
【J1第4節】開幕から続く無敗なるか?好調の柏攻撃陣が火を噴く浦和vs柏戦の行方
3月2日に「浦和vs柏」の試合が埼玉スタジアム2002で行われた。ここまで勝ち星0で1つ目の白星が欲しい浦和と、絶好の開幕スタートを切った柏の戦いをお届けする。柏は勢いそのままに、無敗を伸ばせるのか?※トップ画像出典/PhotoAC

今季初白星を目指す浦和の中心はFWチアゴサンタナ
黒星こそ1つだが、今季初白星が遠い浦和レッズ。MF原口元気、MF前田直輝と経験値豊富な2人を今季初スタメンに加え、こちらも今季初となるホームゲームで白星をねらう。注目は第2節京都サンガ戦、第3節湘南ベルマーレ戦と2試合連続弾を放っているFWチアゴサンタナ。今季浦和の全2得点を挙げているエースストライカーにボールを集めることができるか。
対する柏レイソルは、引き分けを1つ挟んで2連勝中。注目は前節のセレッソ大阪戦でゴールを決めた2人。同点ゴールを決めたFWで攻撃の要である垣田裕暉と、今季初スタメンを勝ち取った前節決勝ゴールのFW木下康介だ。3試合連続ゴールを決めている攻撃陣が、この試合も積極的な攻撃をみせられるか注目したい。
前半戦から主導権を握る絶好調の柏攻撃陣
好調の柏攻撃陣が前半戦から火を噴いた。13分、右サイドでボールを受け取ったMF小泉佳穂は逆サイドで完全フリーのDF小屋松和哉へロングパスを渡す。DF小屋松は相手DFを交わしてペナルティエリアに切り込むと、勢いそのままに右足を振り抜く。強烈なスピードで放たれたシュートは、相手GK西川周作の伸ばし切った左手をわずかにかすめ、そのままゴールイン。今季J初ゴールはチーム4試合連続得点を決める先制の一発となった。
このシーン、攻撃的なサイドチェンジの作戦に浦和DF陣は頭数をそろえることができず、シュートがしやすい環境を与えてしまった。GK西川周作のジャンプのタイミングもわずかにずれてしまい、ゴールを止められなかった。好調柏攻撃陣の好調っぷりが示された先制ゴールだった。
チャンスを逃す浦和を尻目に柏の追加点
流れを取り返したい浦和も、チャンスを幾度となく作り上げる。20分にはフリーキックを奪い、キッカーのMFマテウスサヴィオはライナー性のクロスをゴール前へと上げた。進出してきたFWチアゴサンタナの進路にタイミング良く入ると、そのままヘディングでシュート。ボールはわずかにゴールネットの左へ逸れたが、MFマテウスサヴィオのキックの精度が光った。さらに27分にもゴール前にボールを集めるが、あと1歩のところで攻撃の頭数をそろえられずにチャンスを逃した。
なかなか攻撃がかみ合わない浦和とは対照的に、柏はさらに有効な攻撃を仕掛ける。30分、ボールを奪うと右サイドから攻撃を展開。完全にフリーで受け取ったMF小泉はゴール前に頭数をそろえると、ふんわりとした軌道のクロスを上げる。そkに向かっていったのがFW垣田。相手DFとの競り合いを制し、なだれ込むようにヘッドでボールに合わせると、相手GK西川周作は一歩も足を動かせず。追加点となるゴールを決め、試合の主導権を完全に握った。
今季初白星へ負けられない浦和が果敢に攻撃を仕掛けるも…
柏の2点リードで始まった後半戦。このままで終われない浦和は果敢に攻撃を仕掛ける。開始早々の46分にコーナーキックを奪うと、ペナルティエリア外に渡ってきたボールにMF金子拓郎が左足で直接シュート。相手GKの正面に飛び、弾かれたが積極的な姿勢をみせた。
55分にもコーナーキックを奪うと、またもボールはペナルティエリア外へ。FWチアゴサンタナが相手DFの隙を突くようにシュートを放ったが、これもGK正面へ。なかなか得点には結びつかない。
すると68分にチャンスが訪れる。相手DFのミスからボールを奪った浦和は、ペナルティエリア内のFWチアゴサンタナへ素早く渡すと、相手DFが揃う前にシュート。ボールは相手GKの手が届かないゾーンへと転がっていったが、惜しくもゴールポストに跳ね返された。最大の決定機を逃した浦和攻撃陣は天を仰ぎ、悔しがった。
その後も攻撃を仕掛ける浦和だったが、結局最後まで得点には結びつくことができずにそのまま試合終了。浦和は連敗となり、初白星はまたもお預けに。一方絶好調の柏は引き分けを1つ挟んで3連勝。4試合無敗で最高のシーズンの始まりとなっている。
「DAZN 明治安田J1リーグハイライト【PICK UP MATCH】浦和vs柏 第4節」(2025年3月2日)より
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