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【NPB】ヤクルト・石川、中日・吉田、ホークス・上沢など現役最年長とルーキーが活躍した日本プロ野球オープン戦(3/14~3/16)

佳境を迎えた2025年オープン戦、開幕1軍が確実になる選手と当確線上の選手とのアピール合戦が続く。そこで今回は、現役最年長の石川雅規投手の巧みなピッチングを始め、中日のルーキー吉田聖弥投手、ホークス上沢直之投手が出場した試合を振り返る。※トップ画像出典/PhotoAC

Icon kinggear icon KING GEAR編集部 | 2025/03/21

現役最年長ヤクルトの石川投手がオープン戦で勝利!200勝に向けて着実な一歩!

3月14日(金)

東京ヤクルトスワローズ 6 - 1 オリックス・バファローズ(明治神宮野球場)

勝ち投手 石川雅規投手(1勝1敗)
負け投手 曽谷龍平投手(0勝1敗)

横浜DeNAベイスターズ 1 - 0 東北楽天ゴールデンイーグルス(横浜スタジアム)

勝ち投手 東克樹投手(1勝2敗)
負け投手 早川隆久(0勝2敗)

中日ドラゴンズ 4 - 4 埼玉西武ライオンズ(小牧市総合運動場野球場)

広島東洋カープ 3 - 0 千葉ロッテマリーンズ(マツダスタジアム)

勝ち投手 森下暢仁投手(1勝1敗)
負け投手 小島和哉投手(0勝1敗)

福岡ソフトバンクホークス 2 - 2 北海道日本ハムファイターズ(みずほPayPayドーム福岡)

明治神宮球場でおこなわれたヤクルトとオリックスの対戦は、ヤクルト石川、オリックス曽谷の先発でプレイボール。試合は初回から動く。表のオリックスの攻撃、石川は2者連続で三振を奪うが、3番中川圭太選手のレフト前ヒットを含む3本の長短打で1点を失う。その裏ヤクルトの反撃、2番西川遥輝選手がセンター前ヒットで出塁すると、3番ドミンゴ・サンタナ選手がオープン戦第1号となるライトへの2ランホームランで逆転に成功。2回以降石川はヒットを許すも要所を抑え、3塁を踏ませないピッチング。5回を投げて5安打4奪三振1失点とほぼ満点の投球で、調整は順調のようだ。プロ24年目の左腕は200勝まであと14勝、今年どれくらい勝ち星を積めるか期待が高まる。

中日ドラ2の吉田が力投!細川の1打で土壇場で同点に!

3月15日(土)

東京ヤクルトスワローズ 4 - 3 オリックス・バファローズ(明治神宮野球場)

勝ち投手 長谷川宙輝投手(1勝0敗)
負け投手 山﨑颯一郎投手(0勝1敗)

横浜DeNAベイスターズ 1 - 4 東北楽天ゴールデンイーグルス(横浜スタジアム)

勝ち投手 今野龍太投手(1勝0敗)
負け投手 伊勢大夢投手(0勝2敗)

中日ドラゴンズ 3 - 3 埼玉西武ライオンズ(バンテリンドームナゴヤ)

広島東洋カープ 1 - 4 千葉ロッテマリーンズ(マツダスタジアム)

勝ち投手 種市篤暉投手(1勝0敗)
負け投手 佐藤柳之介投手(0勝1敗)

福岡ソフトバンクホークス 4 - 2 北海道日本ハムファイターズ(みずほPayPayドーム福岡)

勝ち投手 大関友久投手(1勝0敗)
負け投手 松浦慶斗投手(0勝1敗)

バンテリンドームナゴヤで行われた中日と西武の対戦は、ドラ2のルーキー吉田と西武、渡邉勇太朗投手の両先発で始まる。吉田はオープン戦3試合目の登板、前回登板は2月23日、3回6安打2失点で負け投手になり悔しい結果に。結果を残したいこの試合は気合が違った。初回先頭バッターの長谷川信哉選手にいきなりヒットを打たれ出塁を許すと、送りバントで2塁に進塁。3番タイラー・ネビン選手にフルカウントからライト前にタイムリーヒットを打たれ1失点。その後を打ち取り何とか切り抜けると、2回以降は気持ちを切り替え凡退の山を築く。1人の出塁も許さない完璧なピッチングで5回を投げ切り後続に託した。両チーム得点を重ね1対3で迎えた9回裏、ドラマが待っていた。抑えで登場した佐藤隼輔投手の初球をオルランド・カリステ選手がセンター前にヒットを放ち出塁、細川成也選手が1ボールからの2球目を、左中間に値千金の同点2ランホームランを叩き込み引き分けに持ち込んだ。力投を見せたルーキー吉田、開幕1軍への挑戦が続く。

ホークス新加入の上沢が古巣日ハム戦に登板。5回5失点と不安の残る結果に…

3月16日(日)

東京ヤクルトスワローズ 雨天中止 オリックス・バファローズ(明治神宮野球場)

横浜DeNAベイスターズ 雨天中止 東北楽天ゴールデンイーグルス(横浜スタジアム)

中日ドラゴンズ 0 - 5 埼玉西武ライオンズ(バンテリンドームナゴヤ)

勝ち投手 髙橋光成(2勝0敗)
負け投手 カイル・マラー(1勝1敗)

広島東洋カープ 3 - 0 千葉ロッテマリーンズ(マツダスタジアム)

勝ち投手 森翔平投手(2勝0敗)
負け投手 ブライアン・サモンズ投手(0勝1敗)

福岡ソフトバンクホークス 3 - 8 北海道日本ハムファイターズ(みずほPayPayドーム福岡)

勝ち投手 伊藤大海投手(1勝0敗)
負け投手 上沢直之投手(1勝1敗)

ホークス対日ハム戦、オープン戦3度目の登板となった上沢は、初回から得点を許してしまう。先頭バッターの五十幡亮汰選手をセカンドゴロに打ち取るものの続く矢澤宏太選手、松本剛選手に連打を浴び1アウト2・3塁になる。吉田賢吾選手にライト犠牲フライを打たれ1失点。2回3回も連打を浴び、ランナーをためタイムリーヒットを打たれて失点と苦しいピッチングが続く。4回5回とかろうじて無失点に抑えたが、開幕に向け修正が必要のようだ。日ハムは、ヒットだけではなく犠打や盗塁などもしっかり決めるそつのない攻撃で得点を重ねた。最終回には途中出場の万波中正選手にオープン戦第2号となるホームランも飛び出し、大技小技を絡める試合展開となった。日ハムは、新庄剛志監督4年目のシーズンもパ・リーグ台風の目になりそうである。

オープン戦も終盤戦。個人個人の調整もそうだが、チームとしての状態も気になるところ。開幕ダッシュを切るためのチーム作りも求められるところである。


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