友として、ライバルとして。江村美咲と向江彩伽の2人が切磋琢磨し続けた先に見据える未来【前編】
「日本のスポーツ界をアップデートする」という、太田雄貴会長の強烈な意思の元で、次々と新たな施策を打ち出し、スピード感を持って改革を推し進めているフェンシング協会。その中でも、昨年、ひときわ大きな話題をさらったのが、東京グローブ座で行われた第71回全日本フェンシング選手権の決勝の舞台だった。エンターテインメント性を前面に押し出した決勝の舞台は、フェンシングのことを知らないスポーツファンがワクワクしてしまうほど、豪華な演出だった。
既存のマイナースポーツの概念を一蹴するエポックメイキングな出来事となったこの大会の中で、筆者が注目していたのは、女子サーブル決勝のカード、「江村美咲vs向江彩伽」だ。同い年で、中央大学フェンシング部に所属する彼女らに、東京グローブ座という大舞台で剣を交えたことをどのように感じたのか。そして、彼女らは自らの未来をどのように描いているのか。日本フェンシング界の新しい未来を作っていくであろう女子サーブルの江村美咲(20)と向江彩伽(20)の両選手に、話を伺った。
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