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【J1第5節】大卒ルーキーが作り出した勝利への流れでアウェイ3連勝を飾る!横浜FC vs 町田を振り返る

2025年3月8日、ニッパツ三ツ沢球技場にて明治安田J1リーグ第5節の横浜FC vs 町田が行われ、町田が2-0で勝利を収めた。雨混じりの天候のなかスタートした本試合。三ツ沢球技場は町田にとってアウェイ戦であるが、すでに2連勝している町田にとっては敵陣をものともしない強さで突き進んでいきたいところ。今回は堅守が売りの両チームの戦いを振り返っていきたい。※トップ画像出典/photoAC

Icon kinggear icon KING GEAR編集部 | 2025/03/19

堅守をベースにした両チームの戦い

プレーする横浜FCと町田は、雪の降るニッパツで熱き戦いを繰り広げた。三ツ沢球技場は町田にとって敵陣であるが、アウェイ戦を2連勝している町田にとっては敵陣をものともしない強さで勝ちたいところ。

堅守が売りの両チームだが、通算対戦成績は3-4で町田が優勢。横浜FCのスタメンは、直近のリーグ戦から2人変更となり体調不良とされていたGK市川暉記が復帰し、小倉陽太が入る。第4節の広島戦は0-1で敗北を喫した。攻撃面が大きな課題となっているが、四方田修平監督の下、ミドルプレスで構えた陣形での堅守をベースにしたプレーが予想された。今節はホームにJ1で初対戦となる町田を迎える点にも注目だ。対する町田は、直近のリーグ戦からのスタメン変更はなし臨む。

前半は両チームともチャンスをつかめず

冷たい雨が降り注ぐ中でキックオフ。前半は序盤から互いにロングボールの競り合いが続いたが、前半4分にセットプレーを獲得した町田からの攻撃が続いた。一方の横浜FCは10分が経過するも、まだシュートに至るシーンを作り出せず。町田は前半15分、下田北斗のフィードから相馬勇紀が最終ラインの背後に抜け出した。市川のチャージで相馬はシュートを打てなかったが、こぼれ球を拾った西村拓真がロングシュートするなど積極的なプレーが多かった。横浜FCは、前半41分に新井瑞希がペナルティエリア手前からシュートを放つも、ゴールの上に外れてしまうなどチャンスを逃すことが多かったのに対し、町田の攻撃が目立っていた。前半のシュート数は、横浜FCが2本、町田5本。

Jリーグ初得点。桑山侃士が先制点を決める

後半に大卒ルーキー桑山侃士を投入すると、後半5分、桑山が谷晃生のロングフィードを巡る空中戦に競り勝ち、こぼれ球を拾った相馬のヒールパスで前寛之がペナルティエリア内に侵入。折り返しを桑山がゴールに押し込んで先制点を決めた。桑山は、わずかな時間の出場でJリーグ初得点と結果を残した。桑山の力が存分に発揮された試合だった。その後も町田の攻撃は終盤にかけてさらにギアを上げ、カウンターの回数を増やしていく。対する横浜FCは、追い上げたい焦りからかパスワークでミスを連発。後半41分、最終ラインのンドカ・ボニフェイスの横パスをカットしたナ・サンホが2試合連続ゴールを決め、そのまま町田が勝利を収めた。

町田の完封勝利は、スリーバックを中心として果敢にチャレンジしたことが功を奏したのかもしれない。黒田監督のもと、ゲームプランを実践したことが2-0という結果につながったといえよう。無得点に終わった横浜FCはトータル5試合で1得点。本節では後半に、自分たちのミスから失点し、追い上げる展開の中で再び自滅から2点目を許してしまったのが直接的な敗因となった。全体としては、いかに点を取っていくか、勝ちにつなげていくかという点など、攻撃面の改善が求められる。勝点3を目指し、士気を高めてもらいたいところだ。勝利した町田は、3勝2敗となり白星を先行させた。

「DAZN明治安田生命J1リーグ ハイライト横浜FC vs 町田:第5節」 (2025年3月8日)より

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