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【J1第6節】東京Vが逆転弾でホーム初白星!名古屋は先制するも今季初勝利ならず「東京V vs 名古屋」

明治安田J1リーグは、3月15・16日に第6節を開催した。東京ヴェルディはホーム味の素スタジアムで名古屋グランパスと対戦。リーグ下位に位置する両チームにとって、今節は苦境から抜け出すためにも負けられない戦いだった。結果は2-1で東京Vに軍配が上がり、順位を2つ上げている。今回はそんな「東京V vs 名古屋」の1戦を振り返っていきたい。※トップ画像出典/PhotoAC

Icon kinggear icon KING GEAR編集部 | 2025/03/30

今季1勝の東京Vと未勝利の名古屋が激突

昨シーズン、16年ぶりにJ1の舞台に戻ってきた東京V。長いブランクを感じさせない奮闘ぶりを披露し、上位に届かないながらも6位でフィニッシュした。しかし、今シーズンは序盤5試合でわずか1勝に留まり苦しい状況に陥っている。明るい話題は、開幕戦以来スタメン落ちしていたエースの木村勇大が、前節に先発復帰を遂げて今季初ゴールを決めたことだろう。攻撃の起点にもなる頼もしい背番号10番だ。

一方の名古屋は、リーグ最多12失点で最下位に沈んでいる。戦績は5試合終わって2分3敗。開幕5試合未勝利はなんと28年ぶりだ。昨季はルヴァンカップで優勝を果たすも、その勢いはすっかり鳴りを潜めている。しかし、今季名古屋に帰ってきた点取り屋マテウス カストロが、前節C大阪戦で今季初ゴールを決めたのはポジティブ。一気に上位にジャンプアップするためには、このブラジル人アタッカーの活躍が不可欠と言えよう。

クイックに繋いだショートカウンターで名古屋が先制!

序盤から名古屋がボールを握ってチャンスを作り、開始6分で4本ものシュートを放った。そして21分には先制点を獲得する。相手のパスを河面旺成が高い位置でカットしてショートカウンター発動。河面から受けたボールを三國ケネディエブスが右前に送ると、浅野雄也がふわっと浮かせてボックス内に供給。すると、そこに駆け込んだ稲垣祥が頭で落とし、最後は森島司が相手GKマテウスを交わしてネットを揺らした。ちなみにこのゴールは森島にとって今季初となる。

このショートカウンターが成功した要因の1つは、名古屋のクイックなパス連携にある。森島までボールが繋がった時点でまだ相手守備陣が戻り切れておらず、相手を背負うかたちでシュートを打てたことが大きい。

東京Vがホーム初ゴールで追いつく

名古屋が1点リードで後半開始。東京Vはハーフタイムに山見大登を投入。さらにシャドーと左右ウイングバックを変更して臨んだ。

東京Vはペースを掴みながらチャンスを伺う。そして迎えた63分、遂に同点に追いついた。相手のシュートを谷口栄斗が大きくクリアすると、それを木村が右足で落とす。ボールが相手に渡りそうになるが、染野唯月がすかさず奪ってカウンター。ドリブルで駆け上がりながら左前にパスを送ると、並走していた山見がペナルティエリア内に持ち込み左足一閃。相手GK武田洋平の右脇をすり抜けゴール左下に流し込んだ。シュート直前に相手DF佐藤瑶大のタックルがかすかに触れたため、ボールの軌道が変わってGK武田の読みとわずかにズレたこともプラスに働いた。

前半に先制点を決めた森島と同じく、山見にとってもこれが今季初ゴールとなる。また、チームにとっては記念すべきホーム初ゴールとなり、ファン・サポーターも一斉に立ち上がって喜びを分かち合った。

逆転勝利でホーム初白星を飾る

再びリードを狙う名古屋が選手を入れ替えながら攻撃を仕掛けるが、試合を振り出しに戻した東京Vもさらに勢いづく。互いにチャンスを作りながら一進一退の攻防が続くも、またもや東京Vがスコアを動かした。73分、CKでキッカーを務めた山見がペナルティエリア中央にクロスを入れ、綱島悠斗が188cmの長身をいかしてヘディング。高く上がったボールは山なりに弧を描きながら敵味方の頭上を越えて枠内に吸い込まれた。

逆転された名古屋は流れを手繰り寄せるべく、80分に交代カードを2枚使う。するとその4分後にビッグチャンスが生まれるが、相手GKにセーブされてしまった。終盤に選手交代しながら最後の最後まで攻め合う両軍。アディショナルタイム5分が経過し試合終了。東京Vは2-1で逆転勝利するとともに、待望のホーム初白星を飾った。

今季未勝利を6試合にのばしてしまった名古屋だが、前半は先制に成功してゲームをコントロールできていた。勝点3に手が届くかー引き続き注目だ。


「DAZN 東京V vs 名古屋 : 第6節 明治安田J1リーグ | ハイライト視聴」より

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