
【Bリーグ第23節】アルバルクが宇都宮を破り5連勝!同地区対決も好カード連発の水曜ナイトゲーム
「りそなグループ B.LEAGUE 2024-25 SEASON」B1第23節が、3月5日に開催された。平日1試合のみの今節は、各地で大熱戦が繰り広げられた。今節で40試合を消化し、レギュラーシーズンも残り20試合となる。チャンピオンシップ出場条件である各地区2位以内、ワイルドカード上位2チームを狙い、どのチームも負けられない戦いが続いている。※トップ画像出典/photoAC

各地区首位は最後まで勝敗がわからない白熱した試合展開に
現在全体勝率1位、中地区首位の三遠ネオフェニックスは、同地区7位の横浜ビー・コルセアーズと対戦。前半は両者一歩も譲らず点の取り合いとなり、第2クォーターはブザービーターのスリーポイントで横浜BCが同点に追いつき前半を折り返す。第3クォーターは三遠が一気に突き放しにかかるが、横浜BCも粘りを見せ残り44秒で逆転。しかし残り22秒で三遠が再び逆転すると、最後は横浜BCのミスを誘う。激しい攻防戦は95‐92で三遠が勝利し、通算20連勝を達成した。
東地区首位、宇都宮ブレックスは、中地区2位のアルバルク東京と対戦。ディフェンスに定評のある2チームの戦いは、26‐26というロースコアで前半を折り返す。後半は宇都宮が一時10点のリードを奪い、第4クォーターでオフィシャルタイムアウトへ。追いかけるA東京はここから連続得点を重ね逆転。残り44秒に宇都宮が再度逆転したが、ラスト22秒、A東京がスリーポイントを決めまたも逆転。63‐61でA東京に軍配が上がった。宇都宮は連勝が7でストップ、A東京は5連勝となった。
西地区首位、琉球ゴールデンキングスと同地区5位の広島ドラゴンフライズも大接戦の好ゲームとなった。終盤まで一進一退の攻防が続き、残り1分には広島が1点リード、その後、琉球がフリースローを2本沈め、ラスト6秒、広島のシュートはリングに嫌われた。広島は最後まで琉球を苦しめたが、わずかに及ばず86‐87で敗戦。琉球は28勝目で首位をキープした。
チャンピオンシップに向けて、同地区対決は負けられない戦いが続く
今節は同地区対決も多く、東地区3位の千葉ジェッツふなばしは茨城ロボッツと対戦。75‐68で千葉Jがチャンピオンシップ出場に向けて負けられない一戦に勝利した。ワイルドカード争いに望みをつなげる秋田ノーザンハピネッツは、仙台89ERSに91‐60で快勝。5位と6位を争うレバンガ北海道と越谷アルファーズの一戦は、84‐79で北海道が勝利、5位をキープした。
中地区は、開幕節以来の対戦となった名古屋ダイヤモンドドルフィンズ対ファイティングイーグルス名古屋の一戦。終始リードしていたFE名古屋が、名古屋Dの猛追を振り切り85‐73で“名古屋ダービー”を制した。川崎ブレイブサンダースとシーホース三河はハイスコアの戦いとなり、104‐91で三河が勝利。現在2位のA東京とは1ゲーム差のまま。
そして混戦の西地区、6位の長崎ヴェルカと7位の佐賀バルーナーズの“九州ダービー”は、92‐86で長崎が前節に続き2連勝。首位琉球と2ゲーム差で2位に付けている島根スサノオマジックは4位の京都と対戦。島根が序盤から速い展開で勢いに乗り、京都に流れを渡さずに97‐74で勝利した。また、大阪エヴェッサと滋賀レイクスの一戦は大阪が圧倒的な攻撃力を見せ107‐81で快勝し、滋賀は連勝とはならなかった。東地区2位の群馬クレインサンダーズは中地区5位サンロッカーズ渋谷と対戦し、51‐82で敗戦。3位千葉Jとのゲーム差は3に詰まった。
“名古屋ダービー”勝利の立役者、FE名古屋エース佐土原キャリアハイ更新
今節はシーズンハイ・キャリアハイの記録を塗り替えた選手が多かったのも特徴的だ。
最多勝率を誇る三遠を最後まで苦しめた横浜BCは、今季新加入したマイク・コッツァーがインサイドで奮闘。この試合、シーズンハイとなる25得点を獲得。また14リバウンド5アシストと攻守に渡りチームに貢献した。ワイルドカード争いでどちらも負けられない戦いとなった“名古屋ダービー”では、FE名古屋の佐土原遼が28得点でキャリアハイを更新。スリーポイントは7本中6本を決め、果敢にドライブを仕掛けるなどチームを鼓舞し続けた。
島根の安藤誓哉はシーズンハイとなる30得点の大活躍。第1クォーターだけで13得点を挙げ、チームに勢いを与えた。この試合スリーポイントは2本のみで、1オン1からの多彩な攻撃で相手を翻弄した。また、島根はインジュアリーリスト入りしたコティ・クラークに代わり、アルバルク東京でもプレーした元フィンランド代表のインサイドプレーヤー、アレックス・マーフィーを獲得。206センチ104キロという恵まれた体格と、これまでの経験を活かし、負傷離脱したコティ・クラークの穴を埋める活躍に期待がかかる。
B.LEAGUE 第23節
試合期間:3月5日(水)
※記事内の情報は配信時点の情報です。