「無欲無心で跳ぶ」元フィギュアスケート選手・中野友加里が”限界”を超えた先に見えたものとは
トリプルアクセルを武器に戦った伊藤みどり。世界女王となった荒川静香、安藤美姫、浅田真央。日本のフィギュアスケート界は、個性あふれる選手たちがしのぎを削ってきた。その中で、独自の道を切り拓いたのが中野友加里だった。「気づいたときには、もうスケートがあった」と語る彼女にとって、リンクは“特別な場所”ではなかった。幼少期から自然と身についていたものが、やがて競技としての意識へと変わり、世界と戦う覚悟を持つようになる。だが、その道のりは決して平坦ではなかった。努力で限界を超え続ける日々、環境を変える決断、そして大きな壁にぶつかりながら掴んだ成功の感覚。なぜ、彼女は挑み続けたのか。なぜ、最後まで戦い抜くことができたのか。「無欲無心で跳ぶ」――そう言い聞かせながら、氷の上に立ち続けたスケーターの軌跡を、今、振り返る。 ※トップ画像撮影/松川李香(ヒゲ企画)
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