
【J1第6節】鹿島がホーム26戦無敗でJ1新記録達成! “赤対決”はまたしても引き分けで終わる
J1リーグは第6節まで終了。上位が揃って引き分け、鹿島が暫定首位をキープした。一方、降格圏の名古屋と新潟はいまだに勝利が掴めず、なかなか浮上できずにいる。今回はそんな第6節の試合結果をまとめつつ、「鹿島 vs 浦和」「横浜FM vs G大阪」の2試合を振り返っていく。※トップ画像出典/PhotoAC

第6節(3/15・3/16開催分)試合結果
第6節は3月15日に4試合、16日に6試合が行われた。湘南が神戸相手に今季初黒星を喫したことで、今季無敗は広島1チームのみとなる。また、これまで勝利がなかった神戸と横浜FMはようやく勝点3を獲得。C大阪は第1節の大阪ダービーを3点差で制して以来勝利から遠ざかり、順位を落として降格圏に到達した。
3/15開催
・横浜FC 2-0 C大阪
・東京V 2-1 名古屋
・福岡 1-0 FC東京
・町田 1-0 新潟
3/16開催
・清水 1-2 京都
・広島 1-1 柏
・横浜FM 2-0 G大阪
・岡山 0-0 川崎F
・鹿島 1-1 浦和
・湘南 1-2 神戸
鹿島はJ1新記録達成! “赤対決”はドローでフィニッシュ
3月16日、鹿島は県立カシマサッカースタジアムに浦和を迎えた。地の利をいかして5連勝目を狙う鹿島と、勝点3に飢える浦和の戦いだが、このカードはそれだけではない。ともに赤をクラブカラーとする“赤対決”でもあり、両サポーターにとっても負けられない戦いなのだ。試合前から勝利を掴むべくそれぞれのスタイルでスタンドを赤く染め、悪天候の中力強い応援で最高の舞台を整えた。
浦和ボールでキックオフ。序盤から浦和が主導権を握り、開始早々から次々とシュートを放つ。鹿島はプレスがなかなかはまらず苦戦を強いられるが、前半20分にようやく植田直通がシュート。しかし、ゴールの上に外れてしまった。
押されていた鹿島も徐々に攻撃が増え始めるが、浦和の堅い守備に阻まれる。そのままスコアレスで前半が終了すると思われた49分、浦和に先制点を奪われてしまう。その1分後に前半終了。鹿島は1点ビハインドで折り返しとなった。
後半も浦和が先にチャンスを作る。なんとしても1点返したい鹿島は、後半11分に交代カードを3枚使う。しかし、被カウンターが増えるなど思うような展開に持ち込めず、31分と36分にも残り2枚を使った。しかし、浦和も選手を代えながら策を講じ、激しい攻防が続く。
終わりに近づいた45分、とうとう鹿島がゴールを決める。植田が上げたクロスに知念が頭で合わせてゴール右下に沈めたのだ。試合を振り出しに戻し、鹿島はさらに攻勢を強めるが、浦和も粘り強い守備でゴールを割らせない。そして51分にホイッスルが鳴り、1-1の引き分けで終了。この結果を受けて鹿島はホーム26戦無敗を記録し、J1新記録達成となった。
2022年10月から6試合連続ドローの“赤対決”は、またしても決着がつかず7試合連続ドローでフィニッシュ。次に対戦するのは9月の予定だが、先に勝利を掴むのはいったいどちらの“赤”になるのだろうか。
ACLE絶好調の横浜FMがJリーグで待望の今季初勝利! G大阪の連勝を止める
AFCチャンピオンズリーグエリート2024/25に出場している横浜FM。リーグステージ第1節で光州FCに敗戦するも、それ以降は6戦(山東泰山戦を除く)無敗でステージを首位突破。ラウンド16では上海海港にダブルで勝利し、順調にベスト8まで勝ち進んだ。しかし、ACLEでは絶好調の横浜FMだが、Jリーグでは不調が続く。過密日程や新監督による新システム落とし込みなどさまざまな要因を鑑みても、第5節まで未勝利というのは不本意な戦績だろう。そんな横浜FMは、3月16日に連勝で調子を上げるG大阪と対戦した。
ホームでなんとしてもJリーグ今季初勝利を飾りたい横浜FMだが、G大阪ペースで試合は進む。立ち上がりから猛攻を仕掛けられ、GK朴一圭やジェイソン キニョーネスらが守る展開が続く。横浜FMがボールを保持しても、相手ゴールを脅かすほどの攻撃に転じられない。
しかし、前半20分に先制したのは横浜FM。右サイドハーフラインからヤン マテウスが逆サイドにパスを送ると、それを受けた遠野大弥はドリブルで相手陣内に運び、ペナルティエリア手前からミドルシュートを決めた。追い付きたいG大阪は攻撃の手を強めるも、守備陣が体を張ってゴールを許さない。横浜FMもアンデルソン ロペスがシュートを試みるが、ネットを揺らすことはできなかった。
1-0で横浜FMリードのまま折り返す。後半も主導権はG大阪が握るものの、横浜FMの守りが一歩上回る。そして後半30分、横浜FMが追加点を獲得。遠野からの浮き球パスを植中朝日が持ち運び、相手2人に並走されながらもペナルティエリア手前から左足一閃。ゴール左上に決め、リードをさらに広げた。その後も横浜FMがゴールを守り抜き、2-0で試合は終了。横浜FMは2得点クリーンシートで待望の今季初白星をあげた。
昨季の横浜FMは失点の多さで苦しんだため、スティーブ ホーランド新監督は徹底的な守備構築から着手。そんな取り組みがようやく形となって表れ始め、今節の無失点勝利に繋がったのだろう。4月末にはアジアチャンピオンをかけてACLE決勝トーナメントで戦うが、今節の勝利を機にJリーグでも強い横浜FMがまた見られそうだ。
※記事内の情報は配信時点の情報です