
【サッカー日本代表】史上最速で8大会連続W杯出場が決定! 鎌田と久保のゴラッソで完封勝利!
2024年9月に開幕したFIFAワールドカップ26アジア最終予選。日本代表は第6節まで5勝1分無敗を記録し、快進撃を繰り広げている。そして3月20日に迎えた第7節では、ホームでバーレーン代表と対決。日本にとってはW杯出場がかかった特別な1戦だったが、見事2得点クリーンシートで白星を飾った。今回はそんな「日本代表 vs バーレーン代表」を振り返っていく。※トップ画像出典/Getty images

首位独走の日本代表がリベンジに燃えるバーレーンを迎え撃つ
日本が戦うグループCにはオーストラリアとサウジアラビア、インドネシア、バーレーン、中国が含まれ、日本を入れた6カ国がホーム&アウェイ方式で対戦する。第6節が終わった時点では2位〜6位がいずれも勝点6となり、まれに見る大混戦状態。そんな中、勝点を16にまで積み上げている日本がいかに圧倒的な強さで躍進しているのかが分かる。
対するバーレーンは第1節でオーストラリアにウノゼロで勝利し、第4節ではサウジアラビアにスコアレスドローで負けていない。また、昨年12月から今年1月にかけて開催されたガルフカップでは、オマーン代表を打ち破って2度目の優勝を掴んだ。しかし、そんな好調に見えるバーレーンだが、昨年9月にホームで行われた第2節日本戦では0-5で大敗を喫する。その雪辱を果たすためにも、今節に向けて綿密な研究・対策が施されてきたことは想像に容易く、日本にとっても厳しい戦いとなることが予想された。
バーレーンの堅守に苦戦する前半
日本は今試合で勝利もしくは引き分けでも他会場の結果次第でW杯出場が決定する。そんな大事な1戦を応援しようとチケットは早々に完売。満員の埼玉スタジアム2002が熱気あふれる舞台を整えた。
日本の予想フォーメーションは3-4-2-1で、トップに上田綺世が入った。上田は前回対戦時に先制含む2得点を決めていることから、今回も得点に期待がかかる。一方、バーレーンの予想フォーメーションは4-2-3-1。ガルフカップでMVPと得点王に輝いたモハメド マルフーンがトップ下に入った。
立ち上がりはバーレーンがボールを握り、前線から積極的にプレスをかけて今試合最初のチャンスを作る。しかし、押し込まれる展開だった日本も前半8分に相手ゴールにアプローチ。遠藤航が隙間を縫うような鋭い縦パスを供給し、それを受けた久保建英が左足を振り抜く。相手にクリアされてしまうもCKを獲得。久保が供給したクロスを板倉滉が折り返し、上田に当たって軌道が変わったボールを最後は遠藤がシュート。しかしVARが介入し、OFRの結果ハンドの判定。得点は取り消されてしまった。
その後は日本がボールを保持しながら次々と仕掛けていくが、バーレーンのアグレッシブな守備に苦戦する展開が続く。32分にはバーレーンにチャンスが生まれる。アリ マダンがマイナス方向にボールを送ると、走り込んだコマイル アルアスワドがシュート。枠を捉えなかったが、一気にゴールに迫る素早い展開に肝を冷やす。日本にも決定機が生まれるが、いずれも得点につながらない。そして4分のアディショナルタイムも経過し、0-0で折り返した。
鎌田と久保の技ありシュートでW杯への切符を掴む
バーレーンボールで後半開始。日本は最初の交代カードを使い、守田英正と田中碧を入れ替えた。なかなか思い通りに進められない日本は、さらに18分に選手交代。堂安律を伊東純也に、南野拓実を鎌田大地に入れ替える。すると、采配が的中して鎌田が早速試合を動かす。21分、上田からのスルーパスを受けた久保が、右に並走していた鎌田にパスを送ると、鎌田がペナルティエリア中央からゴール左に流し込む。日本が均衡を破り、とうとう先制に成功した。
さらに流れを手繰り寄せるべく、31分に三笘薫に代わって中村敬斗、41分には上田に代わって町野修斗を送り込む。するとそのわずか1分後に日本が追加点を獲得。伊東からのロングパスを左サイドで受けた久保が自ら運び、誰もがクロスと勘違いするような意表を突いたシュートを突き刺した。
バーレーンが猛攻を仕掛けるが、日本は守備の時間を耐え抜く。そして51分にホイッスルが鳴り響き、日本が2得点クリーンシートで勝利。日本は最終予選3試合を残して8大会連続8回目のワールドカップ出場を決めたのだ。これは日本サッカー史上最速の予選突破であり、開催国を除けば世界最速での出場権獲得となる。
日本は次の第8節にサウジアラビアと対戦する。既にW杯への切符を掴んでいるが、チームのさらなる成長と向上を目指し、全力で戦う姿勢を見せてくれるだろう。
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