
【J1第4節】京都が好調の川崎Fを破り今季初勝利!復帰したMF奥川が得点に絡む
明治安田J1リーグ第4節、川崎フロンターレと京都サンガF.C.の一戦が、2025年3月1日にUvanceとどろきスタジアム by Fujitsuで行われた。前節で見事な逆転勝利を挙げ、ここまで2勝1分。並行して戦っているAFCチャンピオンズリーグエリートを含め、川崎Fはここまで負けなしをキープしている。一方、2試合連続で先制しながらも追いつかれ、2分1敗と勝ち星のない京都。対象的な両者の対戦となった「川崎F vs 京都 : 第4節」をプレイバック。※トップ画像出典/PhotoAC

川崎Fはスタメンを10人入れ替え、京都は3人が初先発
前節から中2日で行われた今節、ホームのUvanceとどろきスタジアム by Fujitsuで迎えた川崎Fは、MF橘田健人以外の10人を入れ替えた。GKにはJリーグ初出場のチョン・ソンリョンを起用するなど、フレッシュなメンバーで挑む。
対する京都はスタメンを3人入れ替え、DF宮本優太、MFジョアン・ペドロ、MF奥川雅也が先発初出場となった。
序盤からアグレッシブなプレーで主導権を握ったのは、京都。前半5分、コーナーキックを獲得した京都は、サインプレーで大外に待っていたDF須貝英大がダイレクトで合わせる。シュートは枠を捉えられなかったが、試合開始早々にチャンスを作った。続く13分には、ショートコーナーからパスをつなぎ、奥川が上げたクロスにMF福岡慎平が反応し、ヘディングシュート。完璧にデザインされた形だったが、チョンがキャッチし、ゴールとはならなかった。
拮抗した試合展開の中、先制点は京都が奪う
川崎Fにチャンスが訪れたのは19分。MF河原創が自陣から縦へ速いボールを出す。そのままつなぎ、最後はMF山内日向汰がペナルティーエリア手前から右足を振り抜いたが、ゴール右へ外れてしまう。さらに22分にも河原の前線へのスルーパスが、抜け出していたFWエリソンに通り右足でシュートを放つが、GK太田岳志にセーブされる。
両チームともに良い形を作りながらも得点は奪えず、前半はスコアレスで折り返した。
試合が動いたのは後半開始早々、4分。京都のボールプレッシャーを受けた、川崎Fのバックパスが短くなった一瞬の隙を突き、FWラファエル・エリアスがボールをカットする。走り込んできた奥川がパスを受け、左足でゴール下に流し込み京都が先制した。
その直後にも細かいパスをつなぎ、最後はMF川﨑颯太がシュートを放つが、チョンが好セーブを見せた。攻撃の手を緩めない京都はさらに12分、コーナーキックからFW原大智が頭で合わせるが、相手DFにブロックされ追加点とはならなかった。
川崎Fはシュートチャンスをものにできず今季初黒星
1点を追う川崎Fは2列目を総入れ替えし、FWマルシーニョ、MF脇坂泰斗、MF家長昭博を投入する。この交代した選手が躍動し、最大の決定機が訪れたのは25分。DF佐々木旭のアーリークロスに逆サイドから飛び込んだマルシーニョが、ドンピシャのタイミングでヘディングシュート。しかし、ここは太田がファインセーブ。跳ね返ったボールにエリソンが詰めたが、得点を奪うことができない。
さらに31分には、マルシーニョからのパスを受けた家長が、ペナルティーエリア右から得意の左足でシュートを放つもゴールとはならなかった。川崎Fは42分、43分にもエリソンが再三ゴール前に迫るも1点が遠く、0-1のままタイムアップ。今季初黒星となった。
今季初勝利に導いたのは、10年ぶり京都復帰の奥川
この試合、初先発でJ1初ゴールを決め、チームに今季初勝利をもたらしたのは、京都下部組織出身の奥川だった。J2時代のチームで試合に出場し、2015年にオーストリアのFCレッドブル・ザルツブルクに移籍した。その後もオーストリアやドイツでプレーを続け、10年ぶりにドイツ1部のFCアウクスブルクから京都に復帰した。
復帰が決まった際、「この10年間で成長した姿を見せたい」と語っていた奥川は、今季初勝利後の試合インタビューでも「チームの勝ちにつながる得点やアシストを、今日のようにもっとしていきたいし、できると思っている。チームとしては、もっと上を目指してやっていきたい」と力強い言葉を残した。ここからの京都の巻き返しに期待したい。
「DAZN 明治安田生命J1リーグ ハイライト 川崎F vs 京都:第4節 」(2025年3月1日)より
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