありましたけど‥‥。
山本:履いた人にしかわからないんですけどね。とにかく疲れないし、足が勝手に進んでいくような感覚がある。
――あの、信じていいんでしょうか。メッシがアディダスのスパイクを素晴らしい、ボルトがプーマのスパイクはサイコーだって言うのと一緒だったりしないんでしょうか。正直、ワールドウィングにそんな大金があるとは考えにくいんですけど(笑)
山本:カネコさん、足のサイズ、何センチ?
――は、わたしですか? 25.5ぐらいですが。
山本:じゃ、ダメか。この中に足のサイズが28センチの人、いませんかね。 (ここで、山本さんのマネージャーさんのサイズが27.5だということが判明。さっそく、山本さんが持参したビモロのウォーキングシューズを試し履きすることに。)
山本:少し強めに紐(ひも)を締めて、はい、みなさんに何が違うか説明してあげて。
――どうですか、マネージャーさん?
マネ:なんか…底がすごいというか…特徴あるというか…跳ね返ってくる感じが不思議です。
山本:なんかよくわからないなあ。じゃ、自分の靴に履き替えてみて。
マネ:あれ、なんだ、これ? すごい重たい。あ、こうやってみると、ビモロって全然違う!
山本:でしょ? 自分の履いてた靴が、もう履けなくなるでしょう?
マネ:はい。ビモロを履いたときは地面から跳ね返る力をもらってた感じがしたんですけど、自分の靴に履き替えた途端、地面に引っ張られてるような気が(笑)
山本:いい説明です(笑)。ただ、これ、あくまでもウォーキングシューズなので、ランニングシューズになるともっとすごいよ。
マネ:へえ~。
――ほお~。
山本:だからイチロー選手が履くんでしょうね。
――てか、マネージャーさん、ホントにすごかったですか? 山本さんに言わされてません?(笑)
マネ:いや、本当にすごいです。いまさらですけど、現役時代にこのシューズと出会ってたら、僕の人生ちょっと変わってたかな、なんて思っちゃいました。
(Vol.3へ続く)http://king-gear.com/articles/270
取材協力/株式会社デラモンテ、株式会社MPandC
写真/ 瀬川泰祐
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山本:いや、ビモロは本当にすごいですよ。去年からイチロー選手も履くようになったんですけど、あの年齢にして塁間のスピードが速くなっちゃいましたからね。
――話題になりましたよね。イチローが履いてるシューズはなんだって。ビモロの開発者の一人でもある山本さんは、イチロー選手が履くようになった経緯はご存じですか?
というか、失礼ながら国際的スポーツメーカーに資金力勝負で太刀打ちできるはずのない鳥取のスポーツジムが、どうやって世界的なスーパースターに独自開発のスパイクを履かせることができたんでしょう。
山本:履かせた、というんじゃないですね。順番からすると、イチロー選手がビモロの存在を知り、高校生が履くような黒いモデルのスパイクを買ってみて、気に入ったので小山先生に自分にも作ってもらえませんか、と頼みにいったってところですか。
――つまり、イチロー選手が履きたがったと。
山本:まあ、履いてみたらそうなっちゃうでしょうね。中日の吉見投手は、ご存じですか?
――阪神ファンとしては、あまり顔を見たくない投手の一人です(笑)
山本:その吉見投手にね、一度ビモロを貸してみたら、面白いこと言うんですよ。ビモロのシューズを履いてみて『なんだこれ、動く歩道みたいですね!』って。ほら、よく空港とかにある、あれ。
――動く歩道ですか。最近、履いただけで自動車の加速感が味わえる、みたいなCMをうっていたスポーツメーカーがありましたけど‥‥。
山本:履いた人にしかわからないんですけどね。とにかく疲れないし、足が勝手に進んでいくような感覚がある。
――あの、信じていいんでしょうか。メッシがアディダスのスパイクを素晴らしい、ボルトがプーマのスパイクはサイコーだって言うのと一緒だったりしないんでしょうか。正直、ワールドウィングにそんな大金があるとは考えにくいんですけど(笑)
山本:カネコさん、足のサイズ、何センチ?
――は、わたしですか? 25.5ぐらいですが。
山本:じゃ、ダメか。この中に足のサイズが28センチの人、いませんかね。 (ここで、山本さんのマネージャーさんのサイズが27.5だということが判明。さっそく、山本さんが持参したビモロのウォーキングシューズを試し履きすることに。)
山本:少し強めに紐(ひも)を締めて、はい、みなさんに何が違うか説明してあげて。
――どうですか、マネージャーさん?
マネ:なんか…底がすごいというか…特徴あるというか…跳ね返ってくる感じが不思議です。
山本:なんかよくわからないなあ。じゃ、自分の靴に履き替えてみて。
マネ:あれ、なんだ、これ? すごい重たい。あ、こうやってみると、ビモロって全然違う!
山本:でしょ? 自分の履いてた靴が、もう履けなくなるでしょう?
マネ:はい。ビモロを履いたときは地面から跳ね返る力をもらってた感じがしたんですけど、自分の靴に履き替えた途端、地面に引っ張られてるような気が(笑)
山本:いい説明です(笑)。ただ、これ、あくまでもウォーキングシューズなので、ランニングシューズになるともっとすごいよ。
マネ:へえ~。
――ほお~。
山本:だからイチロー選手が履くんでしょうね。
――てか、マネージャーさん、ホントにすごかったですか? 山本さんに言わされてません?(笑)
マネ:いや、本当にすごいです。いまさらですけど、現役時代にこのシューズと出会ってたら、僕の人生ちょっと変わってたかな、なんて思っちゃいました。
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