「リングを降りて、カエルを追う」――金メダリスト“入江聖奈”が見つけた新たな探求
最初に手にしたのは、グローブではなくゲームのコントローラーだった。幼い頃はアウトドアもインドアも全力で楽しむ“ハイブリッド”な子どもだった入江聖奈。そんな彼女がボクシングと出会い、気づけばリングの上に立ち、やがて東京オリンピックの金メダリストとなった。しかし、彼女はオリンピックを最後にリングを降りる決断をする。そして今、彼女が没頭しているのは カエルの研究。深夜の公園や寺の水場を巡り、都会で生きるカエルの謎を追いかける日々を送っている。ボクシングとカエル研究、一見まったく異なる世界のように思えるが、入江は「根っこは同じ」と語る。勝利を追い求めた日々から、探究心を武器に新たな世界へ――。ボクシングと研究の共通点、競技人生の葛藤、そして“なりたい自分”を探し続ける今の思いを聞いた。※トップ画像撮影/松川李香(ヒゲ企画)
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