
【J1第6節】リーグ戦初出場&新加入のエリキが得点を荒稼ぎ!神戸がついに今節初白星を飾る
2025年3月16日、レモンガススタジアム平塚にて明治安田J1リーグ第6節の湘南 vs 神戸が開幕。今季無敗の湘南と、今季勝ちのない昨季の王者・神戸の一戦は、2-1で、神戸が今季リーグ戦初勝利を飾った。※トップ画像出展/photoAC

今季無敗の湘南とリーグ戦で勝利がない昨季王者神戸の対決
今季の湘南は波に乗って上り調子。FW鈴木章斗とFW福田翔生の2枚看板をはじめ、多くの若手が躍動しており、クラブ初となるトップカテゴリーで開幕3連勝を飾り、その勢いをキープしたまま戦績を3勝2分としている。湘南は、ここ数年残留争いをしていたイメージから一転してクラブに勢いがある。過去対戦成績は13勝10分け12敗と神戸の勝ち越し。湘南が苦手としている神戸にどう立ち向かうか注目だ。湘南は前節・FC東京戦からのスタメン変更は1人。FWルキアンを今季初スタメンとして迎えた。
対する神戸は、開幕以後、故障者を複数抱えるハードな状況にあり、ここまで勝ちを逃し3分1敗になっている。3月12日に行われたAFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)も0-3と敗戦に終わった。今節の先発メンバーは、何としても勝ちにこだわりたい、そんな思いが見え隠れするほどガラリと変わっている。前節のリーグ戦からのスタメン変更は7人。DF松田陸、岩波拓也、MF日高光揮、MF山内翔、濱崎健斗、MF橋本陸斗、MF飯野七聖が外れ、DFマテウストゥーレル、DF広瀬陸斗、MF扇原貴宏、MF井手口陽介、FW宮代大聖、FWエリキ、FW武藤嘉紀が入る。特筆すべきは町田から期限付き移籍加入したFWエリキが初スタメンを飾った点。FWエリキはAFCチャンピオンズリーグエリートの光州戦で初出場を果たしたばかりの選手だ。さらに同じく先日加入したばかりのMFグスタボ・クリスマンをベンチに迎えている。
リーグ戦初出場の新加入のエリキが先制点を決める
前半は、神戸がゴール前までボールを運ぶ場面が多かった。前半24分にはリーグ戦初出場の新加入のFWエリキに先制点を獲得。セットプレーからのこぼれ球に反応したFWエリキがペナルティエリア中央から右足でゴール右上のポストに当たってネットを揺らした。勢いは止まらず、前半37分にもFWエリキはパスを走り込んで合わせ、ネットを揺らし、湘南はカウンターを2回食らって2点ビハインドで前半を終える形となった。スピードはもちろん、パスを出しやすい身体の向きまで完璧な一打となった。前半のシュートは湘南2本、神戸6本、ポゼッションは湘南52%、神戸48%となっている。
後半は湘南に追い風が吹き、ルキアンが今季初ゴールを奪う
湘南は後半に入ると反撃を開始し、今節のペースにチューニングしていく。MF平岡大陽からDF髙橋直也へバトンタッチすると早速、中盤のボールをDF髙橋が積極的に拾っていった。後半6分、右サイドからのクロスの跳ね返りが左サイドにこぼれる。するとクロスしたボールをDF畑大雅が繋ぎ、FWルキアンが頭で合わせて1点を取り返した。FWルキアンの今季初ゴール、DF畑の初アシストで1点をもぎ取る形となった。その後も湘南は徐々に今季の勢いを取り戻していくが、後半22分には畑がミドルレンジから放ったシュートは神戸のMF井手口に当たり、そのまま左ポストに跳ね返ったため、追加点にはならなかった。後半44分には、ペナルティエリア内からDF畑がクロスを入れる。これに反応したFWルキアンがシュートを放つも、ゴール左に外れてしまうなど湘南に追い風が吹いてきた。終盤も勢いを止めない湘南。後半64分には人数をかけたゴール前の攻撃から、FW鈴木雄斗がシュート。ゴールのわずか上をかすめると、続くチャンスではDF畑が打ったシュートが左のポストを叩いた。しかし、最後まで反撃は及ばずに1-2で試合終了。神戸は王者のリバウンドメンタリティを発揮した結果となり、アウェイの地で悲願の勝点3をついに奪った。
「DAZN明治安田生命J1リーグ ハイライト湘南 vs 神戸: 第6節 」(2025年3月16日配信)より
※記事内の情報は配信時点の情報です