
【J2第6節】磐田が終盤に“勝ち越し弾”! 佐藤の今季初ゴールで白星を飾る
明治安田J2リーグは第6節まで終了。首位を独走する千葉が開幕6連勝を遂げる一方で、いわきFCと愛媛はいまだに未勝利となり、各チームのコンディションが順位に表れ始めている。今回はそんな第6節の試合結果をまとめつつ、「仙台 vs 磐田」「山口 vs 熊本」の2試合を振り返っていく。

第6節(3/23開催分)試合結果
第6節は3月23日に全カードが開催され、結果は下記の通りとなった。今季無敗を継続中の千葉と長崎は相変わらず絶好調。千葉は甲府に先制されるも逆転して連勝を6に伸ばし、長崎は秋田相手に5-1で圧勝。また、前節待望の今季初白星を飾った鳥栖と札幌は、今節も揃って連勝。開幕2連勝した秋田は4連敗を喫してしまい、勝利から遠ざかっている。
3/23開催
・仙台 2-3 磐田
・山口 0-1 熊本
・いわきFC 0-1 今治
・鳥栖 1-0 富山
・長崎 5-1 秋田
・大分 1-1 藤枝
・甲府 1-2 千葉
・山形 0-0 徳島
・大宮 2-0 水戸
・愛媛 1-2 札幌
磐田、佐藤が“勝ち越し弾”でチームを勝利に導く
前節甲府を2-1で破った磐田。フレッシュな顔ぶれが並ぶスタメンながらも主導権を握り、選手層の厚みを想起させる勝利だった。そんな今後の躍進を感じさせる磐田だが、ここまでホーム戦で全勝しつつもアウェイ戦では勝てていない。今節は敵地キューアンドエースタジアムみやぎに乗り込み、仙台相手にアウェイ初勝利を目指す。
磐田ボールでキックオフ。磐田は前節序盤からペースを握ったスタメンで挑むが、仙台優勢で立ち上がりから次々とシュートを放たれてしまう。前半20分でのシュート数は仙台4本に対して磐田は0本。この数字からも、いかに磐田が押されていたのかがわかる。しかし、磐田も徐々に押し返し、21分には角昂志郎がファウルを受けてPKを獲得。ジョルディ クルークスがキッカーを務め、冷静にゴール左下に沈めて先制に成功した。
追い付きたい仙台の猛攻を受けるも、38分に追加点を獲得。Jクルークスが右サイドからクロスを入れると、ペナルティエリア内にいた植村洋斗が頭で合わせてゴールを決めた。仙台もさらにゴールに迫るが、得点には繋がらない。そして50分に前半終了。磐田が2点リードで折り返す。
追いかけるかたちになった仙台は、交代カードを2枚使って後半に臨む。すると、磐田はまたもや押される展開に。後半16分に選手を入れ替えて流れを変えようとするが、すっかりペースを取り戻した仙台に1点返されてしまった。磐田も攻勢を強めるが、42分にも得点を献上して試合は振り出しに。時間的にもドロー決着かと思いきや、なんとそのわずか1分後に磐田が再びリード。川崎一輝が持ち運んだボールを右で並走する佐藤凌我に送り、佐藤が右足を振り抜いて勝ち越し弾を決めたのだ。そのまま試合は終了。待望のアウェイ初白星を飾った磐田は、次節首位の千葉をホームに迎える。
先制リードを守り抜いた熊本。アウェイで無失点に抑える!
「SPARK」を今季のチームスローガンに掲げ、6年目となる大木武監督のもと攻撃的なサッカーを目指す熊本。しかし、昨年に続きここまで失点が目立っており、攻撃に磨きをかけるとともに守備強化も急がれる。そのタイミングでの山口戦は課題克服のチャンスとしても捉えられる。熊本は山口相手に2018年以来負けていないのだ。ここで失点を防ぎつつ、きっちり勝点3を持ち帰りたい。
維新みらいふスタジアムに乗り込んだ熊本は、前節からスタメン2人を変更。山口も3人入れ替え、互いにメンバーを調整して戦う。この日は強い風が吹いており、風上に立つせいか山口が主導権を握る展開で進む。熊本はボールを繋ぎながらも自陣に押し込まれる時間が続き、今試合最初のシュートも山口に放たれてしまった。ところが、相手のハンドによりPKを獲得。前半43分、キッカーを務めた塩浜遼が冷静にゴール右下に決め、先制点獲得に成功した。そして48分に前半終了。熊本リードで試合を折り返す。
互いに交代カードを1枚使って後半キックオフ。立ち上がりに攻勢に出るも、次々と仕掛けてくる相手の攻撃に劣勢を強いられてしまう。終盤は激しい打ち合いになるが、最後までゴールを守り抜き0-1で熊本が勝利を掴んだ。課題だった失点を0に抑え、4試合ぶりの白星を飾った熊本。敵地に駆け付けたサポーターとともにカモンロッソを踊り、満面の笑みで喜びを分かち合った。次節は調子を上げている鳥栖とホームで対戦するが、今節山口の猛攻に耐えた守備を継続し、無失点での連勝を飾れるか注目だ。
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