
【J3第4節】遂にJ初勝利を飾った高知、小林が2戦連発で今節2得点
J3リーグは2025シーズン第4節を終了。鹿児島と福島が大量得点を記録するなど、今節もあちこちで熱戦が繰り広げられた。今回はそんな第4節の試合結果と、「ツエーゲン金沢 vs 高知ユナイテッドSC」「鹿児島ユナイテッドFC vs ザスパ群馬」の2試合を振り返る。※トップ画像出典/PhotoAC

第4節(3/8・3/9開催分)試合結果
3月8・9日に行われた試合は下記10試合。首位のFC大阪は3連勝で勝点10をマーク。2位から6位はいずれも勝点7と、FC大阪が頭1つ抜けている。松本、鳥取、琉球の3チームは未勝利でリーグ下位から抜け出せない。特に気になるのは松本の現在地。昨季ともにプレーオフに出場したFC大阪と福島は上位グループで好調なのに対し、松本は試合数が少ないといえども18位に低迷。今後の復調が気になるところだ。
3/8開催
・福島 4-3 岐阜
・長野 1-2 栃木C
・FC大阪 1-0 鳥取
・奈良2-1 琉球
・北九州 2-0 讃岐
・鹿児島 5-2 群馬
3/9開催
・八戸 1-2 相模原
・金沢 1-2 高知
・沼津 0-0 栃木SC
・宮崎 0-0 松本
待望のJ初勝利! 高知・小林が2得点で絶好調
今季Jリーグ初参入の高知。シーズン開幕戦ではゴールを決められず敗戦するも、前々節はスコアレスドローでJ初の勝点を獲得。さらに、前節は試合に負けはしたもののJ初得点を決め、次に手に入れたいのはやはりJ初勝利。そんな高知は今節アウェイの地で金沢と対戦。直近のリーグ戦からスタメンを4人変更して挑んだ。
金沢ボールでキックオフ。立ち上がりから競り合いが続くが、前半16分に高知が試合を動かす。福宮弘乃介選手が縦パスを差し込むと、新谷聖基選手がアウトサイドから中央へフリック。小林心選手がペナルティエリア手前でそれを受け、右足を振り抜いて先制ゴールを決めた。小林は前節も得点しているため、これで2戦連発となる。さらに小林は26分にヘディングでシュートを試みるが枠を捉えられない。そこからは金沢ペースで進み、高知は次々と放たれるシュートからゴールを守る展開が続いた。
追い付きたい金沢が後半も主導権を握るが、高知に追加点が生まれる。後半9分、右サイドから須藤直輝選手が上げたクロスに、ニアに走り込んだ小林が頭であわせてゴール左に打ち込んだ。この日小林は2得点を記録し、好調ぶりを見せつけた。
ホーム開幕戦で負けるわけにはいかない金沢は32分に1点返す。その後も金沢は反撃の手を緩めず攻め続けるが、高知が1点リードのままフィニッシュ。高知はとうとう待望のJリーグ初白星を挙げたのだ。試合後に歴史的な勝利について問われた小林は、声援を送り続けるファン・サポーターに感謝の気持ちを口にした。
「4節終わりましたけど、ここまで勝てる試合もなかなか勝てずに来ました。その中で2点取って勝てました。今まで応援してきてくれたファン・サポーターの皆さんに感謝したいですし、これからもたくさんの応援をお願いしたいと思います」(参考:Jリーグ公式サイト)
降格組対決で鹿児島が逆転勝利でゴール量産
今季J2からJ3に戦いの舞台を移した鹿児島。シーズン初戦を引き分け、第2節はホームで今季初黒星を喫した。しかし、前節は敵地で2得点クリーンシートを記録。昨季アウェイでの勝利がない鹿児島にとって、この勝利はチームに自信を与えたに違いない。そんな鹿児島が、今節はともに降格した群馬をホームで迎え撃った。
序盤から相手の流れで進み、前半13分には先制点も奪われてしまう。しかし、その後は鹿児島が流れを手繰り寄せ、先制からわずか5分で試合を振り出しに戻した。右サイドのポケットからンドカ チャールス選手が入れたクロスを相手GKが脚でかろうじて阻むが、そのこぼれ球をゴールエリア内にいたアンジェロッティ選手が左足で流し込んだ。鹿児島はさらに40分にも得点する。ヘナン選手が右サイドから放ったボールを、またしてもアンジェロッティが左足で逆転ゴールを決めたのだ。
2-1で鹿児島リードのまま折り返すと、後半5分に早速鹿児島に追加点が生まれる。CKを相手に頭で阻まれるが、ンドカが左足でゴール左下にシュート。1度はオフサイドフラッグが上がるも、判定が覆ってゴールが認められた。前節もアンジェロッティとンドカが得点していたことから、2試合連続で2トップ揃ってゴールを決めたことになる。
後半11分に点差を縮められるが、39分に田中稔也選手がペナルティエリア内からヘディングで、そして43分には吉尾虹樹選手が左足で畳みかける。試合は5-2で終了し、鹿児島は2連勝で今季ホーム初勝利を飾り降格組対決を制した。
首位を射程圏内に捉える鹿児島は、次節は調子上向きな高知のホームに乗り込む。
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