
【J1第5節】東京Vの染野唯月とエース木村勇大のFWスタメン起用がズバリ!譲らぬ新潟との勝敗の行方は?
2025年3月8日、明治安田J1リーグ第5節、アルビレックス新潟vs東京ヴェルディが、新潟のホームであるデンカビッグスワンスタジアムで行われた。今季最初の勝ち点3がほしいアルビレックス新潟と、1勝3敗と苦しい東京ヴェルディの対戦をプレイバックした。※トップ画像出典/PhotoAC

ホーム連戦となる今回こそ待望の1勝を手にしたい新潟
新潟は前節、後半アディショナルタイムに追いつかれ、今季初勝利がまたもお預け。それでも、今季復帰のFW矢村健が2戦連発を記録するなど、樹森大介新監督のもとポジティブな材料も多く、ホームで連戦となる今回こそ待望の1勝を手にしたいところ。
対する東京Vも、1勝3敗と黒星が先行する苦しい序盤となっている。今季出場機会を減らしているFW染野唯月、FW木村勇大をスターティングメンバーに据え、2人の奮起に期待することをうかがわせた布陣だ。
譲らない前半の攻防戦で均衡を破ったのは東京Vエース木村
試合開始から両チームともに積極的な姿勢で、互いに攻め合う展開となった。新潟はホームということもあり、サポーターの大声援を受けて勢いよく攻め込んだ。東京Vも負けじと、組織的な守備で新潟の攻撃を食い止め、カウンターを狙う。
均衡が破れたのは前半10分。東京Vは、ペナルティエリア右手前からFW染野が相手ディフェンスラインのスキをついたスルーパスを送る。そこに抜け出したFW木村がペナルティエリア右から右足でゴール。東京Vのエースが、開幕戦以来のスタメンで待望の今季初ゴールを挙げ先制した。
FW木村とFW染野のスタメン起用がズバリはまった。「最後の縦パスが良かった。ディフェンスラインと中盤の間にスッと放って、新潟のディフェンスラインにズレを生じさせた」とコメントした解説者は、「木村選手のシュートは、もう思いがこもっていた」と、ここまでエースとして結果を出せなかった木村の思いを代弁した。
FW木村は、2001年大阪生まれ。2023年、京都サンガでプロデビューすると2024年に東京ヴェルディへ移籍。J1リーグで36試合10得点を記録する活躍を見せた。185cmの長身を生かしたプレーで、2025年シーズンからはエースナンバー「10」を背負っている。
先制を許した新潟は、すぐさま反撃を開始。同30分には左サイドを起点に攻める。ゴール左からMF長谷川元希の折り返しに反応したFW矢村が飛び込むも、相手DFとGKにクリアされる。その後も、左サイドからDF堀米悠斗がクロスを入れると、これに反応したFW矢村がペナルティエリア中央からヘディングで枠内にシュートを放つ。しかし、浦和GKマテウスにセーブされた。
長谷川元希の2戦連発で同点に追いついた新潟
それでも攻撃の手を緩めない新潟は、前半終了間際、MF長谷川元希がペナルティエリア内で相手DFのこぼれ球にダイレクトで反応しシュート。同点に追いついた。2戦連発のゴールは、ワンテンポ前のプレーで相手GKが前に飛び出していたことをよく見ていた長谷川が、ややループ気味のボレーで決めた技あり弾だ。解説者も「前向きでゴールに走っていた長谷川選手が、ゴールキーパーの位置取りによく気づいていた」と振り返った。前半は1-1で折り返した。
新潟の舞行龍ジェームズが逆転弾
新潟は、後半に入っても攻撃の手を緩めない。前線からの積極的なプレスで東京Vのボールを奪い、何度もゴール前に迫る。東京Vは自陣に釘付けにされる時間帯が長くなり、苦しい展開となった。
57分過ぎ、新潟は右サイドからMF太田修介がドリブルで前進。そのまま持ち込んでクロスを供給するなど決定機を作った。直後、右CKからのこぼれ球に反応したDF舞行龍ジェームズがペナルティエリア右から右足でゴールネットを揺らし2-1と逆転した。
「しっかり面を作って決めた」東京Vの綱島悠斗がヘッド弾
東京Vも譲らない。75分には右ペナルティエリア外からのFKはファーサイドに抜ける。そこに1人走り込んでいたMF齋藤功佑の折り返しクロスに反応したDF綱島悠斗が、ペナルティエリア中央からヘディングでゴール左下に決め2-2の同点に持ち込んだ。「齋藤選手がファーサイドでよく反応していましたし、ペナルティエリア内に(東京Vの選手が)これだけいると可能性ありますから。最後の綱島選手のヘディングもボールがそこまで速くなかったので、しっかり面を作って決めた」とコメント。
結局、試合は2-2の引き分け。両チームとも良さを出すも、新潟は0勝2敗3分で初勝利はまたまたお預けとなった。
「DAZN 明治安田生命J1リーグハイライト 新潟 vs 東京V : 第5節」(2025年3月8日)より
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