【J1第4節】G大阪がアウェイで東京Vを下す！新加入のFW満田が存在感を発揮

試合開始から東京Vが怒涛の攻撃

東京Vは勝利を挙げた前節町田ゼルビア戦のメンバーで、今季初となるホーム戦に臨む。今季はまだ1得点と、攻撃力が課題だ。貴重な1点を挙げたMF齊藤功佑を中心に、初勝利の勢いを続けたいところ。

ここまで1勝2敗と振るわないＧ大阪は、無得点の主将のFW宇佐美貴史を始め、4選手を入れ替えた。第2節で2得点の大活躍だったMF倉田秋を中心に、立て直しを図る。

ホームサポーターの大声援を背に、東京Vが積極的な攻撃を仕掛ける。9分、果敢なチャージで相手のパス回しからMF宮原和也が右サイドでボールを奪取しクロスを上げる。ファーサイドにフリーでいたFW新井悠太の元がボレーシュートを放つ。ゴロ性のボールはゴールポストのわずか左へと逸れていった。決定機を逃した新井は両手で頭を抱えるが、いきなりのチャンスメイクにスタジアムは沸いた。

東京Vが距離をものともせずにゴールを狙う

20分、東京Vがスローインを奪うと、ボールはゴール前のペナルティエリア付近へ。セカンドボールに反応した齊藤は、ゴール前まで20メートルほどの距離があったが、迷うことなくシュートを選択。右足で振り抜いたボールは、ノビのある軌道を描きながら惜しくもポスト横を抜けた。先制点にはならずとも、前節に続く2試合連続弾を彷彿とさせるシュートで、調子の良さをアピールした。

続く30分、猛チャージにスライディングとMF翁長聖の必死のプレーで、ボール奪取に成功。パスを受けたFW山見大登がゴールまで約40メートルの位置からロングシュート。前進していたGK一森純を見極めた山見の判断力が光る1本。しかし、一森はすかさずにゴール前へと戻りセーブ。一瞬の隙を突く攻撃に、得点への意欲をのぞかせた。

試合はこのまま両チーム得点がないまま、前半戦を終了。後半戦へと移った。

後半では新加入FW満田が登場、流れは一気にG大阪へ

後半戦、動いたのはG大阪。先月27日にサンフレッチェ広島から期限付きで移籍し、この試合でベンチ入りしていたFW満田誠を投入。昨シーズン2位となった広島の快進撃を支えたアタッカーの登場で、流れは一気にG大阪へと傾いた。

61分、G大阪はDF半田陸、FW山下諒也の果敢なチャージでボールを奪うと、右サイドで小気味良いパス回しを展開。この間にゴール前へ攻撃陣を集めると、山下がクロス。受けた満田は即座にフリーのMFネタ・ラヴィへ。チャンスを逃さずネタ・ラヴィはダイレクトに右足で振りぬく。地を這う軌道のシュートは、わずかにゴールの右へと逸れたが、満田の一瞬の判断能力が作り出した決定機だった。

さらに62分にも左サイドを使った攻撃を仕掛ける。上がっていった先でボールを受けた満田は、激しいマンツーマンのチャージを受けた。とっさにノールックでペナルティエリアの中央付近にボールを出すと、MF美藤倫が左足ダイレクトでシュートを放ったが、ボールはGKの正面へ。無得点に終わったが、新加入の満田が連続して存在感を発揮。完全に場の雰囲気はG大阪優勢のペースになった。

あうんの呼吸で得点を挙げたG大阪のFW陣

73分にG大阪は、自陣前で相手MF福田湧矢にボールを奪われるピンチが訪れた。福田は逆サイドへと上がってくる新井へとパス。しかし、G大阪のDF福岡将太が体を使った猛チャージでディフェンス。ピンチをしのぎ、攻撃だけでなく守備でも安定感を見せつけた。

0対0のまま引き分けかと思われた85分、ついに試合が動いた。G大阪は右サイドから攻撃を仕掛け、十分な頭数がそろったところで逆サイドへと展開。直前に途中出場で入ったMFファン・アラーノに渡ると、勢いよく上げたクロスがゴール前へと突入するFWイッサム・ジェバリの元へ。ヘッドでシュートを放つと、相手GKの体に当たったのちにゴールネットの中へ。待望の先制点はアウェイのG大阪による得点だった。

このシーン。クロスを上げる際にアラーノは冷静にゴール前の布陣を確認。フリーで上がってきたジェバリとアイコンタクトで意思疎通を図ると、呼吸を合わせるようにクロスを上げ、タイミングと着地点が抜群のところにジェバリのヘッドが入っていった。まさにあうんの呼吸のプレーで奪った1点が決勝点となり、G大阪がこのまま勝利。2勝2敗で借金を0にした一方、敗れた東京Vは今季初のホーム戦で白星を落とした。

「DAZN明治安田生命J1リーグ ハイライト 東京V vs G大阪：第4節」 （2025年3月2日）より
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