【Bリーグ第27節】各地区首位にマジック点灯！茨城は連敗を11でストップ

川崎が大逆転でオーバータイムに突入、琉球と死闘の結末は

東地区首位の宇都宮ブレックスは、仙台89ERSとの一戦。第1クォーターは互いに点の取り合いになったが、徐々に宇都宮のスリーポイントが決まり出し、14点差で前半を折り返した。第3クォーターは仙台に9連続得点を奪われ、我慢の時間が続くが、8‐0のランで再びリードを広げると最終クォーターまで流れを渡さず、86‐66で勝利した。宇都宮は地区優勝マジック10となり、仙台はクラブワースト記録を更新する14連敗となった。

全体勝率1位で中地区首位の三遠ネオフェニックスは、サンロッカーズ渋谷と対戦。渋谷が9‐0のランでスタートしたが、三遠も落ち着いて得点を重ねクロスゲームの展開に。前半は三遠4点ビハインドで折り返すと、第3クォーターも一進一退の攻防が続き、1点リードで最終クォーターへ。三遠は試合終盤、勝負どころで連続得点を挙げ80‐70で勝利、マジックを9に減らした。

西地区首位、琉球ゴールデンキングスと川崎ブレイブサンダースの一戦は、オーバータイムまでもつれこむ大接戦となった。天皇杯から好調の琉球は、試合序盤からリードを保ち最終クォーター残り5分で、この試合最大となる18点差をつけた。しかしホームの大声援をうけた川崎が猛追し、残り4秒で同点に追いつく。オーバータイムの末、琉球が116‐111で粘り勝ち、B1リーグ戦でのチーム最多得点記録を更新。4連勝でマジック12が点灯した。

東地区2位を争う群馬と千葉J、ゲーム差は再び縮まるのか

激しい2位争いが続く各地区。東地区2位の群馬クレインサンダーズは、レバンガ北海道と対戦。第1クォーターだけで6本のスリーポイントを決められ、北海道の勢いを止められない。後半も1ポゼッション差を追いかける展開になったが、最後まで追いつけず92‐96で惜敗した。同地区3位千葉ジェッツふなばしは、越谷アルファーズに74‐68とタフなゲームを勝ち切り、群馬とのゲーム差を再び1とした。茨城ロボッツは秋田ノーザンハピネッツに77‐69で勝利し、2月1日から続いていた連敗を11でストップさせた。

中地区は白熱の同地区対決。2位アルバルク東京と4位名古屋ダイヤモンドドルフィンズの一戦はスリーポイントの押収となり、50％を超える高確率のスリーポイントを決め続けたA東京が86‐73で打ち合いを制した。3位のシーホース三河は、ファイティングイーグルス名古屋と対戦。82‐73で三河が愛知ダービーを制し、2位とのゲーム差は3のまま、ワイルドカードは首位の座をキープ。西地区2位の島根スサノオマジックは、佐賀バルーナーズとの対戦。6点リードで迎えた最終クォーターに7得点と失速し73‐87で逆転負け。琉球とのゲーム差は4に開き、痛すぎる黒星となった。

さらに同地区、島根と5ゲーム差の3位大阪エヴェッサは、横浜ビー・コルセアーズと接戦の末、96‐99で敗れた。５位広島ドラゴンフライズは、6位長崎ヴェルカに78‐77の1点差で勝利。27日に1試合のみ行われた4位京都ハンナリーズ対滋賀レイクスは、95‐75で京都が勝利したため、勝率では大阪と並んだが得失点差で4位となった。西地区は3位から6位までのゲーム差がわずか2で大混戦となっている。

千葉J、18歳のPG瀬川琉久がプロ入り後初の2桁得点をマーク

連敗を脱出した北海道の寺園脩斗は、5本のスリーポイントを決めキャリアハイとなる28得点の大活躍で勝利に貢献した。渡邊雄太に続き、けがから復帰したばかりの二上耀が左大腿二頭筋損傷で再び負傷離脱する苦しい状況の千葉J。今節はそんなチームを救うべく、18歳のポイントガード瀬川琉久が躍動した。自己最長の23分19秒の出場に加え、プロ入り後初の二桁得点となる12得点3リバウンド3アシスト3スティールを記録。攻守に渡り、チームに貢献した。

クラブ最多得点で勝利した琉球は、ヴィック・ローが28得点9リバウンド、岸本隆一は17得点4アシストなど合計6選手が2桁得点をマークし、圧倒的攻撃力を見せつけた。福岡第一高校から「スラムダンク奨学生」として渡米し、18日にプロ転向を電撃発表した崎濱秀斗も初出場。さらに厚くなった選手層で、西地区首位でのチャンピオンシップ出場を狙う。

B.LEAGUE　第27節
試合期間：3月26日（水）・27日（木）

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